ライブを観たチーフプロデューサーから熱い出演オファー
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、激動の時代を生き抜いた2人の波乱万丈な物語を描く朝ドラ。生きる意味を見失いながらも夢を追い続けた2人が、“逆転しない正義”を体現するアンパンマンにたどり着くまでを、愛と勇気たっぷりに紡ぐ。
大森は「手のひらを太陽に」など数々の名曲を生んだいずみたくをモデルにした、いせたくや役を演じる。オファーを受けた心境について、大森は「率直にすごく光栄でしたね。すごくうれしかったです」と振り返った。音楽劇としての表現を取り入れたツアー「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”」に感銘を受けたチーフプロデューサー・倉崎憲氏から熱いオファーを受け、大森は朝ドラという大舞台に不安を感じつつも、「すごくありがたいお話だったので、すぐ舞台に立つつもりで決めました」との思いで出演を決めた。
体重を増やして役作り
いせたくやについて、大森は「ピュアでまっすぐ、音楽と芝居に誠実な青年。たまに周りが見えなくなるけど、愚直で熱い」と分析した。また終戦後の時代、北村匠海(DISH//)演じる主人公・柳井嵩に影響を与える“次の世代の光”になるように演じることを意識。北村が戦争中のパートで減量していたのに対し、「戦後の希望が見えるよう、3~5kg増量した」と、ビジュアル面でも工夫を凝らしたという。18歳から50代までのいせたくやを演じる中、18歳のいせたくやに触れ、「自分も18歳でデビューしたので、当時のフラストレーションや希望を重ねて演じました」と、自身の経験を投影したアプローチを語った。
スタジオ入りした初日の撮影は、学ランのシーンとピアノで「東京ブギウギ」を弾くシーン。原菜乃華が演じる朝田家の三女・メイコののど自慢予選会に向けた練習に付き合う場面で、大森は「曲作りではピアノを使うけど、人前で弾くのは別物。楽屋にピアノを用意して、1週間くらいで詰め込みました」と振り返る。いずみたくが独学でピアノを学んだことにちなみ、「自分なりのフォームで弾いて、“史実通り”だと開き直りました」と笑った。歌唱シーンに関しては、「たくやはプレイヤーではないので、ミセスのような高いキーではなく、抑えたキーで彼の迷いを表現しました」と、役に合わせた丁寧なアプローチをしたことを明かした。また、やなせたかしが幼少期を過ごした高知県については、昨年ツアーで訪れた際にアンパンマンの像を撮影したことや、鰹のおいしさや杉に囲まれた風景に感動したことにも触れた。
共演者、いずみたくの親族とのエピソードも
会見では共演者とのエピソードも。大森は8年前ぶりに再会したという北村について、「同世代だから刺激になる。『ネガティブな気持ちの根っこが似てる』みたいな話を前室でしました」とシンパシーを感じた様子。同い年の今田美桜には「すごく刺激をもらってます。匠海くんとの現場でのコンビネーションが素敵だと思います」と感想を語った。さらに朝ドラの現場については、「カフェでの撮影が多いんですけど、普段カフェに行けないから新鮮です。日常を描く朝ドラの現場はリラックスできますね」とのことで、大森にとって癒やしの空間になっているそうだ。
いずみたくとの共通点について、大森は「音楽に魂を懸けて人を明るくしたいという思いが通じる」と語りながら、「畏れ多いです」と謙遜。撮影中、いずみたくの親族が見学に訪れ、演技に涙したというエピソードには「認めてもらえた気がして、感無量でした。すごくうれしかった」と胸をなでおろした。さらに挑戦の原動力について、「僕は自分に自信がないので、せっかく生きているなら楽しいほうがいい。新しい挑戦に精一杯の愛情を込めて取り組みたい」と語った大森。スケジュールは多忙だが「心は全然忙しくない。1つひとつが楽しくて充実しています」とし、満たされない気持ちや主人公・嵩に通じるシンパシーなどが「自分の性格や信念と向き合う原動力になっている」と明かした。「『あんぱん』の現場早くまた来ないかな」と、朝ドラ撮影を楽しみながらも真剣にこなしている大森の勇姿に注目だ。
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ひまりんご🍏 @himaringo3411
「心は全然忙しくない」
まだまだミセスは忙しそうだw
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