Mrs. GREEN APPLE大森元貴、NHKドラマ「あんぱん」出演への思いを語る

9

554

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 80 433
  • 41 シェア

大森元貴Mrs. GREEN APPLE)が、NHKの連続テレビ小説「あんぱん」の8月4日放送回より作曲家・いずみたく氏をモデルとした、“いせたくや”役で出演。この記事では撮影の合間を縫って行われた合同取材会の模様をお届けする。

Mrs. GREEN APPLEとは?

2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。「青と夏」「僕のこと」「ロマンチシズム」といったヒット曲を生み出すも、メジャーデビュー5周年となる2020年7月8日に“フェーズ1完結”を宣言して活動休止期間に入る。約1年8カ月の活動休止期間を経て、2022年3月に“フェーズ2開幕”を告げて活動を再開した。2023年にリリースした楽曲「ケセラセラ」で「日本レコード大賞」を受賞。同年に「第74回NHK紅白歌合戦」初出場を果たす。2024年4月に発表した楽曲「ライラック」はリリースから1年を経ても配信チャートで独走し、ストリーミングの累計再生回数は6億回を突破している。同年7月に日本のバンド史上最年少となるスタジアムツアーを開催。年末にはバンド史上初の「日本レコード大賞」連覇を果たした。2025年5月に音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」で最優秀アーティスト賞を受賞。6月には神奈川・Kアリーナ横浜でエンタテインメントショー「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」を開催した。7月から東京ディズニーリゾートのスペシャルイベント「サマー・クールオフ at Tokyo Disney Resort」にて、日本人アーティスト初となるコラボレーションを実施。同月にデビュー10周年ベストアルバム「10」をリリースし、アニバーサリーライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~」を神奈川県・山下ふ頭を行う。10月から12月にかけて5大ドームツアー「Mrs. GREEN APPLE DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”」を開催する。国内の楽曲ストリーミング総再生は100億回を達成。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

大きなサイズで見る(全5件)

ライブを観たチーフプロデューサーから熱い出演オファー

「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、激動の時代を生き抜いた2人の波乱万丈な物語を描く朝ドラ。生きる意味を見失いながらも夢を追い続けた2人が、“逆転しない正義”を体現するアンパンマンにたどり着くまでを、愛と勇気たっぷりに紡ぐ。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)[拡大]

大森は「手のひらを太陽に」など数々の名曲を生んだいずみたくをモデルにした、いせたくや役を演じる。オファーを受けた心境について、大森は「率直にすごく光栄でしたね。すごくうれしかったです」と振り返った。音楽劇としての表現を取り入れたツアー「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”」に感銘を受けたチーフプロデューサー・倉崎憲氏から熱いオファーを受け、大森は朝ドラという大舞台に不安を感じつつも、「すごくありがたいお話だったので、すぐ舞台に立つつもりで決めました」との思いで出演を決めた。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)[拡大]

体重を増やして役作り

いせたくやについて、大森は「ピュアでまっすぐ、音楽と芝居に誠実な青年。たまに周りが見えなくなるけど、愚直で熱い」と分析した。また終戦後の時代、北村匠海(DISH//)演じる主人公・柳井嵩に影響を与える“次の世代の光”になるように演じることを意識。北村が戦争中のパートで減量していたのに対し、「戦後の希望が見えるよう、3~5kg増量した」と、ビジュアル面でも工夫を凝らしたという。18歳から50代までのいせたくやを演じる中、18歳のいせたくやに触れ、「自分も18歳でデビューしたので、当時のフラストレーションや希望を重ねて演じました」と、自身の経験を投影したアプローチを語った。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)[拡大]

スタジオ入りした初日の撮影は、学ランのシーンとピアノで「東京ブギウギ」を弾くシーン。原菜乃華が演じる朝田家の三女・メイコののど自慢予選会に向けた練習に付き合う場面で、大森は「曲作りではピアノを使うけど、人前で弾くのは別物。楽屋にピアノを用意して、1週間くらいで詰め込みました」と振り返る。いずみたくが独学でピアノを学んだことにちなみ、「自分なりのフォームで弾いて、“史実通り”だと開き直りました」と笑った。歌唱シーンに関しては、「たくやはプレイヤーではないので、ミセスのような高いキーではなく、抑えたキーで彼の迷いを表現しました」と、役に合わせた丁寧なアプローチをしたことを明かした。また、やなせたかしが幼少期を過ごした高知県については、昨年ツアーで訪れた際にアンパンマンの像を撮影したことや、鰹のおいしさや杉に囲まれた風景に感動したことにも触れた。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」より大森元貴。(写真提供:NHK)[拡大]

共演者、いずみたくの親族とのエピソードも

会見では共演者とのエピソードも。大森は8年前ぶりに再会したという北村について、「同世代だから刺激になる。『ネガティブな気持ちの根っこが似てる』みたいな話を前室でしました」とシンパシーを感じた様子。同い年の今田美桜には「すごく刺激をもらってます。匠海くんとの現場でのコンビネーションが素敵だと思います」と感想を語った。さらに朝ドラの現場については、「カフェでの撮影が多いんですけど、普段カフェに行けないから新鮮です。日常を描く朝ドラの現場はリラックスできますね」とのことで、大森にとって癒やしの空間になっているそうだ。

いずみたくとの共通点について、大森は「音楽に魂を懸けて人を明るくしたいという思いが通じる」と語りながら、「畏れ多いです」と謙遜。撮影中、いずみたくの親族が見学に訪れ、演技に涙したというエピソードには「認めてもらえた気がして、感無量でした。すごくうれしかった」と胸をなでおろした。さらに挑戦の原動力について、「僕は自分に自信がないので、せっかく生きているなら楽しいほうがいい。新しい挑戦に精一杯の愛情を込めて取り組みたい」と語った大森。スケジュールは多忙だが「心は全然忙しくない。1つひとつが楽しくて充実しています」とし、満たされない気持ちや主人公・嵩に通じるシンパシーなどが「自分の性格や信念と向き合う原動力になっている」と明かした。「『あんぱん』の現場早くまた来ないかな」と、朝ドラ撮影を楽しみながらも真剣にこなしている大森の勇姿に注目だ。

関連記事

この記事の画像(全5件)

読者の反応

  • 9

ひまりんご🍏 @himaringo3411

「心は全然忙しくない」
まだまだミセスは忙しそうだw

https://t.co/9pU4iPmitS

#あんぱん
#いせたくや
#大森元貴 https://t.co/Zg5WZABXRv https://t.co/xH2UdYv5wA

コメントを読む(9件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Mrs. GREEN APPLE / 大森元貴 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。