解散控える第3期BiS、最後の大阪
今年4月からメンバーがマネージメント業務を兼ねる“自給自足アイドル”として活動するも、8月に「これ以上の活動継続は難しい」として解散することを発表したBiS。来年1月12日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でのラストライブ「Finale of third BiS」をもって、2019年に始まった第3期BiSの約5年7カ月にわたる活動に終止符が打たれる。「ALL FOR BiS, ALL FOR YOU LiVE」はメンバーがブッキングなどを行った全5都市を回るツアー。大阪公演はもともと9月1日に行われる予定だったが、台風の影響で12月26日に振替となった。会場には現地ファンを含む研究員(※BiSファンの呼称)が集結。BiSは午前に会場入りし、物販や特典会、リハーサルなどを経て、大阪で最後となるライブの本番を迎えた。
アグレッシブなセットリストのライブ本編
BiSのメンバーはトギー、ナノ3、ヒューガー、クレナイ・ワールズエンド、イコ・ムゲンノカナタの5人。舞台裏で「にゃんにゃーん!」と叫ぶ恒例の気合い入れを行ってから、疾走感あるギターロックチューン「DADADA DANCE SONG」でライブをスタートさせた。この日のライブでは中野雅之(THE SPELLBOUNDS、BOOM BOOM SATELLITES)プロデュースによるシングル曲「イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム」や、最新アルバム「NEVER MiND」の収録曲で異彩を放つインディーロック感のある楽曲「悲しみを纏う男たちの行進」など最近のライブであまり披露されてこなかった楽曲や、BLANKEY JET CITY「赤いタンバリン」のカバーがセットリストに組み込まれた。さらにBiSはアグレッシブな楽曲を畳みかけつつ、聴く者の背中を押すようなハートフルな楽曲「とまらない歌」や、エモーショナルな「FOOL PROOF」など多彩な楽曲でフロアの興奮を誘った。
アンコールで凱旋果たした大阪人・ヒューガー語る
アンコールの1曲目「CURTAiN CALL」では、観客が青色のサイリウムを一斉に掲げ、大阪出身のヒューガー凱旋を祝福した。ヒューガーはメンバーを代表して挨拶し、生まれ育った大阪にBiSの5人で帰って来られたことを喜ぶ。またBiSに加入して、さまざまなところでライブをし、音楽を通じて同じ時間を共有できることを「特別な思い出」と話し、「本当にいつもありがとう」とファンに感謝を伝えた。
さらにBiSが1月12日の日比谷野音でのライブをもって解散することに触れ、「悲しい、悔しい、寂しい、いろいろあるだろうから、心苦しい気持ちにさせてしまって申し訳なかったです」と研究員の気持ちに寄り添った言葉を投げかける。続けて「この『ALL FOR BiS, ALL FOR YOU LiVE』ツアーが始まってからずっと思っていた気持ちがあります。解散が近いし、あとライブが何回かしかないから、『こういうふうにライブを観ないといけない』とか、『こういうふうに楽しまないといけない』とか、『明るくいないといけない』とか、無理に思ってほしくなくて。自分の気持ちと向き合って、静かに観たければ観ていいし、明るい曲で周りで誰も泣いていなくても、あなたが泣きたいと思ったら思いっきり泣いてほしい。もちろん楽しいと思ったら全力でその気持ちを私たちにぶつけてきてほしいです。私たちも自分の気持ちに正直にライブをするので、みんなもありのままの自分で、私たちと一緒に過ごしてくれたらうれしいなって思います」と述べた。
ヒューガーはさらに、「解散の瞬間を見たくないな、寂しいなとかあるかもしれません。でも私たちは最後まで5人で一生懸命走り続けたいなって思っています。何よりも最後の最後まで研究員を楽しませたいって思っています。今の私たちは研究員がいなかったらここにいないと思います。できる限りの恩返しをしていきたいです。最後の最後まで楽しませられるようにがんばります。ぜひ1月12日、解散ライブで会えたらうれしいです」と、解散ライブへの来場を呼びかけた。
「今日はいつもよりもっと遠くまで行ける気がしてます」というヒューガーの言葉のあと、BiSはグループとしての思いが詰まった楽曲「R.U.N」を披露し、研究員との一体感を高める。さらに「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」「LET'S GO どうも」とライブ定番曲を畳みかけ、大阪で最後のライブを熱く締めくくった。
ヒューガー考案セットリスト&公演情報
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【ライブレポート】BiS大阪ラストライブでヒューガー凱旋!アグレッシブで濃密な夜(写真62枚) https://t.co/OdHgB7HeBP