「僕らにはもっといい未来が待ってる」BUDDiiS史上最大ワンマン、たまアリでバディと見つめた“MiiRAI”

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BUDDiiSが昨日12月29日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでワンマンライブ「BUDDiiS vol.09 - MiiRAI -」を開催した。

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BUDDiiS史上最大規模のワンマン、開幕

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今年9月にグループ初の東京・日本武道館でのワンマンライブ「BUDDiiS vol.08 Nippon Budokan -UtopiiA -」を成功に収めたBUDDiiS。この武道館公演で開催が発表された今回の「BUDDiiS vol.09 - MiiRAI -」は、BUDDiiS史上最大規模となるワンマン公演だ。デビューから4年というスピードでたどり着いたさいたまスーパーアリーナでのワンマンは、2025年に迎える結成5周年イヤーへ大きく弾みをつけるような、晴れやかな笑顔に満ちた時間となった。

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開演時刻を迎えビジョンに映し出されたのは、書斎で1冊の本を次々に開いていくメンバーの姿。“本”は、公演のキービジュアルのモチーフとなっているアイテムだ。映像の中のFUMIYAが手にする懐中時計がライブスタートの時間を知らせた次の瞬間、ステージには10個のシルエットが浮かび上がる。さいたまスーパーアリーナの大空間に響きわたるバディ(BUDDiiSファンの呼称)の大歓声を合図に、メンバーは新曲「LIGHTS」をオープニングナンバーとして贈った。スポーティでカラフルな衣装に身を包んだ彼らが軽快なダンスナンバーに身を委ねると、BUDDiiSのグループカラーであるイエローのレーザーライトが空間を飛び交う。さわやかな歌声と空間演出でバディを一気に惹き付けた彼らは、ここから「JUBiiLEE」「Brightness」と心踊る人気曲を続けて会場の高揚感を加速させていった。「今日は最高に幸せな日にしていきましょう!」とリーダーのFUMINORIが呼びかけた「Brightness」で10人が長く伸びる花道に飛び出すと、バディの歓声はさらに高く強くなる。メンバーの「歌えー!」という呼びかけにも大きなシンガロングの声が上がり、円形のセンターステージで躍動する10人のパフォーマンスを力強く彩っていた。

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宇宙人のポップなビットアートを背景に、キュートなラブストーリーを歌い描いた「ALIEN BOY」を終わったところで10人は自己紹介。メンバーのテンションは軒並み高く、中でも突如客席とのコール&レスポンスを行い「皆さんわざわざありがとうございます。皆さん技ありですね! たまアリだけに!」とギャグを言い放ったHARUKIには、メンバーも「今日の彼はヤバいぞ!(笑)」と大騒ぎした。また、埼玉県出身のFUMINORIは「ただいまー!」と“凱旋”に笑顔。するとKEVINは自身の自己紹介パートで「30歳おめでとうー!」と、11月に誕生日を迎えたFUMINORIの30代突入を祝福し、グループ最年長を楽しく盛り立てていた。

SHOOTが作詞!新曲サプライズ披露

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広い客席を見渡したBUDDiiSの元気印・FUMIYAによるコール&レスポンスを経て、FUMINORIが「超絶かわいい楽曲になってるんで、聴いていってください!」と導いたのは初披露の新曲「LÖVE ME」。無数のハートが飛び交う映像をバックにとびきりの笑顔でステップを刻む10人は、「Love me love me」というフレーズのリフレインでバディに思いを伝えていく。なお、のちのMCでこの楽曲の作詞はSHOOTが手がけ、振付にはFUMIYAが参加したことが明かされた。そこからシームレスに展開した「Magic」ではステージ上段に上がり、花びらが舞い散る映像を背にさわやかな歌声でオーディエンスを魅了した10人。決めのセリフを担うSEIYAがカメラ目線でウィンクを投げると、客席のあちこちからにわかに黄色い歓声が沸き上がった。

左からMORRIE、KEVIN、SHOOT。

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「キラキラした大人になる」。小さな男の子がノートに書き記した夢を見つけたメンバーが「自分たちで夢のステージを作る」「世界中の仲間たちに会いにいく」と“夢の続き”をノートに書き加えた映像を経て、ライブは「her+art」で次のシーンへと進んでいく。センターステージで柔らかく豊かな歌声を響かせるKEVIN、MORRIE、SHOOTのボーカルをソロダンスで彩ったのはSHOW。ジャズダンスを得意とする彼は花道を踊りながら進み、そのダイナミックかつ繊細な身体表現で楽曲の世界観を鮮やかに浮かび上がらせた。FUMINORIが「皆さんが僕たちの光です」と伝えた「SUNSHINE」では、円形になり全方向のファンと向き合ったメンバーがまっすぐに熱い歌声をつなぐ。スポットライトが順々に浮かび上がらせる10人の姿をバディもまた熱い眼差しで見つめ、アリーナは静かな熱気で満たされていった。10人それぞれが真価を発揮するパフォーマンスによって“愛”が表現されたこの時間には、カンテレ・フジテレビ系でスタートするドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」の主題歌に決まっているバラードナンバー「Iris」が初披露される場面も。切なさをはらんだメロディと交じり合う、感情をあらわにしたボーカル、10人が大きな動きで魅せる芸術性豊かなフォーメーションダンス。BUDDiiSの新境地を見せるようなパフォーマンスを、オーディエンスは息をのんで見つめていた。

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サングラスを外し、上着を脱いだMORRIEがカメラをエンドステージへと誘うと「Instinctive Love」へ。武道館ワンマンで初披露され、悲鳴のような歓声が止まなかったこの楽曲でメンバーは艶やかに舞い、ステージ上でその動きを捉えるカメラを挑発的に誘う。そしてここからメンバーは「- MiiRAI - Special Medley」と題したメドレーで会場の熱をさらに高めていく。「koi to me」で十字に伸びる花道を駆け巡り声を求めると「Mr. Freak Out」ではセンターステージでアグレッシブな群舞を見せてオーディエンスを圧倒した10人。FUMINORIの「BUDDiiSこんなもんじゃねえから!」という宣言にバディが熱く沸き立った「BEAST2」でも彼らは気迫に満ちたダンスパフォーマンスを見せ、SHOOTは「そんなんでいけんのかよ!」とオーディエンスを熱く鼓舞してみせた。「Beautiful」の柔らかな歌声でギャップを見せたのち、メドレーは「Glow Gold」で締めくくられる。常夏のサウンドと会場の熱気が重なるムードの中で曲を終えると、10人は次々に「最高!」と声を上げた。

“最上級にかわいい”BUDDiiS

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ライブで訪れたことのない都道府県を対象に、ダーツによって開催地を決めるツアー「BUDDiiS ダーツの旅iiS」を例年行っているBUDDiiS。今回の公演は、その「ダーツの旅iiS」の“特別版”ということもあり、中盤には「ダーツの旅iiS」の人気企画・シャッフルコーナーも行われた。FUMINORI役をSEIYA、KEVIN役をTAKUYA、MORRIE役をYUMA、SEIYA役をSHOW、YUMA役をSHOOT、SHOW役をHARUKI、TAKUYA役をFUMIYA、HARUKI役をKEVIN、FUMIYA役をFUMINORI、SHOOT役を実兄のMORRIEが務めることが発表されたのち、スタートしたのはスパニッシュギターの音色が響くアッパーチューンの「HONEY」。ボーカルパートを担ったTAKUYAやYUMA、HARUKIのレアな歌声や見せ場の“吐息パート”を完璧にこなすSHOOT。担当メンバーの特徴を的確に捉えたそれぞれの情熱的なパフォーマンスにバディは大盛り上がりで、声を上げる。そんな熱狂をさらに加速させたのは、続いて披露された超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」のカバー。イントロが鳴るなり驚きと期待が入り交じる大歓声が上がった会場、その熱気を受け止めた10人は瞬時にモードを切り替え、愛嬌たっぷりにバディを魅了する。過去、横浜武道館でワンマンライブを行った際、前日に同会場でライブをしていた超とき宣の「すきっ!」をカバーしたBUDDiiS。今回も前日に超とき宣がたまアリでライブを行っていた縁でカバーパフォーマンスが実現したという。そのかわいらしいルックスから“奇跡の30歳”のキャッチフレーズを掲げるFUMINORIの、貫禄すら感じるキュートな振る舞いを筆頭に、“最上級のときめき”を放つメンバーへ向け、バディは何度も「かわいい!」のコールを捧げていた。

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「最上級にかわいいの!」をカバーするBUDDiiS。

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10人それぞれが夢をノートに書き記し、“未来”を見つめる姿を映したVTRののち、さらなる高みを目指す思いを歌う「WE HIGH」でライブは後半へと進んでいく。6台のトロッコに乗ってアリーナエリアの通路を進むメンバーの姿に会場中が歓声を上げる中、10人はスモークを勢いよく噴射しながらパフォーマンスを盛り上げた。「たまアリ、どこも神席じゃん!」とFUMINORIが声を上げた「R4U ~winter ver.~」では、「みんなで踊っていきましょう!」というメンバーの呼びかけに客席中がダンス。ご機嫌なサウンドで航海の始まりを告げる「YO HO」でエンドステージに到着すると、花道を全力で駆け抜ける10人に元気いっぱいのコールが送られ、会場の一体感はぐんぐんと高まっていく。このムードを受け取ったFUMINORIが「もっともっと会場をひとつにしていきましょう!」と呼びかけ「LOUD」へ展開すると、スケール感に満ちたサウンドがさらなる高揚を誘う。ボーカル陣が力の限りに叫ぶ「この声響け!」というメッセージは、バディの胸を強く打った。

大丈夫、俺らイケメンだよ?

「最上級にかわいいの!」をカバーするBUDDiiS。

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10人が再びトロッコに乗り込み、MORRIEの渾身のボーカルが響いた「To The Top」を終えるなり、FUMINORIは「回収することが多すぎる!」と、多彩な顔を見せたこれまでのパフォーマンスを振り返る。シャッフルコーナーでボーカル役を担ったメンバーに話題が振られると、TAKUYAとYUMAはライブ前に交わしたやりとりを述懐。「ライブ前にTAKUYAが『俺ら大丈夫かな』って聞いてきて」とYUMAが明かすと、TAKUYAは「YUMAからびっくりした答えが返ってきて。『大丈夫、俺らイケメンだよ?』って(笑)」と続ける。このYUMAの発言にメンバーは爆笑しながらYUMAにツッコミを入れていた。

”最上級にかわいい”SHOOTとFUMIYA。

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楽曲制作者であるKEVINがメンバー全員の名前を歌詞に組み込んだ「OZ」でライブ本編はクライマックスへ。ファンタジックなステージを展開する中、HARUKIがアドリブで「たまアリ最高!」と叫んでバディとメンバーの笑顔を誘う。聴く者を軽やかに”理想郷”へと導く「Ütopia」で幸福なムードに満たされた本編のクライマックス。「今年も1年ありがとう!」と切り出したFUMINORIは「みんなが俺らを好きって気持ち、誰にも取られたくない!」と言って、BUDDiiSのデビュー曲「CLICK ME」をタイトルコールした。「君の心を誰にも取られたくない」。この曲で歌われるまっすぐなメッセージをバディに強く印象付けてパフォーマンスを終えると、メンバーは「来年も絶対、絶対元気な姿でお会いしましょう!」と約束しながら姿を消した。

僕らにはまだまだもっといい未来が待ってる

BUDDiiSとバディ。

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バディが送る熱いアンコールに応え、ツアーTシャツに着替えてステージに飛び出した10人は「BUD」でパフォーマンスを再開させた。「いくぞ!」「体力出し尽くして!」というメンバーからの熱い呼びかけに、客席中から「Go Go バディ Go!」という大きなコールが上がり、熱狂は瞬時に最高潮まで達する。続く「The One」は彼らのライブに欠かせないラブソング。イントロが鳴るなりトップギアの盛り上がりでペンライトを振るオーディエンスに、メンバーは「バディ愛してる!」と次々にラブコールを送った。そして、日替わりのセリフパートを担ったKEVINは「今日はたくさん人がいるけど、あなたに届けたい! 聞いてね。かわいいだけじゃだめですか?」と瞳を潤ませ、会場中の笑いをかっさらってみせた。

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そして、最後の楽曲を前に1人ずつ挨拶を行ったBUDDiiS。「マジで、“直入単刀”に言うと……!」と切り出してメンバーから総ツッコミを受けたMORRIEは「ホントに最高でした!」と喜びをあらわにし「僕らにはまだまだもっといい未来が待ってると思うので。ドーム行くぞー!」と思い切り叫ぶ。「ホールツアーだったり武道館だったり、すごくいろんな景色を見られた1年で、バディとの絆も深まったなと感じています」と言ったSEIYAはオフマイクで「バディ愛してるよー!」と声を上げた。「来年も最高な1年になるように、僕の抱負を漢字1文字で発表したいと思います!」と宣言したのはHARUKI。会場中の注目が集まる中、彼は「出発進行の『進』! どんどん進化していきたいし、進んでいきたいです」と前を見据える。続くTAKUYAは「幸せな時間を1秒でも長くみんなと過ごしていけるように、これからも10人でがんばっていきます」と誓った。

“明日”は絶対に俺たちが作る

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SHOWは「僕は舞台に立っているときに人一倍『生きてる』っていう感覚になるので、武道館からの3カ月は気が滅入ることが多くて」と思いを語り「今日みんなと会えて笑顔を見られたことで、足りなかったものが補填されて満たされた気持ちです。本当に幸せでした」とバディへ笑顔を向ける。「こんなにたくさんの方の人生に関われていることが幸せ」と口にしたKEVINは「今年は音楽面でも人としても成長できたと思っているので。来年はもっと輝けるようにがんばります!」と言葉に力を込めた。FUMIYAは「めちゃくちゃ楽しませるつもりでたくさん準備してきたけど、僕が楽しんでばかりの時間でした」と笑うと「みんなと顔を合わせる機会が、この先もずっと続けばいいなと思っています」とバディに訴えかける。「武道館からの3カ月、遠距離恋愛している気分……にはなっていないけど、みんなに会いたい気持ちはいっぱいでした」と言ってメンバーから「なってないのかよ!(笑)」とツッコまれたYUMAは、照れ笑いしながら「俺たちのライブがみんなの元気になっていればいいなと思っています。成長した姿をこれからも見せていきたいと思っているので、よろしくお願いします」と思いを伝えた。

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「アーティストという道を選んでよかったと思う」と胸の内を明かしたのはSHOOT。「こんなにたくさんの人の前で堂々と歌えることが誇らしいと思えるようになってきたことに成長を感じて、自分は幸せ者だなっていつも思ってます」。そう続けた彼は「みんなが僕たちの夢を応援してくださるように、僕たちもみんなの夢が叶うことがうれしくて。一緒に手を取り合って夢を叶えていって、お互い“win-win”でいられるのがライブなんじゃないかなって。お互いに夢を応援しつつ、たくさんいろんなところに行けたら楽しいんじゃないかなと思います。とりあえずまとめると、これからもよろしくお願いします! 2025年もカマすんで!」と力強く語る。そして最後にマイクを握ったFUMINORIは「生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。今日まで生きていてくれてありがとう」とバディに伝え「こんなにも大切で素敵な人たちを、僕はいつだって胸張って自慢します。“明日”は絶対に俺たちが作るので。ダメかもと思ったときも、いつだって近くにいるので安心してください。お互いに支え合って、素敵な未来を作っていけたらと思います。これからもよろしくお願いします!」と、力強くバディへ語りかけた。

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挨拶のあとには、2025年9月に迎える結成5周年の記念ライブが神奈川・横浜アリーナで2日間にわたって行われること、加えて春には初の台湾公演を含むライブハウスツアーが実施されることがファンに伝えられた。来年も全速力で走り続けることを誓ったBUDDiiSは、最後に「Brighter」で最高潮の盛り上がりを作り上げ、未来への確かな期待感をもってライブを終えた。

セットリスト

「BUDDiiS vol.09 - MiiRAI - 」2024年12月29日 さいたまスーパーアリーナ

01. LIGHTS
02. JUBiiLEE
03. Brightness
04. ALIEN BOY
05. LÖVE ME
06. Magic
07. her+art
08. SUNSHINE
09. Iris
10. Instinctive Love
11. - MiiRAI - Special Medley
・koi to me
・Mr. Freak Out
・BEAST2
・Beautiful
・Glow Gold
12. HONEY
13. 最上級にかわいいの!(超ときめき♡宣伝部)
14. WE HIGH
15. R4U ~winter ver.~
16. YO HO
17. LOUD
18. To The Top
19. OZ
20. Ütopia
21. CLICK ME
<アンコール>
22. BUD
23. The One
24. Brighter

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撮影 / 米山三郎、笹森健一

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