Tani Yuuki × Chevonが相思相愛の初対バンで互いの曲カバー、ラストは「W/X/Y」デュエット

14

348

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 77 237
  • 34 シェア

ナタリーと映像プロダクションAOI Pro.の共催企画「ナタリー×AOI Pro. presents “Tani Yuuki × Chevon”」が、5月10日に東京・Spotify O-EASTで開催された。

Tani YuukiとChevon。(撮影:渡邉隼)

Tani YuukiとChevon。(撮影:渡邉隼)

大きなサイズで見る(全31件)

この企画はナタリーとAOI Pro.が注目するアーティストを出演者に迎え、音楽と映像の融合をコンセプトに展開するイベント。初回ではTani YuukiとChevonという気鋭アーティスト2組の競演が繰り広げられた。

Chevon

谷絹茉優(Vo / Chevon)(撮影:渡邉隼)

谷絹茉優(Vo / Chevon)(撮影:渡邉隼)[拡大]

雑踏の音がSEとして響く中で先攻のChevonが登場。観客が打ち鳴らす小気味のいいクラップに乗せてメンバーが次々とスタンバイしたのち、谷絹茉優(Vo)の変幻自在の歌声が映える「ノックブーツ」でライブの幕が上がった。この日のライブは、音楽と映像とのコラボレーションがコンセプトということもあり、「ノックブーツ」では舞うように踊る女性の姿が、「No.4」ではタイトルの通り「4」を大きくフィーチャーしたカラフルな映像が、そして「大行侵」では怒気をはらんだ谷絹の歌声や、Ktjm(G)とオオノタツヤ(B)の激しいプレイを引き立てるように怪獣が街を蹂躙する映像がステージ後方の大きなスクリーンに浮かぶ。その後も楽曲ごとに変化していくChevonの音楽性に合わせて多彩な映像が投影され、オーディエンスの視覚と聴覚を刺激した。

Chevon(撮影:渡邉隼)

Chevon(撮影:渡邉隼)[拡大]

かわいらしくもどこか不気味な映像がインパクトを放った「Banquet」のあと、谷絹は「ひさしぶりのツーマンで……Taniさんのお客さんもいるので、バラード多めに変なセットリストを組んでみました」とファンの期待を煽り、ライブではひさしぶりに演奏するという「春愁い」を皮切りに“春曲”をプレイ。去りつつある春の風をフロアにもたらし、時に柔らかで時にヒリヒリとした空気を紡いでいく。さらに、谷絹は「ワンコーラスだけカバーさせてください……」とおずおずと口にするとTaniの代表曲の1つである「Myra」をゆったりとしたサウンドに乗せて、狂おしい感情をにじませて熱唱。このパフォーマンスでオーディエンスの心をしっかりキャッチすると、ラストはスリリングなアンサンブルと、谷絹のエネルギッシュでエモーショナルなボーカルが高揚感を誘う「ダンス・デカダンス」でフロアを大いに揺らした。

Tani Yuuki

Tani Yuuki(撮影:渡邉隼)

Tani Yuuki(撮影:渡邉隼)[拡大]

ステージに現れるなり、「O-EAST、最高の夜にしようぜ!」と呼びかけ「もう一度」でライブの口火を切ったTani。バンドメンバーが奏でる豊かなアンサンブルに乗せて、観客1人ひとりに語りかけるように言葉に力を込めて熱唱し、自身の持ち味である少年性を帯びた伸びやかな声をフロア中に響かせる。続けて彼は「大好きだったChevonと、こんな形で競演できてすごくうれしいです。今日は宴じゃー」と笑顔を弾けさせ、みずみずしい自然の映像を背にノスタルジックな「おかえり」を届けた。

Tani Yuuki(撮影:渡邉隼)

Tani Yuuki(撮影:渡邉隼)[拡大]

Chevonのステージ同様に、Taniのライブでも多種多様な映像演出が盛り込まれ、普段のライブとは異なる形で新旧の楽曲が披露されていく。観客の美しいクラップに乗せて披露された「Unreachable love song」を経て、Taniは「Chevon、めっちゃカッコいいよねえ。難しいからできないんだけど、今日はがんばって1曲歌うよ。最大限のリスペクトを込めて……」とアコースティックギターを爪弾きながら、Chevonの「ハルキゲニア」をしっとりとカバー。さらに“お返し”として「Myra」を続けてパフォーマンスする粋な流れを作り、観客の大きな拍手を浴びた。

「W/X/Y」パフォーマンス中の様子。(撮影:渡邉隼)

「W/X/Y」パフォーマンス中の様子。(撮影:渡邉隼)[拡大]

「ナタリー×AOI Pro. presents “Tani Yuuki × Chevon”」の様子。(撮影:渡邉隼)

「ナタリー×AOI Pro. presents “Tani Yuuki × Chevon”」の様子。(撮影:渡邉隼)[拡大]

ヒロイックな一面を全開にする「アンタレス」「夢喰」「Life is beautiful」といったロックチューンで躍動感のあるステージングを繰り広げたのち、Taniは「やっぱり、ライブハウスっていいな。すごい顔が見えるよね」「特別なツーマンライブになったなと思います。そんな特別な日には特別なことが起こらないとダメですよね……」と含みを持たせ、谷絹を呼び込む。TaniはChevonのライブを絶賛し、「最高のライブがともにできたと思うので一緒に……。僕らはスタイルも違うし好きなものも違うし、音楽も違うけど、あなたに届けるために歌ってると思います!」と、自身の代表曲「W/X/Y」を谷絹と視線を交わしながらデュエットする一夜限りのパフォーマンスを披露。Taniの透明感のある声と谷絹のハスキーな声が、絶妙なハーモニーを織り成し、“違う者”同士が愛し合う光景を歌った「W/X/Y」のメッセージをリアリティを持って伝える。ラストは2人のハイトーンの応酬が繰り広げられ、この日一番の拍手が会場にこだました。

セットリスト

「ナタリー×AOI Pro. presents “Tani Yuuki × Chevon”」2024年5月10日 Spotify O-EAST セットリスト

Chevon

01. ノックブーツ
02. No.4
03. 薄明光線
04. 大行侵
05. Banquet
06. 春愁い
07. ハルキゲニア
08. サクラループ(「Myra」カバー)
09. セメテモノダンス
10. ダンス・デカダンス

Tani Yuuki

01. もう一度
02. おかえり
03. 燦々たるや
04. 笑い話
05. がらくた
06. Unreachable love song
07. ハルキゲニア
08. Myra
09. アンタレス
10. 夢喰
11. Life is beautiful
12. W/X/Y

この記事の画像(全31件)

読者の反応

ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

ナタリー×AOI Pro. presents
“Tani Yuuki × Chevon”

ライブレポが、音楽ナタリーにて公開!
たくさんの写真と併せてお楽しみください。

撮影:渡邉隼 https://t.co/94NwiXimpF https://t.co/dJGhDqzDft

コメントを読む(14件)

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Tani Yuuki / Chevon の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。