[Alexandros]濃密なワンマンツアー終幕、ライブハウスに響き渡る大合唱「皆さんの声に会えました」

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[Alexandros]の東名阪ライブハウスツアー「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」が12月9日にZepp DiverCity(TOKYO)で終幕した。この記事ではセミファイナルの8日公演の模様をレポートする。

「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。

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最高の夜へようこそ

「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。

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大歓声を浴びながら川上洋平(Vo, G)、磯部寛之(B, Cho)、白井眞輝(G)、リアド偉武(Dr)がステージへ。オープニングからエネルギーを爆発させるように4人はインストナンバー「Burger Queen」を激しくプレイ。川上がギターを高く掲げると、場内は地鳴りのような歓声に包まれた。その勢いのまま彼らは「KABUTO」に突入。ステージ後方の2つのミラーボールが放つ眩い光に彩られながら、重厚なサウンドを轟かせてオーディエンスの心を駆り立てていった。高らかな歌声とみずみずしいアンサンブルが場内を満たした「Forever Young」を経て、「?」 ではメンバーが熱いソロ回しを披露してフロアを大きく沸かせる。さらに「My Blueberry Morning」で場内をヒートアップさせたあと、「Baby's Alright」では歌詞を変えて「眠れぬ東京よ!」と川上が叫ぶ場面もあった。

「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。

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「最高の夜へようこそ!」と川上は挨拶し、「今日はイヤモニ外すわ、もう。全員の声を耳に入れる」とイヤフォンを取る。「俺の声とか気にせず歌えよ!」と川上が言い放ったあとに「無心拍数」が披露されると、オーディエンスは衝動のままに大きなシンガロングを響かせた。「Kick&Spin」では川上がステージに向かってくるダイバーとタッチ。白井はフライングVを携えてステージ前方で熱のこもったプレイを繰り広げる。あまりの熱気に川上はジャケットを脱ぎ、「いい感じに熱いんですけど、東京大丈夫ですか?」と楽しげにフロアを見渡した。

白井眞輝(G)

白井眞輝(G)[拡大]

その後、メンバーは[Champagne]時代からカバーしていた映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌「Supercalifragilisticexpialidocious」をハンドクラップに包まれながら届け、そのままリアドのキックで「Stimulator」へとつなげる。そして「おかしくなろうぜ!」と川上が告げ、披露したのは打ち込みを同期したダンサブルなナンバー「we are still kids & stray cats」だ。ダンスミュージックとエモーショナルなバンドサウンドが溶け合うように鳴り響き、オーディエンスはその音に身を委ねるように一斉にジャンプ。アウトロで川上はステージに膝をつき、最後には仰向けになってその場に倒れ込んだ。川上は「みんな声枯れてない? 大丈夫?」と観客を気遣いつつ、「たぶんどこよりも歌わせるし、ジャンプさせるのでよろしく!」と声を弾ませる。ライブ序盤から鳴りやまないシンガロングに彼は「みんな声大きいね。自分の声が聞こえなくて、さすがに途中からイヤモニさせてもらいました」と笑い、「うるさすぎてうれしいよ、本当に。最高です」としみじみと言葉にした。

また来年ぶちかまします

磯部寛之(B, Cho)(撮影:河本悠貴)

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ライブ中盤、川上がアコースティックギターの乾いた音色に乗せて弾き語ったのは自身のルーツであるOasisのナンバー「Wonderwall」。そのまま彼はOasisの影響を特に強く感じさせる楽曲「de Mexico」をエモーショナルに歌い上げた。そして乱れ打つようなリアドのドラミングでコールが沸き起こり、「Waitress, Waitress!」の演奏がスタート。ここから4人はライブの後半を駆け抜けるように疾走感のあるプレイを繰り広げていった。「閃光」では川上がマイクスタンドを持ち上げたのを合図に、壮大なシンガロングがフロアに響き渡る。その後「city」「Kids」を続けて披露し、汗だくになった川上は「いやー、もう風呂に入った気分ですよ。びしょ濡れです」と気持ちよさそうに笑った。

リアド偉武(Dr)(撮影:河本悠貴)

リアド偉武(Dr)(撮影:河本悠貴)[拡大]

川上は「ワンマンツアーで声出しありってすごくひさしぶりで。この2、3年のコロナ禍を耐えてくださった皆さん、マスクをして手拍子しかできない状態でそれでも参戦してくださった皆さん、本当にありがとうございます。普通のことじゃないんだなと思わされました」とオーディエンスに感謝の思いを伝える。さらに「みんなの声を聞いて、みんなの顔を直接ステージからこうやって見ることってすごく特別なことなんだなと思いました。改めてライブのよさを知ったうえで、また来年ぶちかましますのでよろしくお願いします」と告げ、バンドの歴史が刻まれたロックバラード曲「Plus Altra」をじっくりと歌い上げた。ラストナンバー「Dracula La」では大きなクラップと合唱が場内に広がる。そのすべてを受け取った川上は「愛してるぜ、東京!」と伝え、残響音の中でステージを去って行った。

サプライズに沸くフロア

川上洋平(Vo, G)(撮影:河本悠貴)

川上洋平(Vo, G)(撮影:河本悠貴)[拡大]

アンコールを求める拍手に呼ばれて再び登場した[Alexandros]は、ノイジーなロックチューン「MILK」でフロアを再び熱狂の渦へと導いていく。きらめくようなギターリフでスタートした「Starrrrrrr」では大合唱がライブハウスに響き渡った。「今年はほとんど新曲出してません。ライブばっかりやってました。何やってるのって思われてるかもしれませんが、めちゃくちゃ曲を作ってました」と川上は明かし、観客の期待の眼差しを受け「もうちょっと待っててください。もう少しで新しい曲が出せるので」と期待をほのめかせる。しかしその直後に彼の口から続いたのは「なんだけど……待たなくていいや。ちょっと今日はやろうかな」といううれしい言葉。サプライズにフロアが沸く中、[Alexandros]は胸をくすぐるようなメロディアスなギターリフと疾走感のあるビートが印象的な新曲を披露した。

「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。(撮影:河本悠貴)

「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。(撮影:河本悠貴)[拡大]

会場が揺れるほどオーディエンスが飛び跳ねた「ワタリドリ」を経て、川上は「やっと皆さんの声に会えました」と告げると「Adventure」を歌い始める。壮大なこのナンバーをオーディエンスとともに思いきり歌い、[Alexandros]は濃密なセットリストで構成された今年最後のツアーを締めくくった。

また[Alexandros]主催の屋外フェス「[Alexandros] presents THIS FES '24 in Sagamihara」が、10月26、27日に神奈川・相模原ギオンフィールドおよびその周辺で行われることが決定した。イベントのゲストアーティストは追ってアナウンスされる。

セットリスト

[Alexandros]「[Alexandros] NEW MEANING TOUR」2023年12月8日 Zepp DiverCity(TOKYO)

01. KABUTO
02. Forever Young
03. ?
04. My Blueberry Morning
05. Baby's Alright
06. 無心拍数
07. Kill Me If You Can
08. Kick&Spin
09. Supercalifragilisticexpialidocious
10. Stimulator
11. we are still kids & stray cats
12. spy
13. Wonderwall(Oasis)
14. de Mexico
15. Waitress, Waitress!
16. 閃光
17. city
18. Kids
19. Plus Altra
20. Dracula La
<アンコール>
21. MILK
22. Starrrrrrr
23. 新曲
24. ワタリドリ
25. Adventure

[Alexandros] presents THIS FES '24 in Sagamihara

2024年10月26日(土)神奈川県 相模原ギオンフィールドおよびその周辺
2024年10月27日(日)神奈川県 相模原ギオンフィールドおよびその周辺

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みつと @mitsuto_

[Alexandros]濃密なワンマンツアー終幕、ライブハウスに響き渡る大合唱「皆さんの声に会えました」 https://t.co/Z8HVBe9sSP

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