強い女性像を歌う「アイノケダモノ」でスタート
ライブは強い女性像を歌った楽曲「アイノケダモノ」でスタート。佐々木莉佳子を中心とした獣のような振付のダンスで1曲目から観客をアンジュルムの世界へ引きこんでいく。メンバーは、「乙女の逆襲」「泳げないMermaid」「マナーモード」を立て続けにパフォーマンス。ミステリアスなダンスナンバーや切ないミディアムナンバー、激しいアップチューンなど多彩な楽曲を届けていった。
最初のMCでは、リーダーの上國料が「やってきました。ツアーファイナル。全国各地を11人で回って来たんですが、今日はその集大成。卒業なしで日本武道館に立てることがうれしい。11人の気持ちをひとつにがんばっていきたい」と挨拶する。続けて上國料は、突発性難聴のため本公演を欠席した後藤について「後藤花ちゃんはお休みになるんですけど、ここに“はなな(後藤の愛称)”を連れてきました」と、後藤のメンバーカラーであるシーブルー色のブレスレットを付けてライブに臨んでいることをアピール。「はななの分まで、皆さん全力で盛り上がっていきましょうね」と語り、ステージに上がるのは10人だが、気持ちは“11人”で躍動することを誓っていた。
新曲「RED LINE」初披露
「新曲、ライブ初披露です!」と佐々木が客席に呼びかけると大きな歓声が上がる。「ムーブな曲調と、1人ひとりの歌声を楽しんでください!」というPRに続けて「RED LINE」が披露されると会場は盛大な拍手に包まれた。その後、彼女たちは「ミラー・ミラー」「Uraha=Lover」「もう一歩」「Piece of Peace~しあわせのパズル~」といった楽曲をパフォーマンス。続けてアンジュルムの日本武道館公演ではおなじみとなったVTR映像がスクリーンに映し出される。メンバーがひたすら走る姿や、スタッキングに挑戦する姿が流れるなど、毎回話題になるVTR映像。今回は「宇宙に3つ持っていけるとしたら、何を持っていく?」「あなたにとってアンジュルムは?」など、いろいろな質問にメンバーが答えていくという内容に。メンバーのユニークな回答の数々に、ファンからは笑いや拍手、歓声が起こっていた。
映像上映後は、メンバーカラーをイメージした衣装にチェンジした10人がステージに再び登場。ここからは、アンジュルムが持っている力強さを表現する楽曲のターンに。「赤いイヤホン」に始まり、「ぶっ壊したい」「次々続々」など重厚なサウンドが印象的な楽曲が届けられると場内のテンションがぐんぐん上昇していった。ここで会場の一体感を高めるため、川名凜がメンバーと観客によるコール&レスポンスを提案。「今日休みの“はなな”の分まで盛り上がっていける人!」「アンジュルムのこと愛してますか?」など、メンバー1人ひとりが思い思いのワードを順番にテンポよく問いかけると、観客が次々とリアクションしていった。
ライブは後半戦に突入。メンバーは「愛されルート A or B?」「ハデにやっちゃいな!」「限りあるMoment」といった楽曲を勢いよく畳みかけていく。ラストは「愛すべきべき Human Life」。最後に「And you? And you?」とメンバーと観客が一緒になって歌い本編は終了となった。アンコールは、もう1つの新曲「ライフ イズ ビューティフル!」でスタート。アンジュルムの持つ“陽”のパワーが表現されたような歌詞と、疾走感あふれるサウンドが会場をポジティブなオーラで包み込んでいく。そして「ドンデンガエシ」「46億年LOVE」という、これぞアンジュルムのライブという楽曲が届けられると場内のテンションは最高潮を迎えた。パフォーマンス後にはメンバーが観客に向けた感謝の気持ちと、ツアーおよび本公演の感想を述べていった。
MCに込めたメンバーそれぞれの思い
初の日本武道館公演を終えた新メンバーの下井谷は「小さいときから日本武道館に立ちたい、アイドルになりたいと思って夢を見てきたステージ。今、そこに立てていることが信じられなくて、とっても幸せです」と涙を交えながらコメント。初めて先輩という立場でのツアーを終えた平山遊季は「こんな大切なメンバー、仲間もできて幸せ者です」と感謝の言葉を口にする。
ステージの演出にテンションが上がっていたという松本わかなは「メンバーみんなとスタッフさんで作り上げたライブが、皆さんの胸に響いていたらいいなと思います」とコメント。為永幸音は初披露となった新曲に触れ「初披露でドキドキでした。この2曲をたくさん歌って、皆さんに愛してもらえるような曲にしていきたいです」と笑顔を見せる。
川名は「アンジュルムは、メンバーも形も色もどんどん変わっていく。その様子を、今回のツアーを通じてお見せできていたらいいなと思いました」と秋のツアーを振り返り、橋迫鈴は「私は今日、頭にお花を2つ咲かせてきました! ベストイレブンです!」と休養中の後藤の思いをヘアアレンジに込めていたことを告白する。
公演前日の11月23日に加入5周年を迎えた伊勢鈴蘭は、公演前にファンがサプライズで伊勢に対してエールを送ったことに触れ「お祝いありがとうございます」と感謝。「今日のライブは本当にすごく楽しくて、皆さんのペンライトが温かった」とコメントし、サブリーダーの川村文乃は「今日観てくださった皆さんで、このライブを楽しめたことが幸せ」と続ける。
ライブの途中のVTR映像で「あなたにとってアンジュルムは?」という質問をされたリーダーの上國料は、改めてグループに対する思いを告白。「私にとってアンジュルムは宝物。いつの時代もアンジュルムが大好き。今のアンジュを作っているのは私たちで、今のアンジュを支えてくれるのは皆さん。本当にいろんなことに感謝がいっぱいです!」と思いの丈を口にする。
佐々木は「皆さん、それぞれの人生を歩んでいる中で、アンジュルムに出会って、愛をたくさんくれた。そのタイミングってほんの一握りで、それを逃していたら出会っていないかもしれない。でも、皆さんはそのタイミングをちゃんとつかんで私たちを好きでいてくれるから、私たちも皆さんを愛そう。幸せにしたいと心から思う。アイドルという人生を選択できて本当によかったです」とファンへの感謝でMCを締めくくった。
アンコールの最後に披露されたのは、スマイレージからアンジュルムへの改名後初のシングル曲「大器晩成」。メンバーは最後まで日本武道館に力強い歌声を響かせていた。今回の秋ツアーではメンバーがソロでアンジュルムの楽曲を披露する演出もあったが、ラストの日本武道館公演では、全曲が10人全員によるパフォーマンスで展開された。ソロのパフォーマンスを通じ、それぞれがレベルを上げて臨んだ日本武道館。まさに“11人のアンジュルム”というタイトルにふさわしい公演となった。
セットリスト
「アンジュルム コンサートツアー 2023秋 11人のアンジュルム ~ BEST ELEVEN ~」2023年11月24日 日本武道館
01. アイノケダモノ
02. 乙女の逆襲
03. 泳げないMermaid
04. マナーモード
05. RED LINE
06. ミラー・ミラー
07. Uraha=Lover
08. もう一歩
09. Piece of Peace~しあわせのパズル~
10. 赤いイヤホン
11. ぶっ壊したい
12. 次々続々
13. 明晩、ギャラクシー劇場で
14. 愛されルート A or B?
15. ハデにやっちゃいな!
16. 限りあるMoment
17. 愛すべきべき Human Life
<アンコール>
18. ライフ イズ ビューティフル!
19. ドンデンガエシ
20. 46億年LOVE
21. 大器晩成
田端 信太郎@カブアンドもし上場したらユーザー幾ら儲かるか?動画で解説中 @tabbata
マジで、かみこの気迫、気合、熱量、覇気が凄かった。笠原桃奈の活躍に刺激を受けて、「私たちだって負けないから!!!」と全身全霊でパッションがほとばしってた https://t.co/8jTcOpDU0O