# 2i2初の全国ツアー、気迫のこもるパフォーマンス見せたLIQUIDROOMで終幕

#2i2の全国ツアー「北斗七星～見えるのか死兆星～」のファイナル公演が12月13日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

ツアータイトルの「北斗七星」になぞらえ、全国7カ所のライブハウスを舞台に展開された#2i2初の全国ツアー。初日の熊本公演が台風の影響で1月に持ち越しとなったものの、ここまで5公演を駆け抜けた彼女たちは、ついにLIQUIDROOMでのファイナルを迎えた。開演時刻となりステージ前の紗幕にメンバーのシルエットが映し出されると、客席からは大きな拍手が起きる。紗幕が落ちるとともに「FATE」でファイナル公演をスタートさせた十味、森嶋あんり、奥ゆい、天羽希純の4人は「だってさ。」「Live and let live」で気迫のこもったパフォーマンスを披露。オーディエンスも#2i2の熱量に負けじと手に持ったサイリウムを高く掲げた。

自己紹介を終えたメンバーは、自分たちにとって初の試みだった本ツアーがファイナルを迎えたこと、そしてデビュー2周年の記念も兼ねた本公演でLIQUIDROOMのステージに立てている喜びを語り「どうでもいいじゃんか」を弾けるような笑顔で歌い上げた。続けて4人は「MONSTER LIVE!!!」を観客と一体になって踊り、「Don't be ぞんびー」からはステージ前方に用意されたお立ち台も使用したパフォーマンスを披露した。「SUPER FIRE」「SAYONARA」「独り占め」が立て続けに歌われると、オーディエンスのボルテージはさらに上昇。会場内を埋め尽くす4色の光が大きく波打った。

バラードナンバー「このままでいいんだよ」で互いの顔を見合わせながら歌唱した#2i2は、十味の「この先、私たちにたくさんの壁が待っているかもしれません！ それでも私たちは私たちのままで走り続けます！」という宣言から「Shutter speed」を披露。畳みかけるように「SCAR」が歌われると、めくるめく展開に興奮したオーディエンスからは思わず声が漏れた。パチンコ新機種「P真・北斗無双 第4章」のタイアップが決定している新曲「BURNBURNBURN」の初披露でライブは終盤戦へ。メンバーは間髪入れず「せめて月のように」をエモーショナルにパフォーマンスし、最後は「ポチ」「善人悪人」をアグレッシブに歌いあげた。LIQUIDROOMに集まったファンに感謝の思いを叫んだ4人は笑顔でステージをあとにした。

アンコールの拍手を受けて、#2i2はメンバーカラーのTシャツに着替えステージに飛び出してくると、ライブのオープニングを飾った「FATE」をもう一度パフォーマンス。会場に集まったファンと記念撮影を行ったあと、4人は「ここで重大発表があります！」と、2月12日の“#2i2の日”に東京・ステラボールにてワンマンライブ、前日の11日には同会場でゲストを招いての#2i2主催ライブを開催することを発表した。

ツアーファイナル、そして2周年を迎えたことについて、奥は「ただの普通の大学生で、何か活動したり自分の夢を持っていなかったところから#2i2に入って、最初は自分に自信が持てなかったけど、みんなが素敵な景色を見せてくれたり、今みたいにライブができて、アイドルとしての奥ゆいに自信を持たせてもらいました。自分の夢とか#2i2としての目標も見えてきたので、皆さんまだまだこれからも付いてきてください」と自身の思いをコメント。十味は「私はもともとネット弁慶引きこもりという性格で。2年前は嫌われるのが怖くて、キレイにいい子にって自分を出せずにいました。皆さんが応援してくれて、メンバーがライブの楽しみ方を教えてくれたおかげでステージに立てています。自分をさらけ出してライブをしている時間がとっても幸せです」と話し、改めてファンへの感謝を伝えた。

森嶋は「今日の公演を迎えて改めて思ったことがあります。歌うことが大好きです。踊ることが大好きです。#2i2が大好きです。そして何より、私たちをいつも輝かせてくれる皆さんが本当に大好きです」と涙ながらに語り、言葉にするのが苦手な分パフォーマンスで気持ちを届けると宣言した。天羽は#2i2始動からしばらく持病によって自身が活動休止していた間も、ライブで欠かさず自分の名前を出してくれていたメンバーと、紫のペンライトを振ってくれるファンの思いがうれしかったと涙をこぼしながら話し、「みんなの思いを受け取ったとき、私はこれから#2i2に対してすべてを捧げるし、ずっと#2i2でい続けるって胸に誓いました。いろんな壁にぶち当たっても、それですら充実しているような感覚で、私は#2i2で活動できているのがいつもいつもうれしいです」と素直な思いを口にした。

2月のステラボール公演に向けての意気込みを語った#2i2はさらにもう1曲、「せめて月のように」をパフォーマンス。手をつなぎ、マイクを通さずに「ありがとうございました！」と叫ぶと、会場に集まったファンの1人ひとりに手を振った。