Amber'sが待望の初ワンマンでメジャーデビュー決定を報告「一緒に戦いに行こう！」

Amber's初のワンマンライブ「Amber's ONEMAN LIVE 2022『AUTHENTIC』」が昨日9月20日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

「Amber's ONEMAN LIVE 2022『AUTHENTIC』」は6月に発表された2ndアルバム「SPACEK」のリリースを記念して開催されたもの。約1年ぶりとなる有観客ライブで2人は、全16曲をパフォーマンスし、大勢のファンを目の前にメジャーデビューの決定を報告した。

開演時刻を迎えると、観客のハンドクラップに迎えられて、サポートメンバーを引き連れた豊島こうき（Vo, G）、福島拓人（G, Programming）がステージに姿を現す。豊島はハンドクラップを煽りながら「We wish on a STAR」で伸びやかな歌声を響かせ、ライブをスタート。さらにAmber'sは、ダンサブルなビートとギターのカッティングが心地いい未音源化曲「ずっと待ってた」をカラフルな照明の中で鳴らし、フロアの揺れを大きくしていく。「DRIVE」では、豊島の動きに合わせてオーディエンスがタオルを勢いよく振り回し、会場中に一体感が生まれた。続けて豊島は「まだまだ休ませません」と観客を挑発し、その言葉通り「225error」「Question」「miss take」を休むことなくパフォーマンス。2人はエモーショナルなギターの音と情緒豊かなハイトーンボイスを全力で観客に浴びせた。

豊島が「最後まで楽しんでいってください」と寡言に語ったのち、彼らは「FORTE」と新曲「Black Swan」をヘビーな演奏に乗せて披露。その後豊島が「俺たちAmber'sは12月3日にソニーミュージックからメジャーデビューします」と宣言すると、会場は大きな歓声と拍手の音に包まれる。「俺たちにはどうしてもこの手でつかみたい夢があります。一緒に戦いに行こう！ メジャーデビューの始まりの曲を作って来たよ！ 新曲やってもいいですか？ 準備はもう整った！」という豊島の力強いMCに続けて披露されたのは、新曲「1!2!3!」。Amber'sの門出を祝福するかのようにミラーボールが色とりどりの照明を乱反射させ、幸福感に満ちた会場で観客たちは手を掲げながら5人の演奏を堪能した。

ライブは早くも後半戦に突入し、彼らは和テイストの楽曲「生馴れNight」をパフォーマンス。この曲では福島がハンドクラップを煽り、観客は力強い手拍子を鳴らし続ける。その後Amber'sはライブ終盤に向けて「満月の夜は」「アブノーマル」を演奏し、会場の空気をヒートアップさせる。畳みかけるように披露された「Desire -欲情本能-」では、豊島と福島がお互いに向かいながらパフォーマンス。スリリングな演奏と歌声でオーディエンスを釘付けにした。本編ラストに豊島は、コロナ禍で思うようにライブを開催できなかったこれまでの活動を振り返りつつ「こうしてワンマンライブを開催させていただいてありがとうございます。俺たちの気持ち、伝わったかな？」「これからも俺は歌い続けていたいって、改めてみんなのおかげで思えてます。ありがとう」と込み上げる思いを堪えながら感謝を告げる。そして「この瞬間に歌いたい曲があって、作って来ました」という言葉に続けて披露されたのは新曲「例えばの話」。今の自分の心境を飾り気のない言葉で実直につづったこの曲をAmber'sはじっくりと演奏し、ステージを去って行った。

しばし続いたアンコールの拍手に応えてAmber'sが再びステージに姿を現す。豊島は、以前のライブでできなかったという福島への誕生日サプライズを実行すべく、ダンサーを呼び込み歌唱。しかしこれは実は“逆ドッキリ”で、ライブ前日が誕生日だった豊島に向けて福島から祝福のパフォーマンスが届けられた。まさかの“逆ドッキリ”に豊島は驚きながらもうれしそうな表情を浮かべ、会場は温かい空気に包まれた。そして2人はラストに「Searchlight」「春は必ず来る」を披露。演奏後に豊島は「一歩ずつ一歩ずつ、一緒に歩んで行こうな！」と声の限りを振り絞るように力強く叫び、初のワンマンライブの幕を下ろした。

なおAmber'sは12月3日にEP「AUTHENTIC」をリリース。同日に東京・shibuya eggmanにてワンマンライブ「Beginning the AUTHENTIC」を開催する。