Little Black Dressが名曲の数々をフレッシュにカバー、ブルーノート公演「CITY POP NIGHT」

1

85

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 10 61
  • 14 シェア

Little Black Dressが10月5日に東京・ブルーノート東京で「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」と題した単独公演を開催した。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。

大きなサイズで見る(全7件)

このライブではLittle Black Dressが世界的に注目されているシティポップの楽曲をカバー。青山英樹(Dr)、休日課長(B / DADARAY、ゲスの極み乙女。、ichikoro)、Ichika Nito(G / ichikoro)、Devin Kinoshita(Key)、えつこ(Cho, Key / DADARAY)という強力なバンドメンバーを従え、名曲の数々を新たなアレンジ、解釈でパフォーマンスした。この記事では2部にわたって行われた公演のうち、第1部の様子をレポートする。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。[拡大]

白い衣装に身を包んでステージに登場したLittle Black Dressは「皆さんが知っているであろう名曲ばかり用意しておりますので、どうぞ心の中で一緒に歌って、最後まで楽しんで帰ってください!」と挨拶したのち、「さらばシベリア鉄道」でライブの幕を開ける。「さらばシベリア鉄道」は大滝詠一が太田裕美に提供した楽曲だが、この日は大滝の名作アルバム「A LONG VACATION」に収録されているバージョンがダイナミックなアレンジで披露され、間奏ではIchikaによるテクニカルなギターソロが響き渡った。芯のある堂々としたボーカルで観客の心を惹きつけたLittle Black Dressは、続いておもむろにサングラスをかけ、寺尾聰「ルビーの指環」をプレイ。「小さい頃、祖母の車の中で歌謡曲を聴いていたんですけど、『ルビーの指環』はその中で一番好きな曲です」と話しつつ、「さらばシベリア鉄道」「ルビーの指環」どちらの作詞も手がけた松本隆の詞の魅力を優々と語った。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。

「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」の様子。[拡大]

その後、Little Black Dressはエレキギターからアコースティックギターに持ち替え、1970年代のシティポップメドレーを展開。シュガー・ベイブの名曲がオリジナルのEPO「DOWN TOWN」、荒井由実「中央フリーウェイ」、尾崎亜美「マイ・ピュア・レディ」、大貫妙子「4:00A.M.」の4曲をグルーヴ感たっぷりにパフォーマンスした。「4:00A.M.」の曲中にはLittle Black Dressの突き抜けるような歌声に続いて、バンドメンバーたちによるソロプレイが順番に披露され、観客はこの日限定のオリジナルカクテル「CityPopの味がする黒いワンピース」などを味わいつつ、会場内に鳴り響くアーバンかつメロウな音楽に酔いしれた。

鈴木明男をバンドに迎えて演奏するLittle Black Dress。

鈴木明男をバンドに迎えて演奏するLittle Black Dress。[拡大]

ライブ中盤からは大貫妙子、柳ジョージ&レイニーウッド、MISIAら数々の有名アーティストのレコーディング、ライブに参加してきたサックス奏者・鈴木明男がゲストとしてバンドに加わり、場内がより一層の高揚感で充満。近年のシティポップブームの火付け役となった竹内まりや「プラスティック・ラヴ」を皮切りに、山下達郎「SPARKLE」、濱田金吾「midnight cruisin'」、松原みき「真夜中のドア~stay with me」といった珠玉のナンバーがノンストップで続いた。さらにラストスパートでは鈴木がオリジナルのレコーディングに参加した杏里「悲しみが止まらない」や、1986オメガトライブ「君は1000%」、アン・ルイス「恋のブギ・ウギ・トレイン」が一気に畳みかけられる。Little Black Dressは平成生まれの22歳という若さながら、熟練のプレイを見せる鈴木をはじめとする個性の強いバンドメンバーたちを牽引し、一体感のある迫力のパフォーマンスを繰り広げた。

Little Black Dress

Little Black Dress[拡大]

アンコールに突入すると、Little Black Dressは改めてバンドメンバーを紹介。「音楽って定義とかってないじゃないですか。今日ももしかしたら皆さんにとって『これはシティポップじゃないんじゃない?』という曲があったかもしれないですが、どれがシティポップで、どれがニューミュージックかはわからないです。ただ、私たちは今日演奏した曲1つひとつがいい歌詞で、いい音楽だなと心から感じました。いい曲って世代を超えて心に響くんです。だから、シティポップはボーターレスに世界に広がっていく音楽ということでいいんじゃないかなと思います」と自身のルーツとなっている音楽への思いを述べた。そして「令和のシティポップを2曲お届けしますか!」とはつらつと語った彼女は、最後に自身のオリジナル曲を披露。川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女。、ジェニーハイ)がプロデュースしたメジャーデビュー曲「夏だらけのグライダー」と2ndシングル「雨と恋心」でライブを締めくくった。

この記事の画像(全7件)

Little Black Dress「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」2021年10月5日 ブルーノート東京 1st セットリスト

01. さらばシベリア鉄道
02. ルビーの指環
03. DOWNTOWN
04. 中央フリーウェイ
05. マイ・ピュア・レディ
06. 4:00A.M.
07. プラスティック・ラヴ
08. SPARKLE
09. midnight cruisin'
10. 真夜中のドア~stay with me
11. 悲しみが止まらない
12. 君は1000%
13. 恋のブギ・ウギ・トレイン
<アンコール>
14. 夏だらけのグライダー
15. 雨と恋心

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】Little Black Dressが名曲の数々をフレッシュにカバー、ブルーノート公演「CITY POP NIGHT」(写真7枚)
https://t.co/NZIe3hULKL

#LittleBlackDress https://t.co/jVWd9SAJTa

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Little Black Dress / 休日課長 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。