登坂広臣、光を受けた分大きくなった影を表現「ANSWER... SHADOW」に込めた思い語る

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OMIこと登坂広臣三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が5月12日に新作音源「ANSWER... SHADOW」をリリース。音楽ナタリーの取材に応じた。

OMI(撮影:曽我美芽)

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OMI(撮影:曽我美芽)

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登坂は今年の2月、自身のプロデュースするプロジェクト「CDL entertainment」という新たなエンタテインメントの発信の場に身を置いた。ここから初めてリリースされるフィジカル作品「ANSWER... SHADOW」は、昨年1月発売のアルバム「Who Are You?」に対し、新たな“ANSWER”を提示するシリーズの第1弾として発表される。本作は、表題曲「ANSWER... SHADOW」、そして表題曲から続く世界観の「Can You See The Light」、あきらめきれない恋心を歌った「Give up」、“影”を描いた本作から次作への架け橋となる楽曲「Colorblind」の4曲入り。HIROOMI TOSAKAからOMIに名義を改め、新たなフェーズに突入した登坂の音楽性の変化を感じられる作品に仕上がった。

OMI(撮影:曽我美芽)

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ついに本格始動したCDL entertainment。プロジェクトについて問うと登坂は「僕は2017年に本格的なソロ活動を始め、それからずっと“月”をテーマにした作品を作ってきました。CDL entertainmentは、“CLAIR DE LUNE”(月の光)の頭文字を取って名付けたプロジェクトで、月の光のようなエンタテインメントを発信していく場。LDHはEXILEを筆頭に太陽の光のように強いエンタテインメントを作っているイメージがあるのですが、ときには太陽だけじゃなく月の光のようなエンタテインメントがあってもいいのではと思ったんです」と回答した。CDL entertainmentで実現したいことについては「自分自身が表現者として活動するほか、ゆくゆくはプロデュース業にも力を入れていきたいと思っていて。CDL entertainmentでは、日本国内だけではなくグローバルな発信も視野に入れていきたいと思っています」と語った。

OMI(撮影:曽我美芽)

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“グローバルな発信”について詳細を聞くと、OMIは「K-POPを中心にアジアのアーティストがグローバルに活躍するようになってきて、日本の音楽ももっとグローバル展開をしなければいけない時代が来ている。CDL entertainmentからそういったアーティストを輩出できるように、最高のパフォーマンスができるグループ、時代のアイコンになれるようなグループを作るのが今後の自分の目標です」と、プロデュース業への意欲を見せた。またこのタイミングでのソロ活動における名義変更については「ファンの方からはもちろん、メンバーも海外のプロデューサーも友達も、さらには家族までみんな僕のことをOMIと呼ぶんです。僕もOMIという名前にしっくり来ているし、より親しみやすくわかりやすくなればと、OMIという名義にしました。これまで発表してきた作品にもある月のマークに寄せてスラッシュ入りなんです」と笑顔を見せた。

OMI(撮影:曽我美芽)

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「ANSWER... SHADOW」は、前作「Who Are You?」に対する“答え”というコンセプトでリリースされる「ANSWER...」シリーズの第1弾。「Who Are You?」は、三代目 J SOUL BROTHERSのボーカリスト、ソロアーティスト、役者などさまざまな顔を持つ自分自身に対して何者であるのかを問いかける作品となったが、今回の「ANSWER... SHADOW」では舞台に立ち、スポットライトを浴びている自分と素の自分と向き合った。「ソロでドームの舞台に立たせていただいて、ファンの皆さんが知っている表の自分を愛してくれているのか、それとも光が当たった分大きくなった影の部分、つまり素の登坂広臣のことを愛してくれているのか……。普段は7人でドームのステージに立っているのですが、初めて1人きりでドームのステージに立って、自分の心の孤独や葛藤、そういった影の部分をアート作品にしたらよいのではと思ったんです」と作品の起点になったエピソードを明かした登坂。全曲のプロデュースにもちろん携わっているが、中でも表題曲は作詞作曲にも積極的に参加した。

OMI(撮影:曽我美芽)

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「今回はトレンドを意識せず、やってみたかったサウンドにたくさん挑戦しました。表題曲は三拍子なのが特徴で、コーラスの積み方も今まではやってこなかったアプローチになりましたね。こういった楽曲は初めてだったんですが、すごく自分らしい曲になったと思いましたし、10年以上、三代目で活動していろんなテイストの曲を歌ってきても、自分にはまだ開けていない引き出しがあったんだと発見がありました」。そう語った登坂に詳しく楽曲制作の過程を聞くと「ZEROくんとSUNNY BOYというおなじみのチームとの制作だったんですが、今回は完全リモートだったのでいつもとは違う曲の作り方だったんです。『三拍子の曲』『水の中に深く沈んでいくようなコーラスワーク』『リバーブを深く』など僕の中であったイメージを2人に伝えて、そのイメージに合う音やリズムをいろいろ鳴らしてもらって、求める音を探していきました。いつも一緒にやっているクルーとの制作はとてもスムーズで、歌詞やメロディも含め半日ぐらいでまとまったんです。それぞれの自宅からの参加だったので、各々勝手に休憩したり、お酒を飲んだりしながらだったんですよ。リモートならではの制作も面白く、この形だからこそ生まれた作品とも言えるかもしれません」と述べた。

OMI(撮影:曽我美芽)

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UTAと制作した「Can You See The Light」について登坂は「この曲はレゲトンみたいなリズムが特徴なんですが、できあがった曲を聴いてUTAくんと『この曲のジャンルはなんだろうね?』と話していて。最初から曲の雰囲気のイメージがあったわけじゃないので、作った本人たちもどんな曲と説明するのが難しいんです(笑)。自由に表現した結果がこうなった、という感じなんですよね」と説明。3曲目の「Give up」については「このEPの歌詞に出てくる『あなた』とか『YOU』はファンの皆さんをイメージしていて。だから“ラブ”を感じられる要素は欲しかったんですが、『ANSWER... SHADOW』の影のイメージにハマるものは何かと考えて、自分が追いかけている感じのラブソングにしようと『Give up』を作りました」と語った。

OMI(撮影:曽我美芽)

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4曲目の「Colorblind」はシタールの音色から始まるオリエンタルな雰囲気の楽曲。登坂はこの曲について「『ANSWER...』シリーズは影から光に続いていくので、その架け橋になるような曲が欲しかったんです。だから唯一光を感じられる曲ですし、MVも色鮮やかなシーンや白い世界観のシーンもあります」と語った。またラップにも挑戦しており、「デモの時点でラップパートがあったんです。でもフィーチャリングで誰かに入ってもらうイメージが湧かなくて、自分でラップも担当しました。とても新鮮でしたし、今後の表現の幅も広がったと思います」とコメント。「ほかの曲は自分自身で表現している感覚だったんですが、この曲のレコーディングでは自分が何役も担当している気分だったんですよ。違う自分がパッと入ってきては出ていっての繰り返しでした。今回、強い光を受けて大きくなった影の自分を表現して、次の作品では光の部分を表現するつもりなので、また新しい自分に出会えることに期待しています」と、「Colorblind」を架け橋に続く次作への思いを語った。

※「OMI」のOはストローク符号付きが正式表記。

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Omi for Natalie📷
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#JSBIII #3jsb #SandaimeJSOULBROTHERS #三代目JSOULBROTHERS
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