引退直前愛内里菜、最後の関東ライブで未発表曲を初披露

7月に引退を発表した愛内里菜が9月18日、埼玉・大宮ソニックシティにてラストライブ「RINA AIUCHI LAST LIVE 2010 -LAST SCENE-」の関東公演を開催した。

今回のライブは9月15日に発売されたラストアルバム「LAST SCENE」のオープニングナンバーでもある「Prologue」で静かにスタート。新旧ヒット曲を織り交ぜたセットリストで、ライブは中盤に進むにつれヒートアップ。10年間のアーティスト活動にピリオドを打ち次のステップに向かう自身の生き様を表現した「Priority」では、うっすらと涙を浮かべる場面も見られた。

引退を感じさせないパワフルなパフォーマンスで終始観客を魅了し、本編最後の曲としてラストライブのリハーサル中に書き下ろされた未発表曲「SONG OF THE LIFE」を初披露。アンコールの拍手を受けて再び登場した彼女は、立て続けにヒット曲を熱唱。「FULL JUMP」を歌い終えた後、ファンとの最後の別れに胸を詰まらせつつ何度も「ありがとう！」を繰り返した。

10年間愛用してきたマイクスタンドにマイクを戻しステージから愛内里菜が立ち去るが、それでも帰ろうとしないオーディエンスによる、アンコールを求める割れんばかりの拍手が鳴り止まない。これを受けて再び彼女がステージに現れ、2回目のアンコールに突入した。

愛内は観客に向けて、涙をこらえつつ言葉を選びながら「今、本当に心から感じていること、それは、皆さんの支えがあったから、私の、愛内里菜の10年間があります。愛内里菜はしっかりとステップをして大人として、女性として成長したいと思っています。だから今日は、ラストかもしれないですが、新しい愛内里菜のスタートラインに立って進む日でもあります。最後の曲ですが、私のスタートでもあるこの曲を届けます。では、皆さん、本当にありがとうございました。私の想いと、そして大切な皆さんへの想いを乗せた曲を聴いてください」と最後の曲を紹介。制作中に引退を決意したラストシングル「HANABI」を歌い、3時間半全30曲に及んだラストライブは幕を閉じた。

なお、9月26日に兵庫・尼崎アルカイックホールで開催されるラストライブ「RINA AIUCHI LAST LIVE 2010 -LAST SCENE-」関西公演はすでにソールドアウト。年内をもって彼女は全てのアーティスト活動から引退する。