吉田山田「47【ヨンナナ】」全曲披露のツアーepisode4終幕「最高の旅ができてます」

吉田山田が5月26日に奈良・奈良NEVER LANDにて、47都道府県ツアー「吉田山田47都道府県ツアー～二人またまた旅2019～」のうち「episode4」の最終公演を開催した。

本ツアーでは47都道府県が6つのブロックに分けられており、彼らは各ブロックでこれまでリリースしたアルバムを1作品ずつ披露しながら全6作品を網羅するライブを行う。5月18日の大阪公演から26日の奈良公演にかけての「episode4」では、2016年3月発売の4thアルバム「47【ヨンナナ】」の収録曲を中心としたセットリストが展開された。

開演時間を迎え、SEとして流れ始めたのはご当地ソング「奈良県民の歌」。ステージに現れた吉田山田はCD音源よりもテンポを落とし、バラード調にアレンジした「新しい世界へ」でライブをスタートさせた。山田義孝（Vo）の「奈良！ カモン！」というシャウトと共に演奏が始まった「てんてんてんて」では客席からも自然と手拍子が上がり、会場内は一体感のある空気に包まれていた。

山田の「楽しむ準備はOK？」という呼びかけに「OK」の盛大なレスポンスが上がった「OK」、吉田結威（G, Vo）がギターを弾きながら何度もシャウトを上げて会場内のテンションを引き上げていった「全う」など、2人は「47【ヨンナナ】」の中でもアップテンポなナンバーを立て続けに披露。MCでは、吉田山田の結成のきっかけである学生時代の文化祭で一緒にステージに立った友人についてのトークが展開され、その友人に思いを馳せて作られた楽曲「告白」のパフォーマンスへ。「ためいき」「キミに会いたいな」などミドルテンポのナンバーが並べられたこのパートではオーディエンスは着席し、体を揺らしながら彼らの歌声に聴き入っていた。

「未来」の演奏に入り、山田がタンバリンを手にすると観客は再び総立ちに。吉田山田のキャッチコピーでもある「ネガティブ押し出せ」という言葉が歌詞に含まれる「押し出せ」では、山田が客席の最前列にある柵から身を乗り出して、オーディエンスを扇動。会場内は盛大なシンガロングに包まれた。最後のMCで山田は「47【ヨンナナ】」というアルバムについて「なんて忙しいアルバムなんだろうと思う。心の葛藤だったり、当時の気持ちだったりを思い出しながらライブをしてました」とひと言。来場者に感謝の言葉を述べた吉田と山田の2人はラストナンバー「母のうた」をしっとりと歌い上げ、アルバムに収録された12曲を披露したところでライブの幕を閉じた。

アンコールに応えて再びステージに現れた吉田山田は、最新シングルの表題曲「桜咲け」や、最新アルバム「欲望」の収録曲「赤い首輪」など、新曲を織り交ぜた曲目でファンを喜ばせる。吉田は「『episode4』の思い出が蘇るなあ。最高の旅ができてます。1公演も後悔はないかな」と笑顔で語り、彼らの代表曲である「日々」の演奏へとつなぐ。全部で17曲を歌い終えた吉田山田はフロアに向けて深々とおじぎをし、ステージをあとにした。