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Age Factoryが「高校の頃から好きだった」きのこ帝国とのツーマン実現、床が水たまりに

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清水エイスケ(Age Factory)(撮影:西槇太一)

清水エイスケ(Age Factory)(撮影:西槇太一)

Age Factoryの自主企画イベント「EGUMI 2018」の東京公演が5月18日に東京キネマ倶楽部で開催された。「EGUMI 2018」は愛知、東京、そしてメンバーの地元である奈良の会場でそれぞれ異なるゲストを迎えて行っているイベント。東京公演はきのこ帝国とのツーマンライブとして実施された。

初めに登場したきのこ帝国は、新曲「タイトロープ」でライブを開始。空気を切り裂くようなギターノイズと切ない歌声が響いた瞬間、会場の空気は一変した。そして彼女たちは「ヴァージン・スーサイド」「桜が咲く前に」と続け、メランコリックなメロディが描き出す景色を、観客は肩を揺らしながらじっと見つめていた。

浮遊感のある演奏の「畦道で」や、強烈なフィードバックギターの音が会場を包んだ「ミュージシャン」、感情のこもった力強い歌声を聴かせた「夜が明けたら」を経て、佐藤千亜妃(G, Vo)が来場者に挨拶。「めちゃくちゃカッコいいバンドに呼んでいただけて光栄です」とAge Factoryに感謝し、「何気にキネマ倶楽部でライブをするのも夢だったので感慨深いです」とうれしそうに笑顔を見せた。その後バンドは「東京」を力いっぱい演奏してオーディエンスを圧倒し、ラストに「Donut」を披露。それまで静かに観覧していた観客が、ライブ終了と同時に火が付いたように沸き上がり、メンバーに大きな声援が贈られた。

続いてAge Factoryが「Yellow」でライブをスタートさせると、メンバーが発する圧倒的な熱量で、会場の空気が再び塗り替えられる。その後も曲が進むにつれて、パワフルなリズム隊のビートと鋭くとがったギターサウンド、殺気立った荒々しいボーカルはますます破壊力を増していく。常に全力疾走しているかのような3人のステージングに、観客も拳を挙げて応えていた。

中盤はサポートギタリストとして有村浩希が参加し、それまでとはひと味違う浮遊感のある演奏を披露。そのまま6月20日にリリースされる配信シングル「Moony」など3曲に参加したのち有村はそっとステージを去った。それに気付いた清水エイスケ(Vo, G)が「テンション上がりすぎてサポートメンバー紹介するの忘れてた。言うてくれや。誰?ってなるやん」と言って西口直人(B)を責め、2人のやり取りにフロアから笑いが漏れた。

清水はきのこ帝国について「高校1年くらいのときに『渦になる』っていうアルバムが出て、めちゃくちゃ好きで下校中によく聴いてました」と話し、西口と当時一緒に奈良から神戸まで、きのこ帝国、tricot、赤い公園のライブを観に行ったというエピソードを回想。そして清水は高校生のときに書いたという「真空から」をゆっくりと歌い始めた。

「Puke」でカオティックな演奏が繰り広げられたのち、清水は足元に溜まった自分の汗を見て「きのこ帝国が次出てきたら引くくらい水たまりできてるけど大丈夫か?」とポツリ。これに西口が「次出ないから大丈夫や。オレらの企画でよかったな」とコメントし、清水は「嫌われるかな? 佐藤さん水たまりめっちゃ嫌いそう。好きなやつおらんけどな」と言って観客を笑わせた。そして彼らは残った力を使い切るように「SUNDAY」「My end」を熱演し、ステージから退場。アンコールに呼び戻された3人は最後に「ロードショー」を披露し、拳を振り上げて盛り上がる観客に向けて清水はエモーショナルな歌声をぶつけた。

なお「EGUMI 2018」の最終公演は5月26日に奈良・NEVERLANDで開催。Age Factoryのほか、teto、GEZANも出演する。

Age Factory presents「EGUMI 2018」奈良編

2018年5月26日(土)奈良県 奈良NEVER LAND
<出演者>
Age Factory / teto / GEZAN

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