滝沢秀明と神戸大が鹿児島沖で世界最大級の溶岩ドームを発見

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鹿児島の南方の海底に世界最大級の大きさの溶岩ドームが形成されたことを、神戸大学海洋底探査センター(KOBEC)が確認。この成果をまとめた17人の共著による論文が2月9日にオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載され、その著者として滝沢秀明が名を連ねていることが明らかになった。

大量のマグマを一気に噴出して大規模なカルデラを形成する「巨大カルデラ噴火」は、日本列島で今後100年間に約1%の確率で発生し、ひとたび起きると甚大な被害をもたらすため、発生メカニズムの解明と噴火予測の検討が課題とされている。鹿児島の海底にある海底火山・鬼界カルデラは日本列島で最も直近である7300年前に巨大カルデラ噴火を起こした火山であり、現在も巨大マグマ溜りが存在する可能性が高いとされていた。

神戸大学の巽好幸教授を中心とする研究チームは鬼界カルデラにおいて、神戸大学大学院海事科学研究科附属練習船の「深江丸」を用いた3回の探査航海を実施。その結果、7300年前の巨大カルデラ噴火以降の短期間に、32km3を超える地球上で最大クラスの巨大な溶岩ドームが形成されたことを確認した。この溶岩は7300年前の巨大カルデラ噴火の噴出物とは化学的特性が異なり、薩摩硫黄島などの後カルデラ火山と同じ化学的特性を示しているため、現在も鬼界カルデラの地下に巨大なマグマ溜りが存在している可能性があるという。また溶岩ドーム上には水柱音響異常が認められ、活発な海底熱水活動の存在が予想される。

滝沢は鬼界カルデラを調査する研究チームの一員として、NHKの潜水取材班とともに海底に潜り、溶岩ドームそのものから岩石を採取。この岩石をもとに分析が行われ、今回の発見につながったという。なお、滝沢が鬼界カルデラの謎に挑むテレビ番組「滝沢秀明の火山探検紀行~巨大カルデラの謎に迫る」(仮)の放送が今春以降にBSプレミアムで予定されている。

滝沢は2013年のテレビ番組の企画をきっかけに火山に興味を持ち、プライベートで世界中の溶岩湖を訪問。1月2日にTBS系で放送された「クレイジージャーニー 正月SP」でバヌアツ共和国・ベンボウ火山の溶岩に接近した様子が放送され話題になった。なお滝沢が参加するユニット、タッキー&翼はデビュー15周年の節目にあたる2017年9月をもって活動を一時休止している。

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大隅典子@東北大学(同じsendaitribuneとしてnoteも書いています) @sendaitribune

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