Helsinki Lambda Club×愛はズがタイマン！フロア一体になった熱狂の夜

Helsinki Lambda Clubが12月28日に東京・新代田FEVERにて、自主企画「『Time,Time,Time』発売記念ガチンコ2マンフロアライブ Helsinki Lambda Club vs. 愛はズボーン“タイマン、タイマン、タイマン!!”」を開催した。

本イベントはHelsinki Lambda Clubが最新作「Time,Time,Time」のリリースを記念し、ゲストに愛はズボーンを迎えて実施したフロアライブ。フロアに2組のバンドセットを設置し、来場者はそれを取り囲むようにしてライブを観覧した。またこのステージをもってアベヨウスケ（Dr）が脱退することが事前にアナウンスされており、この日のライブはHelsinki Lambda Clubにとって2017年最後であり、現体制最後のパフォーマンスとなった。

観客をかき分け入場した2組は同時に音を鳴らし始める。フロアに歓声がこだまする中、愛はズボーンが「ニャロメ」で先陣を切った。愛はズボーンの演奏が鳴り止む前に、Helsinki Lambda Clubは「宵山ミラーボール」を投下。フロアは瞬く間に熱狂の渦と化した。愛はズのカネシロマサヒデ（G, Vo）は「初の企画の最初の相手に選んでくれてうれしいです！」と喜びを爆発させ、次々と楽曲を畳みかけていった。

愛はズの観客を巻き込んでいくパフォーマンスに負けじと、Helsinki Lambda Clubもアッパーチューンの連続で応戦。「skin」では会場に大合唱を巻き起こしてみせる。続いて愛はズのターンに突入するも、ギマケンタ（Vo, G）不在の事態に。ギマを探すべく観客をしゃがませると、ロボットが現れ「愛はズボーン」へと突入していった。ショートバージョンの「愛はズボーン」が終わると、ギマが「最高な日をここにいる人たちと共有できてうれしいです」と言いながら大量の風船を持って再登場。爆発的にフロアが盛り上がる中「まさかのイマジネイション」を熱唱した。

愛はズの圧倒的なパフォーマンスを観ていたHelsinki Lambda Clubの橋本薫（Vo, G）は「どうですか？ 最後までどうなるかわかんないですね！ でも楽しいことには間違いないんで最後まで楽しみましょう！」と笑い、「檸檬倶楽部」「lipstick」「しゃれこうべ しゃれこうべ」としっとりとしたナンバーを連投。「素敵な負け犬」をダイナミックな演奏で届け、ターンを終えた。

その後2組はBlur「Song 2」をカバー。2組のコラボに観客は大いに沸いた。後半戦は愛はズの「27」でスタート。「ひっぱられる」ではHelsinki Lambda Clubの稲葉航大（B, Cho）が愛はズのセットに乱入して暴れ回った。愛はズのターンが終わると、Helsinki Lambda Clubは「Time, Time, Time」を熱演。続く「メサイアのビーチ」ではアベが渾身のドラムソロを披露した。またHelsinki Lambda Clubは現体制ラストライブにもかかわらず新曲「引っ越し」をお披露目。橋本のTumblrではこの楽曲の歌詞が公開されている。

勢いそのままにHelsinki Lambda Clubと愛はズは次々と楽曲を届けていき、愛はズは「エレクトリックオーシャンビュー」でフィニッシュ。ラストはHelsinki Lambda Clubによる高速バージョンの「TVHBD」で締めくくられた。アンコールでは2組でHelsinki Lambda Clubの「バンドワゴネスク」をプレイ。観客も一緒にシンガロングし、フロア一体となって盛り上がった熱狂の一夜は幕を閉じた。なおHelsinki Lambda Clubはこの日のライブで撮影された動画を募集中。集めた動画を使って映像作品を制作する予定だ。送付方法などの詳細はバンドのオフィシャルサイトにて確認しよう。

アベ脱退後のHelsinki Lambda Clubはサポートメンバーを迎えて活動を継続。新体制は2月3日に神奈川・CLUB CITTA'とCLUB CITT'A'TTICにて行われるオールナイトイベント「BAYCAMP 201802」でお披露目される。