一緒に夢を叶えていこうぜ！BREAKERZ、デビュー10年ライブで4年越しの“約束”果たす

BREAKERZが7月15、16日に東京・チームスマイル・豊洲PITにて、デビュー10周年記念ライブ「BREAKERZ X」を開催した。

15日は「MEMORY」、16日は「PROMISE」と副題が付けられたこの公演。彼らはそれぞれコンセプトの異なるパフォーマンスで、10周年を祝おうと集まった大勢のファンを魅了した。この記事では16日の「PRIOMISE」公演の模様をレポートする。

「行くぞ！ 豊洲PIT！」というDAIGO（Vo）の掛け声を合図に、ライブは華やかなサマーチューン「SUMMER PARTY」で幕を開ける。続く「WE GO」でDAIGOが「もっと声出せんだろ！」「豊洲、ぶっ飛べ！」と煽ると、オーディエンスはそれに応えるように飛び跳ね、歓声を送った。

最初のMCでDAIGOは、この日の公演名にかけて「今日という日を最高の1日にすることを約束します」と高らかに宣言する。その後BREAKERZは、開放感あふれる「hEaVeN」、ウサギの耳を模したカチューシャを付けたメンバーの姿に黄色い声が上がった「BUNNY LOVE」、ファンキーなダンスチューン「BAMBINO ～バンビーノ～」などを次々に投下。骨太なバンドサウンドでフロアを揺らした。

ライブ中盤には、アニメ「名探偵コナン」シリーズへの提供曲が立て続けに披露される。温かなバラードナンバー「オーバーライト」では、DAIGOの優しい歌声に観客はじっと聴き入っていた。サポートメンバーのMAKOTO（Dr）、Matsu（B）がそれぞれにBREAKERZへの思いを語る和やかなMCを経て、5人は音楽への情熱をまっすぐに歌った「GREAT AMBITIOUS」を息ぴったりにプレイ。「CLIMBER×CLIMBER」ではSHINPEI（G）とAKIHIDE（G）がフロアにぐっと近づき、アグレッシブなギターソロを交互に見せつけ場内の盛り上がりを最高潮へと導いた。

チアガールたちと共に賑やかなステージングを繰り広げる「スマイル 100％」の歌唱後、DAIGOは「もうなんかめちゃくちゃ楽しいです、ありがとう！」と笑顔を見せる。ラストスパートをかけるようにロックチューン「YAIBA」「灼熱」「OUTRAGE」を畳みかけ、BREAKERZは颯爽とステージを去った。

アンコールはMAKOTOとMatsuが奏でる強靭なビートでスタート。ステージに現れたSHINPEIがトレードマークのサングラスを外すと、フロアは大歓声に包まれる。さらに上半身裸のDAIGOとAKIHIDEが登場すると、会場は熱狂の渦に。DAIGOは「俺たちはドMのバンド。今日来てくれたドSの皆さまに敬礼！」と挨拶したあと、「みんなで裸の付き合いしようぜ」と腰をくねらせセクシーに「REAL LOVE」を歌唱。歌い終わりにはDAIGOとAKIHIDEがキスするような演出もあり、観客はどよめき混じりの歓声を上げた。

彼らはそのまま「DESTROY CRASHER」を演奏しアンコールを終えたものの、鳴り止まない拍手に応えて再度ステージへ。ラフなTシャツ姿で現れたDAIGOは「さっきの出来事を一応説明すると（笑）、2013年のソロ活動期間に入る前に『次に俺たちが集まるときは、SHINPEIがサングラスをとって、俺とAKIさまが裸でライブをやろう』と約束してたんです。あのときは勢いで言ったけど（笑）、それを果たすのはこのタイミングしかないかなって」と、この日限りのレアな演出について説明した。

SHINPEIが「今日のライブを一言で表すなら、僕たちが出したばかりのシングル『夢物語』と同じで。まさに『夢物語』だなと感じられる時間でした」と述べたあと、AKIHIDEは「10年の歴史を今日のライブ1秒1秒に感じたし、それを築き上げてくれたのはファンの皆さんです。1人ひとりの声とかノリが、ライブの血になってるなと」と語る。盛大なシンガロングが巻き起こった「B.R.Z～明日への架橋～」の歌唱後、DAIGOは「いろんなときを乗り越えて3人で10年音楽をやってくることができました。でも、俺たちにはまだまだ叶えたい夢がたくさんあります。みんなともっといろんな夢を見ていきたいと、心から思っています」と語りかける。そしてメンバーに向けて「これからも一緒に音楽を作っていきましょう」と続けたあと、彼は「今みんなに伝えたい思い、すべて最後の曲に込めて届けます」とラストに「夢物語」を情感たっぷりに歌い上げた。すべてのアクトを終えたメンバーは客席をじっくりと眺めながら何度も手を振り、感謝の思いを全身で伝える。DAIGOは「みんなの応援がある限り、10年後も20年後もBREAKERZであり続けます。お前らがいないと始まんねえんだよ。一生ついてこいよ！ ずっと一緒にいろんな夢叶えていこうぜ！」と叫び、笑顔でデビュー10周年記念ライブの幕を閉じた。