GOOD ON THE REELは今年2月にリリースしたアルバム「グアナコの足」を携えてこのツアーを行い、今回ツアーファイナルとして初のホールワンマンライブを行った。イントロダクションのSEに歓声が沸き上がると、砂漠をイメージしたステージセットの前にメンバーが1人ずつ登場。バンドは「こんばんは、GOOD ON THE REELです。どうぞよろしく!」という挨拶と共に1曲目の「砂漠」を披露し、ライブの幕を開けた。続く「雨天決行」「それは彼女の部屋で二人」「ユリイカ」ではステージを駆け回る千野隆尋(Vo)のパフォーマンスとバンドが奏でるサウンドの迫力に、オーディエンスは圧倒されていった。
ツアータイトルの「グアナコの足」とは、世界で最も乾燥している地域・アタカマ砂漠に大雨が降った後に砂漠一面に花が咲き、幻想的な風景を作りだす現象のこと。千野は「今日も会場に足を運んでくれたたくさんの人に感動の花を咲かせたい」と語り、「あいつ」「小さな部屋」「ひらり」を歌い上げた。
さらに彼らは「24時間」、ステージに浮かび上がった大きな傘の下にメンバーがすっぽり入る演出を取り入れた「透明な傘の内側から」、アルバム「グアナコの足」の収録曲「zzz」「冬の羊」を届ける。さらに「泣いても笑っても今日が最後!」と気合いを入れた宇佐美友啓(B)のMCから「サーチライト」「ホワイトライン」「REM」「Drop」と重厚感のあるドラム、ベース、ギターにエモーショナルなボーカルが映える楽曲が続く。
千野が「1つひとつやってきた、今日も今日とて特別。俺らはいつも通り俺らの音楽で、俺らにしか作れない空間を作ってみんなを笑顔にしたいんだ!」と語り、ライブは後半戦へ。「素晴らしき今日を始めよう!」という言葉と共に「素晴らしき今日の始まり」のイントロが流れると、オーディエンスのテンションは一気に上昇。そのまま「rainbeat」「灯火」とポップなナンバーが披露される。
本編の最後に演奏されたのは「銀河鉄道の朝」。「未来は自由に描くことができる。描くことによって目指すことができる。もし最後に叶わなくても、描かなかった自分よりは少し前に進めると思う。俺らにも続きがあるなら、あなたにも続きがあるなら、次また会えるなら、ほんの少しでいい、前に進んだ自分で会おうね」という千野のメッセージと共に、壮大なサウンドが会場に響き渡り本編は終了した。
鳴り止まない拍手と歓声に招かれメンバーが再びステージに登場し、ホール全体が美しくライトアップされる中アンコールとして「シャボン玉」が披露される。ライブの定番曲「シャワー」のサビではオーディエンスが振り付きで盛り上がり、会場は再び一体感に包まれた。その後メンバーはダブルアンコールとして「ハッピーエンド」を演奏し、全20公演にわたるツアーを締めくくった。
GOOD ON THE REEL「HAVE A "GOOD" NIGHT Vol.51~70『グアナコの行進』」2017年6月16日 セットリスト
01. 砂漠
02. 雨天決行
03. それは彼女の部屋で二人
04. ユリイカ
05. あいつ
06. 小さな部屋
07. ひらり
08. 24時間
09. 透明な傘の内側から
10. zzz
11. 冬の羊
12. サーチライト
13. ホワイトライン
14. REM
15. Drop
16. 素晴らしき今日の始まり
17. rainbeat
18. 灯火
19. 銀河鉄道の朝
<アンコール>
20. シャボン玉
21. シャワー
<ダブルアンコール>
22. ハッピーエンド
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