LUNKHEAD、ファンとともに作り上げた初の日比谷野音ワンマン

LUNKHEADが9月22日に東京・日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブ「LUNKHEAD ワンマンTOUR 2015 FINAL 野音でYeah!!!!～日比谷野外大音楽堂～」を開催した。このライブは4月に発売された最新アルバム「家」のリリースツアーのファイナルとして行われたもので、彼らが日比谷野音で単独公演を行うのはキャリア初。グループにとって過去最大規模となる会場で、熱演を繰り広げた。

合田悟（B）の「ツアーファイナルにようこそー！」という高らかな叫びとともにライブが開幕すると、彼らはまずバラードナンバー「夏の匂い」を披露。気持ちのいい晴天の空に、伸びやかな歌声と演奏が鳴り渡った。彼らはその後「シンフォニア」「体温」「闇を暴け」など新旧織り交ぜた楽曲を演奏。ライブの序盤にふさわしいアッパーチューンで会場はどんどんヒートアップさせていった。

日が暮れはじめ辺りが暗くなった頃、小高芳太朗（Vo, G）は「幸せは逃げ出したくなるような毎日の中にあるのかなって思います」と曲への思いを語り、壮大なバラードナンバー「うちにかえろう」で会場を優しく包んだ。後半「スターマイン」を演奏する際に彼らは、グッズとして販売されたサイリウムを使用する演出をファンに提案。「俺らの野音を祝ってくれますか？ この夏一番のでっかい花火を打ち上げようぜ！」という小高のMCに応えて、ファンは花火のようなカラフルな光を客席に作り上げた。

「アルピニスタ」では小高の「俺らと一緒に歌ってくれますか？ 歌ってくれー！」という叫びによって盛大なシンガロングが発生。アンコールの「幻灯」では、観客が携帯電話のライトを灯すことで会場全体が幻想的な空間と化した。アンコール2曲目の「スモールワールド」を演奏したメンバーがステージから去るも、まだまだ会場の熱は冷めずダブルアンコールが行われることに。合田は全身LEDで発光した衣装を身にまとって登場し、割れんばかりの歓声を浴びながら「野音という輝かしい日についに自らが発光してしまいましたー！」と説明。最後に「カナリアボックス」を披露し、2時間半におよんだ初の野音ライブは大成功のうちに幕を閉じた。

なおLUNKHEADは、ライブ会場限定販売のアコースティックベストアルバム「Very Best of Acoustics」の発売を記念して、11月に東名阪でアコースティックワンマンツアーを実施。そして山下壮（G）の35歳の誕生日を祝うべく12月5日に東京・下北沢CLUB251にてワンマンライブ、同日に東京・下北沢440でファンクラブイベントを開催する。さらに2016年3月19日には東京・TSUTAYA O-EASTにて自主企画イベント「千客万来のみかん祭」を行うことも決定している。