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「いろんな景色を見に行こう!」アルスマグナ、武道館見据えたツアーファイナル

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アルスマグナ(撮影:駒井夕香)

アルスマグナ(撮影:駒井夕香)

アルスマグナが昨日8月9日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで全国ツアー「夏にキスしていいですか? ~半熟ロマンス臨海学校~」の最終公演を行った。

開演時間を迎えると、海辺をイメージさせるステージセットの上部にジャージ姿の5人が姿を見せる。神生アキラの「アルスマグナの夏が始まったぜ。俺たちと恋しようぜ!」という呼びかけを合図に、5人は「恋の容量∞」でライブをスタートさせた。

2曲を終え披露された「ほぼボカロメドレー」では、彼らのキレのあるダンスがフィーチャーされる。朴ウィトはブレイクダンスを取り入れたダンスソロで側転などアクロバティックなパフォーマンスを披露し、榊原タツキは繊細な動きでアルスメイト(ファンの総称)を魅了する。神生と九瓏ケントはぴったりと息の合ったペアダンスでアルスメイトの目を奪った。続く「ARS-TRAVEL」ではボーカルを取った神生がステージ中央に張り出した花道に歩みを進め、大きな歓声を集める。この曲を歌い終えた彼は「みんな、踊っちゃおうか!? この夏一番飛ばしていくぞー!」と続けざまに「Q愛DANCIN'フラッシュ」をドロップ。息つく暇のないアッパーチューンの連続に会場の熱気もぐんぐんと高まり、ミラーボールの光を受けながらメンバーとアルスメイトはサビで登場する“手裏剣ダンス”を踊って盛り上がった。

「臨海学校」がコンセプトとなった今回のツアーは“半熟”なメンバーが一人前になるために、苦手を克服することがテーマとなっていた。ライブ中盤で披露されたコントコーナーに新衣装のセーラー服で登場した泉奏はキーボードの前に座り、手を保護するため常に着用している手袋を取り去ると「夏にキスしていいですか?」の演奏を披露。彼の奏でる流麗なメロディに会場中が静かに耳を傾け、泉は満足げに小さく笑みを浮かべた。また「人に気持ちを伝えること」を苦手としている榊原は、4人のメンバーに思いの伝わる告白の方法について相談する。神生が「俺、お前と友達同士やめたいんだよね。恋人同士にならない?」、泉が「率直に言いますね。好きです」と言ってみせるなど、それぞれのメンバーの個性が表現された“見本”を提示された榊原は「なんだかいけそうな気がする!」と、その流れのまま「告白ライバル宣言」のパフォーマンスへ。神生と朴と3人でダンスを踊った榊原は、曲終わりで「ずっとずっと大好きです!」と客席へ向かって思いを伝えた。

ライブの定番曲「勝手に親衛隊」の曲中には九瓏による生徒メンバーへの“ムチャ振り大会”が行われ、「一発ギャグ」を振られた榊原は「お尻、背中、肩、顔ー!」と体のパーツを絶叫し、「早口言葉」を要求された泉は「ブラジル人のミラクルビラ配り」をカミカミで連呼。苦悶の表情を浮かべながらお題にチャレンジするメンバーの姿に会場は笑い声で包まれる。神生が「まだまだ楽しんでいこうぜ!」と叫び「夏にキスしていいですか?」がスタートするとステージは終盤へ。舞台上にはスイカやヤドカリ、ヤシの木の形をした大きなバルーンが出現し、華やかな演出の中で5人は躍動感あふれるパフォーマンスを披露した。アルスメイトから大きなかけ声が飛んだ「High Five~Type A.R.S~」で本編は終了。メンバーは「今日は本当にどうもありがとう!」とフロアに感謝を伝えてステージをあとにした。

アンコールを求める声に応え、制服姿で舞台に再登場した5人は「ひみつをちょーだい」でライブを再開させる。この曲を終えると1人ひとりが挨拶に立ち、全国6カ所を回ったツアーを振り返った。泉は「このツアーを通じて、皆様の存在が自分の思っていた以上に大きく、大切であることを実感しました。出会ってくれてありがとうございます」とコメント。朴は「去年と今年のツアーでは、違った景色が見えています。それは、皆さんの応援のおかげで成長できたからだと思っています」と笑顔を見せる。榊原は「皆さんがいるからこのステージに立てるし、皆さんが笑顔をくれるから自分も笑顔で踊ることができます!」と感謝した。続く神生は「この先もずっとずっと、俺らといろんな景色を見に行こう!」と呼びかける。そして最後にマイクを握った九瓏は、神生の言葉を受けるように来年の1月3日に初の武道館ワンマン公演が決まったことをアルスメイトに報告した。

彼は「思えばアルスマグナを始めた当初、自分達の思うようにはいかず、そして芽が出ず……たくさんみんなで悩んだ。結成当初イベントをやってもお客さんは20人くらい。自分たちでお客さんを呼んでも、会場が一杯になることはなかった。でも今、こんなに大きな会場にこんなに多くのメイトがいる。俺たちがつらいときはみんなの笑顔がアルスマグナを支えてくれた。俺たちには叶えたい夢があるんだ。メイトのみんなと一緒に。一緒に行こう日本武道館へ。1月3日、アルスは行くぞ!」と言葉に力を込める。九瓏の言葉に会場は驚き混じりの大きな歓声に包まれる。沸き立つムードの中、会場にラストナンバー「ミロク乃ハナ」のイントロが鳴り響くと、場内の盛り上がりは最高潮に達した。5人はダイナミックなパフォーマンスで一層の狂騒を誘う。曲を歌い終えた神生は充実感いっぱいの表情を浮かべ「アルスマグナは幸せです!」とフロアに感謝を伝えていた。

アルスマグナ 「夏にキスしていいですか? ~半熟ロマンス臨海学校~」
2015年8月9日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. 恋の容量∞
02. GAN×2! ACTION
03. ほぼボカロメトレー
・うちゅーの☆ふぁんたじー
・DIGITAL-TATTOO
・世ツ討ち横丁
・シリョクケンサ
・シンタイソクテイ
・galaxias!
・十面相
・いーあるふぁんくらぶ
・マネマネサイコトロピック
04. ARS-TRAVEL
05. Q愛DANCIN'フラッシュ
06. 食悦パラサイト
07. 告白ライバル宣言
08. オウサマ伝染病
09. 記憶ノスタルジア
10. 勝手に親衛隊
11. 夏にキスしていいですか?
12. 僕は続く
13. High Five~Type A.R.S~
<アンコール>
14. ひみつをちょーだい
15. ミロク乃ハナ

ARSMAGNA Special Live 私立九瓏ノ主学園 迎春祭

2016年1月3日(日)東京都 日本武道館

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