音楽ナタリー - 新曲リリース・ライブ情報などの音楽ニュースを毎日配信

レジェンド集結「StarFes.'14」大成功で幕

68

StarArenaの様子。(Photo by Tadamasa Iguchi)

StarArenaの様子。(Photo by Tadamasa Iguchi)

音楽フェス「StarFes.'14」が千葉・幕張海浜公園特設会場にて9月20日に開催された。

3度目を迎える今回はVICE Japan主催で開催され、幕張のビーチを舞台にさまざまなアクトが登場。先陣を切ったBOREDOMSは特設ステージにて朝から轟音を巻き起こす。この日の彼らはEYEを囲む形でドラマー6人、シンバル20人、ギターとベースそれぞれのペア4組を配置した円状の布陣でライブを行い、観客を圧倒した。

BOREDOMSの終了後間もなく、メインステージのStarArenaにてZAZEN BOYSが演奏をスタート。彼らは「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」「RIFF MAN」でシャープかつ強靭なアンサンブルを叩き込み、「COLD BEAT」では“チャルメラ”のメロディに歌詞を乗せた歌を挿入して観客と合唱した。そしてthe band apartは1曲目「誰も知らないカーニバル」から海辺のロケーションにマッチした爽快でリズミカルなナンバーを連発してフェスを盛り上げる。DJ KRUSHも代表曲「KEMURI」からDJ Shadow「Organ Donor」につないだり、ラストにジョン・レノン「Imagine」をスピンしたりの大ネタセットで観客を魅了。オーディエンスはKRUSHの洗練された手さばきをじっと見つめた。

一方サブステージにあたるStarFloorではDJを中心とした面々が次々とダンスミュージックを繰り出し、オーディエンスを終始踊らせた。一番手のVAN CLIFFEはゆったりとした立ち上がりから徐々にアップリフティングなビートへ移行させ、朝のフロアを温める。続くLINDSTROM(Oは/付きが正式表記)はピースフルな空気を引き継ぎ、シンセなどの機械的な音色と温かみのあるディスコサウンドを配合した120BPM前後のバレアリックなトラックを紡いだ。そしてDJ Natureはルーツミュージックをダンスミュージックに昇華したビートダウンハウスでフリークをしっかり踊らせ、マーク・ファリーナもラップやソウルフルなボーカルを織り込んだ軽妙なハウスを約120分にわたって展開。鮮やかな夕焼けから闇夜へと移行する時間帯をDaddy G(Massive Attack)はラガジャングルやダブステップといったベースミュージックで彩り、クラウドたちから喝采を浴びる。ラストの石野卓球はシンプルでプリミティブなテクノからどんどん勢いを上げ、終盤にはピークタイムにふさわしいアッパーなトラックで有終の美を飾った。

StarArenaの後半は1990年代のブラックミュージックシーンを代表するアーティストが登場。稀代の若手ベーシスト・サンダーキャットら10人からなるバックバンドの長尺ジャムセッションを経て、おなじみのボリューミーな髪型でエリカ・バドゥが登場。時おりキュートな笑顔を浮かべながら彼女はハリのある声を響かせて会場の空気を変え、貫禄十分のステージを見せつけた。Public Enemyはフレイヴァー・フレイヴ不在ながらDJ、バンド、ダンサーによるにぎやかなステージを展開。チャックDがポリティカルなメッセージを投げつけながらもステージ前に集まったヘッズやNasら出演者にリスペクトを送り、「Bring the Noise」「Don't Believe the Hype」「Fight the Power」といったヒットナンバーを畳みかけた。

Nasは「illmatic 20th anniversary special set」と題したセットで前半にアルバム「illmatic」収録曲を次々とパフォーマンス。「N.Y. State of Mind」「Halftime」「Represent」などのイントロが流れるたびにオーディエンスがここ一番の喝采を上げた。マイケル・ジャクソンの写真をスクリーンに映しながら「Human Nature」を再生し、オーディエンスが手を上げる中で「It Ain't Hard To Tell」を繰り出したあとで後半はヒットナンバーを披露。ラストには「Stay」をドロップ。日本のヘッズに「Stay Real !」とメッセージを投げかけて感動的なフィナーレを描いた。

音楽ナタリーをフォロー