2013年9月24日の東京・日本武道館公演をもって解散する予定だったが、小山田壮平（Vo, G）の療養のため解散を延期していたandymori。小山田が復活したことを機に今年の夏より活動を再開し、「SWEET LOVE SHOWER」でのライブをもって解散することをアナウンスしていた。
この日、メンバーは本番前のサウンドチェックも自ら行い、「ハッピーエンド」と「ボディランゲージ」の2曲を軽くセッション。オーディエンスは3人の一挙一動を見つめ、andymoriのラストステージに備えた。そして定刻の19:20を迎えると、SEとして「The end of the world」が流れ出し、ライブの幕開けを告げる。3人は横一列にスタンバイすると、アイコンタクトを取りながら「グロリアス軽トラ」と「投げKISSをあげるよ」をゆったりとプレイ。丁寧なアンサンブルでフィールドを包み込んだ。
勢いに満ちた「Peace」とメランコリックな「1984」を経て、小山田は「ありがとうandymoriです。今、たくさんの人に感謝してます」と述べ、身近なスタッフと元メンバーの後藤大樹への感謝の思いを口にし、「みんな大好きだよ」とつぶやく。そして「路上のフォークシンガー」を演奏したのち、「革命」「everything is my guitar」「MONEY MONEY MONEY」とハイボルテージな曲を連発し、フィールドに熱気をもたらした。
時間が惜しいとばかりに3人は次々と曲をプレイ。本編の終盤で小山田はスポットライトを浴びながら「16」を情感たっぷりに歌い上げ、センチメンタルな空気を醸し出す。その雰囲気を保ったまま、3人は本編の最後で「空は藍色」を奏でステージを一旦あとにした。
熱烈なアンコールに呼ばれ、再登場したメンバーは「おいでよ」を皮切りに、「FOLLOW ME」「すごい速さ」などを性急なナンバーを畳み掛けていく。一方で小山田がハンドマイクで歌い出した「愛してやまない音楽を」では、藤原寛（B）と岡山健二（Dr）も加わり、美しく力強いハーモニーが湖畔に響きわたった。
そしていよいよライブも佳境に入り、残すところあと2曲というとき、小山田が両脇を見やり唐突に「寛、健二、もう1回ライブやろう！」と叫ぶ。すると藤原ははにかみながら「やろう」と返し、予想外の展開にフィールドはざわめきに包まれた。メンバーの同意を得た小山田は「今日はいい夜でした」と笑うと、この日のために作った「それでも夜は星を連れて」をパフォーマンス。さらにラストナンバーとしてデビュー作「アンディとロックとベンガルトラとウィスキー」の最後に収録されている「ベンガルトラとウィスキー」を激しく音をぶつけ合うようにしながら演奏し、痛快な余韻を残して“ラストステージ”に幕を下ろした。
なお小山田が宣言した「もう1回」のライブの開催は現時点では未定。今後のアナウンスが待たれるところだ。
andymori「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2014」
2014年8月29日 山中湖交流プラザ きらら セットリスト
01. グロリアス軽トラ
02. 投げKISSをあげるよ
03. Peace
04. 1984
05. 路上のフォークシンガー
06. 革命
07. everything is my guitar
08. MONEY MONEY MONEY
09. Life Is Party
10. Sunrise & Sunset
11. 16
12. 空は藍色
＜アンコール＞
13. おいでよ
14. FOLLOW ME
15. すごい速さ
16. 愛してやまない音楽を
17. ユートピア
18. それでも夜は星を連れて
19. ベンガルトラとウィスキー
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佐久間宣行 @nobrock
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