映画「
本作は砂漠のレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる親子の物語。「ファイアー・ウィル・カム」で知られるラシェが監督を務め、第78回カンヌ国際映画祭では審査員賞など4冠に輝いた。
製作を担ったアルモドバルは、本作を「スペイン映画の新しい夜明け」と表現。ウォーターズは「『マッドマックス』よ、どけ。『恐怖の報酬』よ、急げ。この驚愕するほどエキサイティングな新しいシネマティック・ロードトリップは、モロッコ砂漠でのレイブパーティへ向かう物語なのだ」と語る。
「君の名前で僕を呼んで」のグァダニーノは「五感の限界を突破する1作! 必見」と推薦。「エンター・ザ・ボイド」のノエは「この音響設計は、ウィリアム・フリードキンの『エクソシスト』以来の衝撃だ。音楽が物語を語るのではなく、音楽があなたの身体を支配するのだ」と称賛を送った。
タイトルの「シラート」はアラビア語で「道」を指す言葉であり、宗教的には審判の日に天国と地獄の上に架けられる“細い橋”を象徴するという。ラシェは声明の中で「この映画が、多くの人が抱く黄昏の感情に響いてくれることを願っています」「私たちが『シラート』を通して伝えたいもの、つまり闇から浮かび上がる光です」と語っている。
「シラート」は6月5日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー。声明の全文は以下の通り。
「シラート」監督 オリベル・ラシェ 声明全文
“Sirāt(シラート)”を日常生活における言葉に翻訳するとしたら、“道”になります。
この“道”には二つの次元──物理的な次元と、形而上的あるいは精神的な次元があります。“シラート”とは、死ぬ前の人を死へと導く内なる道のことなのです。本作の主人公の身に降りかかったことのように。そして、地獄と天国を結びつけると言われる橋の名前でもあります。
人は死の淵をさまよう体験をすると、自分に内在する何かにヒビが入り、割れるような感覚を得ることがあります。その瞬間、変容することが可能になるのです──よりよい方へと。それは生が人間を掌握し、「真のお前は何者なのだ」と問うてくる、究極の真実というものがそこにある状況であり、安全網のない深淵に投げ込まれるような感覚です。
現在、新聞を開くたびに、私たちは崩壊の衝撃に襲われます。何かが終わる、ひとつの時代が終わる、あるいはもっとひどいことが……私たちには心の準備ができているでしょうか? この映画が、多くの人が抱く黄昏の感情に響いてくれることを願っています。
しかし、忘れてはいけません──そこには光もあるのです。世界は私たちに、この映画の登場人物のように、内省を強いるでしょう。それは重要な動きです。私たちが「シラート」を通して伝えたいもの、つまり闇から浮かび上がる光です。
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「シラート」はスペイン映画の新しい夜明け、ルカ・グァダニーノやジョン・ウォーターズも称賛 https://t.co/52UWluHCsI