第45回ポルト国際映画祭の授賞式がポルトガル・ポルトにて現地時間3月8日に行われ、
「ドールハウス」は5歳の娘・芽衣を亡くした主人公・鈴木佳恵が、骨董市で彼女に似た人形を見つけたことから展開するドールミステリー。
ファンタジー長編部門のコンペティションおよびオリエントエクスプレス部門に選出されていた同作は、上映後に5分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こっていた。受賞理由について、同映画祭の共同ディレクターであるベアトリス・パチェコ・ペレイラは「女性たちの心が映されていることです。映像も美しく見ごたえがある作品でした。人形が可愛らしくもまるで悪魔のようで、ごく普通の家庭におとずれる恐怖がぞくぞくと伝わってきました」と語る。矢口は「あんなに熱狂的に受け入れてくれるとは想像してなかったので、上映中のどよめきと大絶叫が一番のご褒美です。賞を頂けたことで、映画として誰にでも楽しめるエンタテインメントができたのだと確信しました」とコメントした。
高度経済成長の進む1958年を舞台とした「光る川」では、山間の集落で祖母と暮らす少年ユウチャのまなざしを通して物語が紡がれる。
「ドールハウス」は6月13日より全国ロードショー。「蘭島行」は9月、「光る川」は3月22日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。
矢口監督 コメント
ポルトの観客の皆さんにお礼を言いたいです。
あんなに熱狂的に受け入れてくれるとは想像してなかったので、上映中のどよめきと大絶叫が一番のご褒美です。
賞を頂けたことで、映画として誰にでも楽しめるエンタテインメントができたのだと確信しました。
ありがとうございます。
ベアトリス・パチェコ・ペレイラ(ポルト国際映画祭共同ディレクター)コメント ※「ドールハウス」受賞について
この作品を選んだ理由の一つは、女性たちの心が映されていることです。
映像も美しく見ごたえがある作品でした。人形が可愛らしくもまるで悪魔のようで、ごく普通の家庭におとずれる恐怖がぞくぞくと伝わってきました。
作品のテイストも独創的です。CG技術に頼らない作品で、この人形のような質感は CG では出せないものです。
面白いことに、彼女が本当に普通の子供に見えました。人形なのに本物の人間のように見えてしまうのです。
私も幼かった時、ちょうど同じような人形を持っていたんです。
小さな人形でしたが…彼女のように怖い人形ではなかったですね!
チケットは完売でした。大ヒット間違いなしですね。
木村知貴 コメント
この度の受賞、誠に驚いておりますが、大変光栄に感じております。
この「蘭島行」は鎌田監督のパーソナルな面が色濃く反映されている作品でもあり、僕の演じた芳夫は鎌田監督自身でもあると僕は思っているので、
そのような役で受賞出来た事が心より嬉しく感慨深いです。
改めてこの映画に関わって頂いた全ての皆さまにも感謝致します。
日本での公開は9月にユーロスペースから順次全国公開の予定ですので、
皆さまのご来場を心よりお待ちしております!
鎌田義孝 コメント
ジャンル系の映画祭の中で、遠く離れた親の死の向き合い方を描いた「蘭島行」が評価されたことがとても嬉しいです。
木村さん、受賞おめでとうございます! そして全ての俳優部とスタッフ、応援してくれた皆さまに感謝致します。
マリオ・ドミンスキー(ポルト国際映画祭ディレクター / 映画祭創設者)コメント ※「蘭島行」について
知貴も有子もアメージングな俳優だ!「RANSHIMA BOUND」はファンタジーの枠を超えた!
金子雅和 コメント
川を中心とした美しい街・ポルトで、川を舞台にした日本映画「光る川」が上映されたことにまずは大きなご縁を感じましたし、一種の「巡礼の旅」とも言える映画内容が、キリスト教三大聖地のひとつサンティアゴ・デ・コンポステーラへ至る巡礼路にあるポルトの皆さまに、しっかりと受容されている手応えを感じました。結果、本映画祭に選出されたアジア映画の最高賞、ジャンル映画ではないこの作品に最も相応しい賞を授けて頂き、大変光栄です。
映画「蘭島行」予告編
映画「光る川」予告編
矢口史靖の映画作品
リンク
ポルトガル大使館 @PortugalinJapan
みなさま、おめでとうございます🎉
Parabéns 🎊 https://t.co/FqhkpsPOcV