本作は、パンクロッカー崩れの独身男・佐々木芳夫が音信不通だった弟・悟史から母親が自殺未遂で昏睡状態になったと連絡を受けたことから展開していく物語。何年も帰っていない故郷の小樽・蘭島へと向かうことにした芳夫は、母親を喜ばせようと、訳ありの女・黒沢真紀に妻のふりをしてくれと頼む。芳夫を
窪は「みんなそれぞれにひとりぼっちであるはずなのに、じりじり他者との距離を詰めていくというか、少しずつ人間の『ほんとう』があらわになっていくところがスリリングでもあり、あわれでもあり、愛しくもありました」と述べ、堤は「ポルトガルの映画祭で観た『蘭島行』に言葉を失う。私も作品を抱えていたが、すっかり虜になって監督や役者の皆さんと飲み明かした」と振り返った。そのほか
なお、本作の公開を記念し、東京・シアターギルド代官山にて9月12日より「KIM FES~過去から現在へそれなりに木村知貴を堪能する1週間~」と題された企画が実施されることも明らかに。
中野太と鎌田が脚本を手がけた「蘭島行」は9月20日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。
映画「蘭島行」日本版予告編
足立正生(映画監督)コメント
ここに、新たに紡ぎ出された鎌田節による麗しいメルヘンは、「あなたの苦しい人生の。重たさ全てを引き受けます!」と問いかける。自らに正直に生き繋げば、闇の向こうに沈んで見えない未来への一歩すら生まれてくる、と物語る。しかも、それを信じるかどうかは、観ている貴方の決断に委ねるとさえ、念を押している。
だから断言する。熊の食い残した命を繋いできた北海道人の末裔である鎌田義孝の真面目さを映す幻像には決して騙されて涙せず、各自勝手に生き抜いて見せよう!
山本政志(映画監督)コメント
“今”と馴れ合えず、地面スレスレの低空飛行でなんとか生き延びてきた二人は、最果ての地、原点の地へ漂着する。寡黙で端正な語り口で紡がれる映像は、微かな再生への道を照らす。自らも馴れ合う事を拒絶した、鎌田義孝の見事な無骨ぶり。エグい!
窪美澄(小説家 )コメント
みんなそれぞれにひとりぼっちであるはずなのに、じりじり他者との距離を詰めていくというか、少しずつ人間の「ほんとう」があらわになっていくところがスリリングでもあり、あわれでもあり、愛しくもありました。
堤幸彦(映画監督・演出家)コメント
ポルトガルの映画祭で観た「蘭島行」に言葉を失う。私も作品を抱えていたが、すっかり虜になって監督や役者の皆さんと飲み明かした。経験だけでは語り得ない“映画的な何か”を知りたくて。それは監督の内面にある喪失感なのか、役者たちとの協働で生まれる温かいものなのか、きっとどんな大資本でも決して写すことのできないものだろう。「蘭島行」にそれは確実に存在した。
ニイマリコ(Loupx garoux / 音楽家)コメント
パンクが敗北を認めて始まる物語。
戌井昭人 コメント
ダメな奴の抜けられないダメさに、優しさがありました。
片岡礼子 コメント
世界中のどこからも切り離したはずなのに、そのせいで新たな場所に辿り着いているふたり。
木村知貴 9/20『蘭島行』公開 @kimotoramuki
9月20日から渋谷 #ユーロスペース にて公開です!どうぞよろしくお願い申し上げます🙇♂️
日本版予告編↓
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