学生時代の携帯を持って同級生が集合、香港映画「全世界どこでも電話」監督ら来日

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香港映画「全世界どこでも電話」(原題「全個世界都有電話」)が昨日3月10日に第19回大阪アジアン映画祭で上映。来日した監督のアモス・ウィーとプロデューサーのヴィンセント・ライが登壇した。

「全世界どこでも電話」ビジュアル (c)2023 DOT 2 DOT CREATION LIMITED

「全世界どこでも電話」ビジュアル (c)2023 DOT 2 DOT CREATION LIMITED

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大阪アジアン映画祭で日本初上映された本作は、中国返還から25年の香港を舞台に香港人の切なる願いを描いた群像劇。劇中では25年前に高校を卒業した40代の同級生男女3人が、メッセージを送りあった当時の携帯電話を持って集まることになる。

アモス・ウィー

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ヴィンセント・ライ

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「縁路はるばる」など、自身の作品が本映画祭で上映されるのは4度目になるというアモス・ウィーは「前回はコロナのパンデミックのせいで来られなかった。4年ぶりに日本に来られてうれしいです」と喜ぶ。ヴィンセント・ライは「大阪にこの作品を持って来られてうれしいです。日本の皆さん、香港映画のサポートをありがとうございます」と挨拶した。

アモス・ウィーは「この作品は電話に関するあらゆることを網羅しています。電話を持って出るのを忘れてあたふたするとか、電話による詐欺など。作品を作る際には、自分の生活をベースにします」と述懐。また電話を借りようとするも断られ続ける描写に触れつつ「香港人は意地悪で『電話を貸してください』と言っても、必ず断るぐらいなんですよ」と話し会場を笑わせてから、「例えば知らない人から電話を貸してほしいと頼まれると、詐欺なのでは?と疑ってしまうことが実際にあります」と説明した。

イベント中には「電話がないと生きていけない現代人への皮肉を感じた」という感想が飛ぶ場面も。アモス・ウィーは「この映画では、電話がないと何もできない、どうにもならないということを描いています。私自身はスマートフォンが苦手。いろんなことができますが、そのいろいろなことが私にはできない。機能に追いつけていないんです。なんでもかんでもいろんなものがあるからいいというわけではないと思っています」と伝えた。

なお3月1日から大阪・ABCホール、シネ・リーブル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館で行われた第19回大阪アジアン映画祭は、昨日3月10日に閉幕した。

香港映画「全世界どこでも電話」予告

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大阪アジアン映画祭事務局:Osaka Asian Film Festival (OAFF) @oaffpress

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