【日本アカデミー賞】「これでやっと…」役所広司が最優秀主演男優賞にしみじみ

映画「PERFECT DAYS」の役所広司が、第47回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝き、本日3月8日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた授賞式に登壇した。プレゼンターを担ったのは、前年「ある男」で同賞を受賞した妻夫木聡だ。

ヴィム・ヴェンダース監督作「PERFECT DAYS」では、役所演じる東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々が描かれた。役所は同作のほか、出演作「ファミリア」「銀河鉄道の父」「窓ぎわのトットちゃん」が2023年に公開された。

役所は「いやあ、本当に……いいもんですね。うれしい」と感慨深げな表情でブロンズを握りしめ、「これでやっとゴジラの牙を抜いた感じがします」と話して会場の笑いを誘った。初めてタッグを組んだヴェンダースについては「映画作りの楽しさを監督が教えてくれた」と言及した。

授賞式には、優秀主演男優賞の受賞者である「シャイロックの子供たち」の阿部サダヲ、「ゴジラ-1.0」の神木隆之介、「エゴイスト」の鈴木亮平、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の水上恒司も出席した。阿部は「休憩中に別の作品の台本を読んでいたら、それまでと表情が違ったみたいで上戸彩さんにバレました。怖い女優さん……」と笑い、神木は「撮影のときはグリーンバックの緑色しか見えなかった。申し訳程度にゴジラの顔パネルが貼ってあって（笑）」と現場でのエピソードを披露する。鈴木は「ゲイの方にたくさんお話しを聞くところから始めました。皆さんのおかげでできた映画です」と役作りに力を貸した人々に感謝。ほかの俳優と連絡先を交換したい水上は、役所に「LINEやってますか……？」と恐る恐る問いかけ、交換OKの返事をもらってほっと胸をなで下ろした。

映画ナタリーでは、授賞式の模様を引き続きレポートする。

第47回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞

阿部サダヲ「シャイロックの子供たち」
神木隆之介「ゴジラ-1.0」
鈴木亮平「エゴイスト」
水上恒司「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
★役所広司「PERFECT DAYS」
※★印が最優秀賞