「春原さんのうた」ロングラン記念、「ひかりの歌」など杉田協士監督作を特集上映

「春原さんのうた」の東京・ポレポレ東中野でのロングランを記念し、杉田協士監督作の特集上映が3月26日から4月15日まで同館にて行われる。

1月8日に公開された「春原さんのうた」は、東直子による歌集「春原さんのリコーダー」に収められた表題歌「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」をもとにした作品。もう会うことができないパートナーの姿を心に残したまま新生活を始めた女性・沙知の姿が描かれる。荒木知佳、新部聖子、金子岳憲、伊東沙保らが出演。世界各地の映画祭に出品され、第32回マルセイユ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門でグランプリ含む3冠に輝いた。

今回の特集では、父親の失踪の秘密を誰にも告げずにきた少女のある1日を描く「河の恋人」、1枚のポラロイド写真をめぐる物語「ひとつの歌」、映画化を前提に行われた短歌コンテストで選出された4首を原作とする「ひかりの歌」、そして短編の「くじけないで手紙を書いた」「遠くの水」がスクリーンにかけられる。

自身の特集上映に際し、杉田は「封切館での上映のラストに、ささやかではありますが、5作品の上映を行うこととなりました。とてもうれしいです。最後まで、どうぞよろしくお願いします」と呼びかけている。

「春原さんのうた」ポレポレ東中野ロングラン公開記念 杉田協士監督作品特集

2022年3月26日（土）～4月15日（金）東京都 ポレポレ東中野
連日 20:30の回
料金：一般 1400円 / 大・専・シニア 1200円 / 障害者 1000円
※「春原さんのうた」のみ通常料金
※毎月1日、6日はサービスデーにつき1000円

＜上映日＞
「ひかりの歌」3月26日（土）、4月3日（日）、12日（火）
「ひとつの歌」3月27日（日）、4月2日（土）、11日（月）
「河の恋人」3月30日（水）、4月8日（金）
「遠くの水」「くじけないで手紙を書いた」3月31日（木）、4月7日（木）
※上記以外は「春原さんのうた」

杉田協士 コメント

2022年の年明けから始まったポレポレ東中野での「春原さんのうた」の上映が、まだつづいています。今日は桜の開花も目にしました。ここまで長く上映がつづいていることに、心から感謝しています。この映画に足を運んでくださった方々のおかげです。これまでの私の監督作の上映を望んでくださる声もたくさんいただきました。封切館での上映のラストに、ささやかではありますが、5作品の上映を行うこととなりました。とてもうれしいです。最後まで、どうぞよろしくお願いします。