三宅唱の最新作「ワイルドツアー」公開決定、“新しい種”を探す若者たち描く

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三宅唱の最新監督作「ワイルドツアー」が、3月30日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

「ワイルドツアー」ポスタービジュアル

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「ワイルドツアー」

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山口情報芸術センター(YCAM)が実施する映画制作プロジェクト「YCAM Film Factory」の第4弾として制作された本作。実際にYCAMで行われている、植物のDNAを解析し図鑑を作るワークショップを題材に、そこで出会った10代の若者たちが成長していくさまが描かれる。

「ワイルドツアー」

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物語の軸となるのは、ワークショップに進行役として参加している大学1年生の中園うめ。彼女は中学3年生のタケとシュンを連れ、「新しい種」を求めて近くの森を探索していく。約8カ月にわたって山口に滞在し、ほぼ演技経験のない10代の中高生たちとともに映画を作り上げた三宅。キャストには伊藤帆乃花、安光隆太郎、栗林大輔らが名を連ねた。

「ワイルドツアー」は、2月8日から開催される「第11回恵比寿映像祭」にて先行上映。会期中には、同プロジェクトで三宅唱とYCAMが制作したインスタレーション作品「ワールドツアー」も公開される。

三宅唱 コメント

YCAM Film Factoryのボス杉原氏から「最終的に映画でなくてもかまわない」という緊張感あるオファーを受けた。「なぜわざわざ映画をつくるのか」というゼロからの問い直しだ。滞在制作中、映画以前からある演劇やダンス、また地域での芸術教育プラグラム、そしてSFのような最先端テクノロジーやバイオラボに囲まれ、なぜ芸術(施設)が人生や社会に必要なのかを日々模索しているYCAMスタッフらと共に、映画の役割を探った。まずは日々のあれこれを記録するビデオダイアリーの手法から出発し、それをインスタレーション作品「ワールドツアー」として再構成しながら、ある時、僕らにはやっぱり物語や劇も必要だと気づいた。それを教えてくれたのは地元の中高生たちだ。21世紀うまれの彼らと山や海や街角でなにかを発見したり、セリフを作ったり、何度も演じたりしながら、ようやく映画を発見できた気がした。高校受験やら将来やら恋やら、人生の岐路に立って日々真剣に生きている彼らの姿は野生の動植物のように格好いい。リアルとかナチュラルでは収まらない、人間やこの社会の「ワイルド」な部分を捉えたいと思った。ぜひ彼らと「発見のよろこび」を共有してほしい。

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(c)Yamaguchi Center for Arts and Media[YCAM]

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