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北海道の映画館、函館シネマアイリスの開館20周年を記念して製作された本作は、函館郊外の書店で働く“僕”、“僕”と一緒に暮らす失業中の静雄、同じ書店で働く佐知子の夏を描いた青春映画。佐藤泰志の同名小説を原作としている。
撮影時の思い出を尋ねられると、柄本は「わりとわちゃわちゃしていたような気がします。3人で戯れているシーンの前は監督も交えて4人で戯れて、監督が疲れたら撮り始めるんです。現場はとってもいい空気で、終わりたくないなと初日から思ってしまうくらいでした」と懐かしみ、石橋も「全部の時間が大事でした。たくさん笑ったし、食べたし、飲んだし。すごく気持ちのいい時間でした」と充実した日々を振り返る。染谷が「楽しむって疲れるんだなって知りました。佑さんが笑わせてくれるんですよ」と話した際には、柄本は「俺、壊れてたもんね? 躁状態だったと思います」と照れ笑いを浮かべ、染谷から「ぶっ飛んでました」と声をかけられていた。
本作に参加した経緯を、柄本は「『桜の園』という舞台をやっていた2015年の12月に、三宅さんから『佑に会いたいんだけど』ってTwitterのDMが届いて。初台の永福苑という焼肉屋さんで『映画を撮りませんか』と言われて、ぜひ!と答えました」と説明。そして「撮影にインしたのは去年の6月ですが、僕の中では3年続いていたんです」と役への思いを明かし、「(初日を迎えることは)さみしさを感じるけど、よろしくお願いします」と客席を見渡しながら続けた。三宅は「素晴らしい俳優たちと映画を作れた。佐藤さんの小説という大きな器の中で自由に遊ばせてもらえたし、函館(の人々)にも大きな協力をしていただきました。皆さんにとっても大事な作品になればうれしいです」と感慨深げに語る。
最後に柄本は「真剣に遊んで、真剣に楽しむという難しいことに挑戦した映画です。絶対に楽しんでいただける映画だと自負しています」と本作に自信をのぞかせる。石橋は「娘がお嫁に行くお母さんってこんな気持ちなのかなと思って、すごくさみしいです」と名残惜しそうに話し、染谷は「(この作品が)皆さんに届いたということは、ずっと残る。観てくれないと残らないので、残してください」と集まった観客たちに呼びかけた。
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