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ディーン・フジオカ、「海を駆ける」表現した言葉が「ずっとEchoしてる」

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「海を駆ける」公開御礼舞台挨拶の様子。左からディーン・フジオカ、深田晃司。

「海を駆ける」公開御礼舞台挨拶の様子。左からディーン・フジオカ、深田晃司。

海を駆ける」の公開御礼舞台挨拶が本日6月6日に東京・テアトル新宿で行われ、主演を務めるディーン・フジオカ、監督の深田晃司が登壇した。

インドネシア・スマトラ島のバンダ・アチェで全編ロケ撮影をした本作。自然の脅威と美を、国籍や宗教を超えて育まれる若者たちの友情を通して描き出す。フジオカは奇跡を起こす謎の男ラウを演じた。

2時間前に急に声が出なくなったという深田の声はガラガラで、会場からも思わず笑いが。心配そうに見守るフジオカは「さっきラウみたいに治そうとしたんですけど」と劇中のように手をかざし「治すか殺すかわからないから」と笑いながら冗談を飛ばした。

「フィジカル的には大変でした」と撮影を振り返るフジオカ。「トイレ=ウォシュレットのような東京と比べると不便ですが、撮影スタッフも現地の人が多くて。彼らと映画を完成させるという1つのゴールを目指すことができたのは貴重な経験でした。改めてインドネシアの魅力を知れました」とほほえみ、撮影地となったバンダ・アチェについては「本当に何もないところ。あそこで映画を撮るのは監督の狂気の沙汰としか思えなかった」と振り返った。

深田はもっとも印象に残っている撮影として、ラウが走るあるシーンに言及し「CGを使いたくなかったので、海に伸びる40mくらいの桟橋を発注したんですよ。これが撮影の前日にも完成してなくて。ずっとヒヤヒヤしてました」と述懐する。桟橋は撮影当日の朝にようやく完成したそうで、フジオカも「爽快でしたよ。なかなかインド洋を走り抜ける経験はできないですからね」と当時の心境を語った。

本作は構想から約7年の時を経て完成に至った。超然としたキャラクターであるラウのキャスティングに難航していたところ、周囲の人々からフジオカを薦められたという深田。「最初はGoogleで画像検索して(笑)。見た瞬間にラウだと直感しました。完成してからもディーンさんしかいなかったと思います」と経緯を説明。フジオカも「Googleさんありがとうございます」と笑顔を見せた。

最後にフジオカは、本作について「監督が脚本でクォート(引用)していた“宇宙には満足だけど世界には不満足だ”という言葉に集約されていると思います。この一言に映画の宇宙観、価値観みたいなものが表現されている。役者の立場から離れてもその言葉がずっと“エコー(Echo)”してるんです」と自身の新曲タイトルにかけて語り、イベントは幕を閉じた。

「海を駆ける」は全国で順次ロードショー。

(c)2018 "The Man from the Sea" FILM PARTNERS

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