「ちはやふる －結び－」広瀬すずの好みは新田真剣佑、野村周平が「すごくわかる」

「ちはやふる －結び－」の完成披露試写会が本日2月20日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで行われ、広瀬すず、野村周平、新田真剣佑らキャスト11名と監督の小泉徳宏が登壇した。

本作は、競技かるたに青春を懸ける高校生たちを描いた「ちはやふる -上の句-」「ちはやふる -下の句-」の続編。高校3年生になった主人公・綾瀬千早たちの最後の全国大会が舞台となる。広瀬が千早、野村が真島太一、新田が綿谷新を演じた。イベントには3人と小泉のほか、千早が所属する瑞沢高校競技かるた部のメンバーに扮した上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、優希美青、佐野勇斗、現役クイーン若宮詩暢を演じた松岡茉優、千早のライバルとなる我妻伊織役の清原果耶、史上最強の名人・周防久志役の賀来賢人も登壇した。

広瀬は「続編の発表から完成披露という素敵なステージを迎えられる日がまったく想像できなかったので、2年ぶりにこうして皆さんにお会いできるのが幸せです」と挨拶。クロストークが始まると、“肉まんくん”こと西田優征役の矢本が「どうだったの？」と、本作から参加し新入生の筑波秋博を演じた佐野に撮影現場の様子について尋ねる。佐野はわざとらしく「楽しかったですねー」と口にし、困り顔。松岡はすかさず「何か先輩に聞きたかったこととかないの？」と質問を重ね、矢本も「初対面の俺どんな感じやった？」と問い詰める。佐野は「かわいかったですね。わー、肉まんくんだーって。あれ、豚まんでしたっけ？」と、27歳で高校生役を務めた矢本をいじり返した。

競技かるた部に入部する新入生・花野菫を演じた優希は「すっごく楽しくて。先輩方はユニークで面白くて。しっかり現場を引っ張ってくれる頼りがいのある方々でした」と述懐。同じく本作から参加した清原も「皆さん本当に優しくて。たくさん話しかけてくださいました。かるたの練習も皆さんと一緒にできて、いい思い出です」と語る。さらに「萌音ちゃんが本当に優しくて」と力説し、「伊織ー、伊織ーって。毎日毎日かわいがってくださって……ありがとうございました」と感謝を述べる。上白石は「みんな果耶ちゃんにメロメロで……」とこぼし、矢本も「果耶は天使でした。最高です」と満面の笑みを見せた。

普段の性格と役どころに「ギャップがありすぎる」と苦労を語るのは、孤高の存在であるクイーンを演じた松岡。「皆さんにお会いするときに詩暢ちゃんでいいのか、普段の松岡でいいのかわからなくて。本当だったら（テンション高く）ホントに今日はうれしいんです！ってやりたいんですけど」と明かすと、名人・周防役の賀来も「そうなんです。普段の賢ちゃんでいたらいいのか、周防さんでいたらいいのか。僕も本当だったら（テンション高く）かっくんです！ってやりたい」と述べ、笑いを誘う。

イベントの後半では野村と新田へ「千早のように何かに夢中な女の子を振り向かせるためにはどんな行動を取るか」と質問が。新田が「僕はがんばっている人がいたら、それが達成されるまで応援したいし、それが終わるまで……待つよ」と広瀬のほうを振り向くと、会場には悲鳴の嵐が。野村は「やっぱり俺は今すぐにでも振り向いてほしいから……」と口にし、「おい。お前どこ向いてんだよ」と新田のほうを向く広瀬の肩を引き寄せた。どちらのアプローチが好みか問われた広瀬は「待ってほしいです」と即答し、新田も「待ちます」とリアクションする。「なんだよ……」と肩を落とす野村だったが、松岡が強引なほうが好みであることを伝えると「ありがとうね。茉優ちゃん……」と安心した様子。松岡が「重要なのは、野村さんじゃなくて、強引さで一緒にがんばるところ」と続けると、野村は「わかるよ。強引なまっけんのほうがいいってことだよね。すごくわかる」と返し、会場は爆笑の渦に包まれる。

最後に広瀬が「この映画には、私たちだからこそ生まれた何かが絶対あると思っていて。それを一番大切に。この3年間のすべてを懸けたつもりで作った作品です。瑞沢のみんなや新、ほかの登場人物たちの思いをこの作品から受け取ってくれたらうれしいです。自信を持って皆さんにお届けできる映画になっています」と語り、イベントの幕を閉じた。

「ちはやふる －結び－」は、3月17日より全国でロードショー。