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重松清の小説をもとにした本作は、浅野忠信演じるバツイチ子持ちで再婚した44歳のサラリーマン・田中信が、元妻、現在の妻、妻の連れ子、元妻と暮らす実娘、そして新しく産まれる命を巡って成長していく姿を描いた人間ドラマ。浅野や寺島のほか田中麗奈、宮藤官九郎らが出演する。
荒井が脚本を手がけた「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」に出演している寺島は「いい本だなと。いつまでも素敵な本を書かれるな」と本作の台本を読んだときの感想を述べ、「重松さんの原作は、男性の心情がすごく丁寧に描かれていて、私が男だったらこの役をやりたいなという役が多いですね」と原作にも言及。
信の前妻・友佳を演じた寺島は「浅野忠信さんはいつご一緒できるのかな……とずっと思っていた役者さんでしたのでこの映画で念願かなって、短い期間でしたが、生でセッションできたことはすごく楽しかったです! もうちょっと長く一緒に演じたかったなと惜しく思うぐらいでした」と浅野との共演を喜ぶ。2人の共演シーンについて三島は「友佳と信が相談もなく子供を堕ろしたことについて揉める回想シーンでは、きっかけだけ作って即興でやってもらったんですが、今すごい瞬間に立ち会っているんじゃないかというぐらいどんどん芝居が練り上がっていったんです」と振り返っている。
荒井は寺島との出会いを「桃井章がやっていた広尾のCOREDOという店で初めて見た。淋しそうなOLだと思って、帰ったあと、桃井に『ヴァイブレータ』の役者探してるんだ、今の子口説いてくれないか、と言ったら、お前、寺島しのぶ知らないのかと言われた。そして、ラッシュを見て、天才だと思った」と回想。また「寺島さんは、友佳ではなく、現妻の奈苗をやってもらおうと思っていました」と裏話を明かし、寺島の魅力について「うーん、ホンが読めることです(笑)。そして、今後はジャンヌ・モローとかカトリーヌ・ドヌーヴみたいに、歳とっても裸になる女優でいて欲しい」と語った。
「幼な子われらに生まれ」は、8月26日より全国ロードショー。
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荒井晴彦、寺島しのぶとのタッグ作で「歳とっても裸になる女優でいて欲しい」と願う - 映画ナタリー https://t.co/aEptSazNwh