“ジブリめし”にスポット当てた企画展が明日から、サツキとメイの台所も展示

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三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示「食べるを描く。」が5月27日よりスタート。それに先駆けて、本日5月26日に内覧会が行われた。

「食べるを描く。」の様子。

「食べるを描く。」の様子。

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本展は、スタジオジブリ作品を彩ってきた食事シーンをフィーチャーしたもの。「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」など印象的な食べ物が登場する作品の原画や背景画、絵コンテなどの制作資料を紹介しながら、そこに込めた作り手の意図を解説する。

「食べるを描く。」の様子。

「食べるを描く。」の様子。[拡大]

「食べるを描く。」の様子。

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レストラン風の内装が施されたフロアに足を踏み入れると、作品に登場する食べ物のサンプルや、キャラクターの表情や食べ物の動きをどう描いたかを、「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」「もののけ姫」などを例に解説したパネルが並ぶ。

「食べるを描く。」の様子。

「食べるを描く。」の様子。[拡大]

「食べるを描く。」の様子。

「食べるを描く。」の様子。[拡大]

続いて、「食べるを作る。」がテーマのエリアには、「となりのトトロ」に登場する草壁家の台所、「天空の城ラピュタ」でパズーたちが乗り込むタイガーモス号のキッチンが実物大で再現された。草壁家のちゃぶ台には劇中でサツキが作る弁当のサンプルが置かれ、タイガーモス号のキッチン内の鍋にはスープが。そのほか同展には、食べるを読む、食べるを知る、食べるを学ぶと銘打たれたパネル展示などが行われており、さまざまなアプローチからスタジオジブリ作品の食事シーンに触れることができる。

館長の中島清文は「世に言われる“ジブリめし”をテーマにした展示。宮崎駿監督が『食事のシーンを入れると映画は豊かになる』と言っておりましたが、食べるを描くとはこういうことさ、という企画になっています」と挨拶。また「『毛虫のボロ』はどうなっているんだと聞いて帰りたい方がいらっしゃったらごめんなさい! 何も情報はありません」と話して報道陣の笑いを誘い、「もう間もなくと聞きつつも、いつになるかわかっていないというのが現状です」と続ける。

宮崎吾朗

宮崎吾朗[拡大]

また、本展の企画と監修を担当した宮崎吾朗は「どうして宮崎駿監督作品はごはんがおいしそうに見えるのか?と考えたときに、アニメーションの技術そのものによっておいしそうに見えているんだと思いました」と前置きしたあとに、「紅の豚」でフィオがレモネードを飲むシーンをスクリーンに映しながら「瓶の中のレモネードは、水面が波打ったり泡が立ちながら減っていく。細かいことをきちっとやることで、おいしそうだなあと思えるカットになるんです」と解説。さらに宮崎は「台所には、サツキとメイごっこができるような仕掛けがあるんです。お子様も大人の方も童心に返って楽しんでいただけるようになっています」と本展の魅力を語った。

「食べるを描く。」は2018年5月まで開催される予定。なお同館は入場者数に定員を設け、完全予約制で運営されている。購入方法などの詳細は公式サイトで確認を。

食べるを描く。

2017年5月27日(土)~2018年5月(予定)東京都 三鷹の森ジブリ美術館
料金:大人、大学生 1000円 / 高校・中学生 700円 / 小学生 400円 / 幼児(4歳以上)100円

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(c)Museo d'Arte Ghibli (c)Studio Ghibli

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