松山ケンイチ“引き算”で挑んだ「聖の青春」ひっさげイタリアの映画祭に参加

「聖の青春」が現在イタリアで開催中の第19回ウーディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門で上映され、主演の松山ケンイチと監督の森義隆が参加した。

大崎善生の同名ノンフィクション小説を原作とした本作は、難病を患い名人への夢半ばで早逝した実在の棋士・村山聖の人生を描いたヒューマンドラマ。松山が大幅な増量のうえ村山を演じ、東出昌大、染谷将太、柄本時生、安田顕、リリー・フランキーらがその脇を固めた。

松山と森は現地時間4月21日に行われた映画祭のオープニングセレモニーに参加。また22日の公式上映は、1200席の劇場が満員になるほどの盛況を見せ、上映後には松山にサインや写真撮影を求めるファンがロビーに集った。

23日にはパネルディスカッションが行われ、ヨーロッパ内外から約20媒体の記者が集結。役作りについて聞かれた松山は「これまでの自分の演技は、マンガ原作などに多く出演してきたこともあり“足し算”だった。今回は“引き算”を意識して役に臨みました。実在の人物になることに“自分”はいらないと思った。引き算によって得られるものは大きかったと思う」と述懐した。

なお「聖の青春」のBlu-ray / DVDが4月28日に発売される。