本日8月16日、「
本作は、井上荒野の同名小説を原作とするサスペンス。ごく普通の主婦・小夜子が、些細なことを機に美容師・海斗への強い執着心を抱き、常軌を逸したストーカー行為におよぶさまを描く。主人公の小夜子を常盤、海斗を池松が演じている。
常盤は「監督と初めてお会いした日に『役作りをしないでください』と言われたことがうれしくてうれしくて、握手を求めてしまいました」と回想。「本当に信用のできる監督だからお任せすることができたんです。怖い気持ちもありましたが、自分が今まで築いてきたキャリアを一旦横に置いてチャレンジしました」と明かす。
続いて池松が「(東に)『好きにやっていいよ』って言われました」と述べると、東が「『好きにやっていいよ』とも言ってない。何も言ってないんです」と話し笑いを誘う。池松はこれに対して「あれ? 言われたような気がするんですけどね。気のせいでした(笑)」と返す。
また、劇中で池松が実際に常盤の髪を切っていることについて司会が触れ「難しくなかったですか?」と聞くと、池松は「いやあ、でも……ハサミで切るだけですからねえ(笑)。すごく緊張するかと思ったんですけど、周りの人たちのほうがよっぽど緊張してたんですよ。『あいつ間違ったらやばいぞ』みたいな雰囲気が漂っていて、こっちは逆に緊張しなかったです」とあっけらかんと答えた。
本作で初共演を果たした常盤と池松。「役柄が役柄だったので、現場でお話をしないようにしていたのですが、池松さんはそのことを理解してくださった」と話す常盤に対し、池松は「いろんなものを見てきた方なんだなと思いましたし、どこにも寄りかからず二本足で立っている。それがすごく孤独にも見えましたし、すごく強くも見えて、自分もこうなりたいなと思いました」と称賛を贈った。
東は本作を映画化したいと思った理由について「5分や10分では説明できないです。勘なんですよ。理屈をこねて『これを映画にしたい』とか思うようになったらおしまいです。本当にちゃんと説明しようとしたら1時間半ぐらいかかります」と述べて笑わせる。
最後に常盤は「この作品は、とてもゆったりとした時が流れるフランス映画のような作品です。日本が、こういう作品を多くの方が観て楽しんでくださるような国になったらいいなと思います」と語り、イベントを締めくくった。
「だれかの木琴」は9月10日より東京・有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国で公開。
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池松壮亮、初共演の常盤貴子をたたえ「自分もこうなりたいと思った」 - 映画ナタリー https://t.co/mrvRiRYFhd