【キネ旬ベスト・テン】シム・ウンギョン、吉沢亮、伊東蒼、佐藤二朗、鈴木唯、黒崎煌代らが受賞喜ぶ

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2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テンの表彰式が本日2月19日に東京・Bunkamura オーチャードホールで行われ、俳優のシム・ウンギョン吉沢亮伊東蒼佐藤二朗鈴木唯黒崎煌代、監督の李相日ら各賞の受賞者が出席した。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から吉沢亮、シム・ウンギョン

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から吉沢亮、シム・ウンギョン

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キネマ旬報ベスト・テンとは

1924年度(大正13年)に始まり、2025年度で99回を数える映画賞。世界的に見ても長い歴史を持ち、アメリカのアカデミー賞より1回多い。“ベストテン”という形でその年を代表する日本映画、外国映画、文化映画を10本と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出している。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式の様子

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式の様子 [高画質で見る]

ベスト・テンおよび各賞の選考者は、映画を多く観ている者に厳しく限定される。選考者数が多く(2025年度はのべ141名)、映画評論家やジャーナリストなど所属・年齢の幅も広いことから、“当年の映画界の実勢を反映する、中立的で信頼に足る映画賞”という評価を受けている。受賞者に渡されるトロフィーは、衣裳デザイナーのワダエミがデザインした。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式に登壇した吉沢亮(左)、李相日(中央)、奥寺佐渡子(右)

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式に登壇した吉沢亮(左)、李相日(中央)、奥寺佐渡子(右) [高画質で見る]

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から伊東蒼、佐藤二朗

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から伊東蒼、佐藤二朗 [高画質で見る]

なおベスト・テン2位以下の作品は「キネマ旬報 2月号増刊 2025年キネマ旬報ベスト・テン発表号」に掲載されている。

キネマ旬報 2026年2月号増刊 ベスト・テン発表号 No.1980

キネマ旬報 2026年2月号増刊 ベスト・テン発表号 No.1980
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日本映画ベスト・テン第1位

日本映画ベスト・テン第1位には、三宅唱の監督作「旅と日々」が選ばれた。同作はうだつの上がらない脚本家・李(イ)が、旅先のおんぼろ宿で“べん造”と名乗る宿主と出会い、人生と向き合う物語。シム・ウンギョンが李、堤真一がべん造に扮した。第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて、最高賞である金豹賞とヤング審査員賞特別賞を受賞し、インドの第30回ケララ国際映画祭のコンペティション部門ではグランプリに輝いた。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テンにて、「旅と日々」が作品賞(日本映画ベスト・テン第1位)を受賞。同作を配給したビターズ・エンドの定井勇二がトロフィーを受け取った

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テンにて、「旅と日々」が作品賞(日本映画ベスト・テン第1位)を受賞。同作を配給したビターズ・エンドの定井勇二がトロフィーを受け取った [高画質で見る]

表彰式には、エグゼクティブプロデューサーの定井勇二(ビターズ・エンド)が出席。三宅からの「すべての俳優、スタッフの仕事を改めて誇りに思っています。穏やかでスペシャルなチームでした」というメッセージを代読した。

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外国映画ベスト・テン第1位・外国映画監督賞・読者選出外国映画監督賞

ポール・トーマス・アンダーソンが監督を務めた「ワン・バトル・アフター・アナザー」が、外国映画ベスト・テン第1位、外国映画監督賞、読者選出外国映画監督賞の3冠を獲得。同作は、レオナルド・ディカプリオ演じる冴えない元革命家のボブが愛する娘のため、次々と襲いかかる刺客たちと死闘を繰り広げる物語だ。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テンにて、「ワン・バトル・アフター・アナザー」が作品賞(外国映画ベスト・テン第1位)、外国映画監督賞、読者選出外国映画監督賞を受賞。同作を配給したワーナー ブラザースの児島浩史がトロフィーを受け取った

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テンにて、「ワン・バトル・アフター・アナザー」が作品賞(外国映画ベスト・テン第1位)、外国映画監督賞、読者選出外国映画監督賞を受賞。同作を配給したワーナー ブラザースの児島浩史がトロフィーを受け取った [高画質で見る]

代理で登壇した児島浩史(ワーナー ブラザース ジャパン)は「もっとも歴史のある映画賞で、3部門も選出していただきありがとうございます」と述べたあと、監督から届いた手紙を読み上げた。

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文化映画ベスト・テン第1位

文化映画ベスト・テン第1位には、ドキュメンタリー映画「よみがえる声」がランクイン。広島や長崎で原爆被害を受けた朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦に動員された朝鮮人元軍属、日本軍の慰安婦にされた女性たちの声なき声に焦点を当てた作品だ。在日朝鮮人2世の映画作家・朴壽南(パク・スナム)と、娘の朴麻衣が監督した。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から朴壽南、朴麻衣

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、左から朴壽南、朴麻衣 [高画質で見る]

朴麻衣は「この映画は母の5作目。母は50代の頃から記録のために広島、長崎、沖縄、韓国を歩き回り、1人ひとりに体験の聞き取りをして、16mmフィルムに10万フィート(約50時間)分撮りためてきました」と同作を紹介する。朴壽南は「大変光栄でございます」と受賞の喜びを口にした。

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日本映画監督賞・読者選出日本映画監督賞

日本映画監督賞および読者選出日本映画監督賞は、吉田修一の同名小説をもとにした「国宝」の監督・李相日に与えられた。同作は任侠の一門に生まれながら歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる立花喜久雄の一代記。2025年6月に封切られ、先頃、邦画実写作品では初めて興行収入200億円を突破した。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」の監督・李相日。日本映画監督賞と読者選出日本映画監督賞のトロフィーを抱えている

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」の監督・李相日。日本映画監督賞と読者選出日本映画監督賞のトロフィーを抱えている [高画質で見る]

李は「『この作品には吉沢亮が欠かせない』と“いの一番”に思い、彼にお願いしました。そして脚本として奥寺佐渡子さんに加わっていただいた。(この場で)2人と同席できていることをうれしく思います」とコメント。「“美しさ”を追求したい、映像に焼き付けたいと思って、この作品を作りました。俳優たちの献身、そしてスタッフたちの高い技術の結集によって、(作品が)多くの方に届いたのかな。その結果の監督賞だと感じています」とも語った。

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日本映画脚本賞

日本映画脚本賞は「国宝」の奥寺佐渡子が受賞。奥寺は「99回という数字に重みを感じております。トロフィーも本当に重いです」とはにかみ、「役者さんには、身を削るような思いでキャラクターを大きく大きく育てていただきました」と感謝の気持ちを伝えた。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」で日本映画脚本賞を受賞した奥寺佐渡子

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」で日本映画脚本賞を受賞した奥寺佐渡子 [高画質で見る]

主演女優賞

主演女優賞は「旅と日々」で脚本家・李(イ)役を担ったシム・ウンギョン。トロフィーを受け取り、「皆さんに支えられ、最後まで迷わず向き合うことができました」と撮影時を回想した。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「旅と日々」で主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「旅と日々」で主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン [高画質で見る]

なお同賞を外国出身の俳優が受賞するのは1993年度のルビー・モレノ(「月はどっちに出ている」)以来2度目となる。

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主演男優賞

主演男優賞は「国宝」で主人公・立花喜久雄役を務めた吉沢亮。吉沢は「2025年は『国宝』『ババンババンバンバンパイア』が公開され、人には『今年の吉沢亮は血を求めすぎている』と言われました」と笑顔を見せた。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」ほかで主演男優賞を受賞した吉沢亮

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「国宝」ほかで主演男優賞を受賞した吉沢亮 [高画質で見る]

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助演女優賞

助演女優賞には「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」で主人公のアルバイト仲間・さっちゃんに扮した伊東蒼が輝いた。伊東は「いろんな皆様が素敵な映画体験をくださったおかげで、私はお芝居に憧れて、映画が好きになりました」「私もそういった作品に携われるようにがんばっていきたい」と感慨深げに話す。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」で助演女優賞を受賞した伊東蒼

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」で助演女優賞を受賞した伊東蒼 [高画質で見る]

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助演男優賞

助演男優賞は「爆弾」で“スズキタゴサク”と名乗る謎の中年男を演じた佐藤二朗へ。「僕を見てくれているすべての人にありったけの感謝を申し上げたい」とスピーチした。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「爆弾」ほかで助演男優賞を受賞した佐藤二朗

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「爆弾」ほかで助演男優賞を受賞した佐藤二朗 [高画質で見る]

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新人女優賞

新人女優賞に輝いた「ルノワール」の鈴木唯は「この作品は私の人生を変えてくれた宝物」とコメント。2013年生まれで現在12歳の鈴木は、田畑智子(「お引越し」)、甘利はるな(「コドモのコドモ」)、吉岡竜輝(「少年H」)と並ぶ最年少タイでの受賞となった。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「ルノワール」で新人女優賞を受賞した鈴木唯

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「ルノワール」で新人女優賞を受賞した鈴木唯 [高画質で見る]

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新人男優賞

新人男優賞は、「見はらし世代」ほかでの演技が評価された黒崎煌代。黒崎は「素晴らしい賞に見合う俳優になれるよう、今後も精進して参ります」と目を輝かせた。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「見はらし世代」ほかで新人男優賞を受賞した黒崎煌代

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「見はらし世代」ほかで新人男優賞を受賞した黒崎煌代 [高画質で見る]

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読者賞

読者投票の獲得票数がもっとも多かった連載へ贈られる読者賞は「シネマ・エッセイ 記憶の影から」を手がけた秦早穗子に授けられた。秦は「映画鑑賞を通して、自分自身の“目”を持つ」ことの大切さを語った。

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「シネマ・エッセイ 記憶の影から」で読者賞を受賞した秦早穗子

2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式より、「シネマ・エッセイ 記憶の影から」で読者賞を受賞した秦早穗子 [高画質で見る]

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読者の反応

萧湘山 | Joseph Xiao @xiaojiagongzi

@eiga_natalie 演技派の黒船が日本の賞レースを無双中、実力差を見せつけられても“日韓友好”で片付けるのは、プロの甘えじゃない?

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