東陽一が91歳で死去、ATG作品「サード」やベルリン受賞作「絵の中のぼくの村」を監督

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サード」「絵の中のぼくの村」などで知られる映画監督・東陽一が、1月21日に老衰のため死去したと映画製作・配給会社のシグロが報じた。91歳だった。葬儀は近親者で営み、後日お別れの会が行われる予定だ。

1958年に岩波映画製作所に入社し、黒木和雄の助監督などを務めた東。その後フリーに転身して短編やテレビドキュメンタリーを手がけ、1971年製作の「やさしいにっぽん人」で劇映画監督デビューを果たした。

日本アート・シアター・ギルド(ATG)の代表的作品である「サード」で注目を集めたのち、桃井かおり主演の「もう頬づえはつかない」、烏丸せつこ主演の「四季・奈津子」、黒木瞳と藤竜也の共演作「化身」といった女性を主人公にした作品を立て続けに発表する。1981年には日活ロマンポルノ10周年記念作品として「ラブレター」を監督。女性も多数動員した同作は、1100本を超えるロマンポルノの作品群の中で史上最高の6億円近い配給収入を記録している。

1992年公開の「橋のない川」は観客動員200万人を超える大ヒットに。1996年に公開された「絵の中のぼくの村」は、第46回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で特別銀熊賞を受賞した。2000年代以降も継続的に長編映画を制作し、菅原文太を主演に迎えた「わたしのグランパ」は石原さとみが日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞したデビュー作として知られる。

2010年には浅野忠信と永作博美が共演した「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」を発表。常盤貴子や池松壮亮が出演した2016年公開の「だれかの木琴」が遺作となった。2020年には、その半世紀にわたる創作活動に迫ったドキュメンタリー映画「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」が公開。また、映画界へ貢献と顕著な実績がたたえられ、2024年に第47回日本アカデミー賞会長功労賞を受賞している。

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読者の反応

タカタタイスケ PLECTRUM @taisuketakata

東陽一監督の映画「サード」は
1998年、東京に引っ越して近所のレンタルビデオ屋にatgコーナーがあり片っ端から観ていった時に出会った。
Night Patrolは「サード」の逃げ場のない焦燥感に影響されて作った。
そして森下愛子のファンになった。
きっと誰かの人生の青春の一本になると思うので是非。 https://t.co/oPlhRqgiYc https://t.co/1qKt4JPdYV

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