仲代達矢「俳優としての勲章」、京都国際映画祭で三船敏郎への思いを吐露

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10月15日から18日にかけて京都・よしもと祇園花月ほか周辺会場にて行われた京都国際映画祭2015の結果が発表された。

仲代達矢 (c)京都国際映画祭

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1997年に創設された京都映画祭の伝統と志を継承し、昨年スタートした京都国際映画祭。本年度は65本の映画を上映したほか、140点のアート作品の展示、トークイベントなどのさまざまな関連イベントが開催され約27万人(18日17:00時点)の来場を記録した。

仲代達矢 (c)京都国際映画祭

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初日のオープニングセレモニーでは授賞式が開催され、仲代達矢が三船敏郎賞に輝いた。生前より三船と親交のあった仲代は「俳優になる前、私は強烈な三船ファンでした。三船さんと共演させていただいたのは私の俳優としての勲章。私の演技の先生であり、特にそのチャンバラのすごさに太刀打ちしなければならないと、家の庭に小屋を建てて真剣を毎日振り回したこともありました」と振り返る。続けて「私は18歳で俳優になって、60年以上この世界にご厄介になっていますが、三船さんの名前のついた賞をいただいたのをきっかけに、また少しでもがんばりたいと思っています」と宣言した。

一方、牧野省三賞は野上照代が受賞。「羅生門」をはじめとする黒澤明の監督作に、スクリプターや編集として携わってきた野上は「“日本映画の父”牧野省三の名言に『一スジ(=脚本)、二ヌケ(=撮影)、三ドウサ(=俳優)』とありますが、これは今の超電化された時代にも通用する映画の真理です。そのお名前の賞をいただき心から感謝しています」と喜びを語る。

中島貞夫 (c)京都国際映画祭

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なお映画祭で実行委員長を務めた映画監督の中島貞夫は「第1回京都国際映画祭が掲げたテーマ“映画とアート”の拡がりは一応の成果を見せました」とコメント。また会期中に上映された17年ぶりの長編監督作「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」と絡め「今回は第1回の反省を踏まえて“映画とアート”の蜜なる関係をさらに明確にし、皆さんにわかりやすく伝えるために、京都の映画の歴史を紐解きながら、映画『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』の製作、そして高津商会の協力のもと京都文化博物館において小道具展を行いました。それがどう皆さんに伝わったでしょうか。第3回にむけてより一層の検討を加え、さらなる進化を図りたい」と思いを明かした。

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