京都国際映画祭2016が閉幕、三船敏郎賞は阿部寛「映画のためにがんばりたい」

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10月13日から京都・よしもと祇園花月ほかで開催された京都国際映画祭2016が、16日に閉幕した。

三船敏郎賞を受賞した阿部寛。

三船敏郎賞を受賞した阿部寛。

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3回目の実施となる同映画祭。本年度は108作品の映画上映や約360ものアート作品の展示を行い、約28万人が来場した。

京都国際映画祭2016オープニングセレモニーの様子。

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13日のオープニングセレモニーでは、牧野省三賞に輝いた映画監督・篠田正浩の授賞式が行われた。日本映画の発展に寄与した人物に贈られる同賞を受け、篠田は「私が映画界に入って一番最初にいただいたのが京都市民映画祭の賞でした。そして今、85歳になりました。もう現役を引退して執筆の活動に終始しておりますが、映画のことをひとときも忘れたことがありません。私の生涯で賞をいただくのは今日が最後になると思います。最初と最後が全部京都、京都にこんなにご縁があり、幸運に恵まれたことを喜ばしく思います」と喜びを明かした。

京都国際映画祭2016クロージングセレモニーの様子。

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副賞であるスカーフを、デザイナーのミハイル・ギニス(右)にかけられた阿部寛(左)。

副賞であるスカーフを、デザイナーのミハイル・ギニス(右)にかけられた阿部寛(左)。[拡大]

そして16日のクロージングセレモニーでは、三船敏郎賞が発表に。2014年の役所広司、2015年の仲代達矢に続いて、今年度は阿部寛が同賞に選ばれた。俳優としての存在感、豪快さ、繊細さを評価された阿部は、ステージで「何本も三船さんの作品を観させていただきました。うち2作は映画とドラマでリメイクさせていただいて、三船さんの役は1作やらせていただきました。若い俳優も三船さんの作品を観て、いろんなものを勉強し、吸収していると思う」と語る。海外の映画祭へ参加し、日本映画が外国で評価されることの難しさを実感したという阿部は「よく外国人の役はやるんですが(笑)、向こうの作品にも携わりたいし、日本の映画もどんどん海外に出していきたいという気持ちもある」と意気込む。そして「この賞をもらうことは、これからの僕の人生にとってすごくいい経験になりましたし、これをバネにしないわけにはいかないので、これからも映画のためにがんばっていきたいと思います」と挨拶した。

乾杯の音頭を取る中島貞夫(中央)。

乾杯の音頭を取る中島貞夫(中央)。[拡大]

なお同映画祭の名誉実行委員長である映画監督の中島貞夫は、「今年は作品のラインナップもさらに良くなり、集客も増え、確実に京都国際映画祭が成長していることを実感しています。来年以降もさらなる発展ができるように努めます。ヨーイッ! スタートッ!!」と総括のコメントを寄せた。

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