本日7月28日に第28回東京国際映画祭の記者会見が東京・六本木アカデミーヒルズにて開催され、「アジア・オムニバス映画製作シリーズ『アジア三面鏡』」の製作発表が行われた。
アジア出身の映画監督3人が同一のテーマでオムニバス映画を製作する「アジア三面鏡」は、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共同プロジェクト。3人の監督がそれぞれの視点から映像を制作することで、お互いの国の社会や文化の相互理解を深める目的で企画された。
そしてこのプロジェクトに、日本から「
行定ら3人の監督は、ほかのアジアの国となんらかの形でつながりを持つ人々を登場させること、そして撮影はアジアの国のどこかで行うというルールのもと映画を製作していく。完成作品は第29回東京国際映画祭にてワールドプレミア上映を行い、以降世界の映画祭や国内外の劇場にて公開予定。
行定勲 コメント
この2人と1つの作品に取り組めるのは、すごく刺激的なことです。そもそも僕自身がアジア映画に非常に影響を受けてきました。しかし、それぞれ違う国が1つの映画を作るのは、自分たちの映画を作るのに必死で、容易なことではないと思います。昨日の(「アジア三面鏡」の)会議でもすごく情熱を感じました。これまでにはない企画なので、是非皆さんに期待してほしいです。オムニバス映画への参加は釜山映画祭ではありますが、それぞれの作品性が重要視されるプロジェクトはなかなかないので、何かそこでつながりが見つけられるような、お互いの国が1つにつながれればいいと思います。海外で撮るというのはトラブルはつきもので、思い通りにならないこともありますが、何か自分の奥底にあるものを引き出してくれる。そういったものも期待しながらも体当たりで取り組みたいと思っています。また、それぞれの国の情緒を持ったまま新しい角度で取り組みたいと思っています。そうすると、その国の事件や真実が見えてくるんじゃないかと思っています。
ブリランテ・メンドーサ コメント
「アジア三面鏡」企画に参加することができ、とても興奮してます。特に日本で撮影許可がもらえるかもしれないということにとても期待が高まっています。私が語ろうとしているストーリーには、もっともっとリサーチが必要ですが、3人の作りあげたストーリーをリンクさせて皆さまに観ていただいたときに1本の映画として観ていただけたら光栄です。アジア人の監督たちが作るということは、昔からの文化的な交流もあるので、さまざまなストーリーの可能性があり、本当に光栄なことだと思っています。
ソト・クォーリーカー コメント
このプロジェクトに参加させていただけることを光栄に思っています。とても感謝しています。おそらくカンボジア映画がこのようなオムニバス映画に参加するのは初めではないでしょうか。2013年に日本に初めて来たとき、日本の芸術や映画に対する愛に憧れを感じ、恋をしてしまいました。日本が我が家のように感じられました。そして、日本とカンボジアは文化的なルーツに共通している点が多いなと感じました。両国の文化的なルーツに触れるような作品を作りたいと思っていたので、このプロジェクトに参加できるのはチャンスだと思っております。
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