恋愛映画を巡る母娘の物語、カンボジア発「シアター・プノンペン」予告編公開

第27回東京国際映画祭のアジアの未来部門で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞した「シアター・プノンペン」の予告編が、公式サイトおよびYouTubeにて公開された。

アンジェリーナ・ジョリー主演の「トゥームレイダー」にスタッフとして参加するなど、ハリウッドを軸に活動してきたカンボジアの女性監督ソト・クォーリーカーが初メガホンを取った本作。カンボジアの共産主義勢力クメール・ルージュが行った国民の大量虐殺という歴史的事実を背景に、1本の恋愛映画をめぐる母と娘の物語が紡がれる。

約1分半の予告編は主人公の女子大生ソポンが、古い映画館で若き日の母が映る恋愛映画を観る場面から幕開け。その後、母を捉えたフィルムのラストシーンが紛失したという事実が明かされ、「ラストシーンを撮影して、映画を完成させたら？」と提案し、撮影を実施するソポンの姿が切り取られていく。

新人女優のマー・リネットが、ソポンとその若き日の母の1人2役に挑んだ「シアター・プノンペン」は7月2日より東京・岩波ホールにてロードショー。