アンソニー・ヴァカレロが彩る、パオロ・ソレンティーノ監督作「パルテノペ」新映像

パオロ・ソレンティーノが初めて女性を主人公に据えた映画「パルテノペ ナポリの宝石」の本編映像の一部がYouTubeで公開された。

サンローラン傘下のサンローラン プロダクションが製作に名を連ねた本作では、1950年に人魚伝説が根付く南イタリアのナポリで生まれ、人魚の名でナポリの街を意味する“パルテノペ”と名付けられた女性の生涯が描かれる。輝きに満ちた青春時代を送っていた彼女だったが、23歳の夏、ある出来事がきっかけで人生が一変。年齢と経験を重ねる中、苦悩するようになった彼女を救ったのは恩師である人類学の教授だった。

その美しさで多くの人を魅了し、時には悲劇を起こすパルテノペを演じたのはセレステ・ダッラ・ポルタ。サンローランのクリエイティブディレクターであるアンソニー・ヴァカレロが衣装ディレクターを務め、1950年代から1980年代まで、時代の変遷とともに生きるさまざまな人々を色彩豊かなファッションで彩った。若き日のパルテノペは、色とりどりの衣服や水着、薄手なドレスを身にまとっているが、成長するにつれ、クラシカルなスーツスタイルへと変わっていく。

このたび公開された映像に収められたのは、ナポリのシンボル的存在であるショッピング施設ガッレリア・ウンベルトがあるサンカルロ通りを男女が行き交う様子。スローモーションで映し出される彼らは、緑や青を中心とした同系色の衣服を身に着けており、サンローランの美意識が感じられる映像となっている。

第77回カンヌ国際映画祭に出品された「パルテノペ ナポリの宝石」は、明日8月22日より東京・新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開。

※「パルテノペ ナポリの宝石」はR15+指定作品

映画「パルテノペ ナポリの宝石」本編映像