「ハンニバル」マッツ・ミケルセンが教えてくれた“僕がジャージを着る理由”

6月27日に主演作「悪党に粛清を」の公開を控えるデンマークの俳優マッツ・ミケルセン。彼をスターダムにのし上げたドラマ「ハンニバル」のシーズン1＆2が、スターチャンネルで6月に一挙放送される。今月中旬に初来日を果たしたミケルセンに、映画ナタリーからの質問に答えてもらった。

「ハンニバル」は、「羊たちの沈黙」などで知られる人喰い殺人鬼ハンニバル・レクターの若き日を描いたサイコサスペンス。ミケルセンは自身が演じるレクターを「堕ちた天使」と評し、危険な人物でありながら人々を惹き付ける理由を「我々は常にダークサイドに魅了され続けてきた。誰もが身に覚えのある感覚を抱くからだ。我々が魅了されているのは、実は自分自身の中にいる悪魔なんだと思う」と推測する。

レクター博士といえば、アンソニー・ホプキンスが「羊たちの沈黙」で見せた怪演が広く知られている。ミケルセンは「彼の演技は素晴らしいと思う。でも僕が演じているのとは別物だ。『羊たちの沈黙』のハンニバルは刑務所の中で失うものがないけれど、こちらは失うものがあるからね」とおどけ、先達を意識することなく撮影に挑んだことを明かした。

「ハンニバル」では渋いスーツ姿を披露しているミケルセンだが、私生活では意外にもジャージを愛用している。理由を尋ねると「その質問は滅多にされないからうれしいね」とにんまり笑い、「スポーツが大好きだから、いつでもどこでもできるように準備しておきたいんだ。妻はイラッとするみたいだけど。近所で誰かが野球やバスケをやっていても、ジャージ姿ならすぐに参加できるからね」と元ダンサーならではのアクティブな返答を。コレクションはいかほどかと聞くと「10着くらいかな。一番のお気に入りは黄色と緑のビンテージものさ。すごくクールなんだ」と教えてくれた。

スターチャンネルでは6月1日（月）より「ハンニバル」シーズン1、6月10日（水）よりシーズン2を一挙放送。6月27日（土）には「BS10　It's SHOWタイム」で来日時の独占インタビューをオンエアする。