初来日のマッツ・ミケルセンが片岡愛之助と対面、終始正座で文化交流

デンマーク女王よりナイトの称号を授与され “北欧の至宝”と称されるマッツ・ミケルセンが、歌舞伎役者の片岡愛之助と初対面を果たした。

主演作「悪党に粛清を」のプロモーションで初めて来日したミケルセンは、明治座「五月花形歌舞伎」で現在上演中の通し狂言「鯉つかみ」の観劇前に、主演を務める片岡から楽屋へ招待された。

楽屋の違いや歌舞伎について熱心に質問するミケルセンは終始正座で、「足を崩してくださいね」と気遣う片岡に「ダンスをしていたので大丈夫です」と答え、周囲を感心させた。観劇後には「デンマークにある、パントマイムバレーという形式的な古典劇に通じるものを感じました。本当に素晴らしかった」と初歌舞伎の感想を述懐。また、片岡から押隈をプレゼントされ「額に飾ります」と喜ぶ場面も。

「007／カジノ・ロワイヤル」を観てミケルセンのファンになったという片岡は、「悪党に粛清を」について「腕力だけがものを言う非情な開拓時代の描写に圧倒されます。そして侍のように寡黙に己の筋を通すマッツ・ミケルセンの魅力全開」とコメント。ミケルセンが「黒澤明監督からインスパイアされた歴史的なウエスタン」だと語った本作を絶賛していた。

「悪党に粛清を」は、6月27日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開。