1月26日、
オープニングSEの中、大槻ケンヂ(Vo)、NARASAKI(G)、三柴理(Key)、ARIMATSU(Dr)、そして昨年末発売のアルバム「パナギアの恩恵」に参加し、本ツアーにサポートメンバーとして帯同している
2曲目「バーバレラ」後、大槻はなぜかウソ泣きをしつつ、森進一「冬のリヴィエラ」のモノマネを披露。1月20日の名古屋公演後、風邪をひき4日間寝込み、その間に交わした会話はミスタードーナツの店員とのポイントカードを巡るものだけだっただけに、大勢の観客を前にできた喜びを演出したかったという。そして「言うなればみんなは今日はミスドの店員だ!」とMCを締めくくると「くちびるはUFO」「GO GO! マリア」など「パナギアの恩恵」のナンバーを中心にセットリストを構成。「薔薇園 オブ ザ デッド」では先のMCを受け「押せ押せ! スタンプを押せ!」という大槻の煽りに応える“ミスドの店員”たちによる「スタンプ押せ ここにだ押せ すぐにだ押せ」の大合唱が繰り広げられた。
中盤戦は「『NHKスペシャル』で観たダイオウイカの目がすごかった」と盛り上がっていた大槻が、RIKIJIに「イカの目は見られるのに、オレの目は見てくれない」とボヤかれたというエピソードから始まるも、聴かせる展開に。国内屈指の楽器隊と、そのプレイを背に「タイムトランスポーター2『最終回 ジャンヌダルク護送指令・・放棄』」「桜の雨」「テレパシー」を高らかに歌う大槻に観客は魅了されていく。
ツアー各地でのステージを振り返るMCの終わりには大槻が「後半戦にいく前に発表2ついってみるか!」とシャウト。5月22日、東京・渋谷CLUB QUATTROで追加公演を行うこと、さらに自身の小説「縫製人間ヌイグルマー」が「片腕マシンガール」「電人ザボーガー」などで知られる井口昇監督、中川翔子主演で映画化されることをアナウンスし、そのままライブは佳境を迎えていく。RIKIJIがステージ最前線で観客を煽る「5年後の世界」、大槻と絶望少女達のパートを歌うフロアとが熱く掛けあう「林檎もぎれビーム!」といったアッパーチューンを連発。ヒップホップのように大槻がフローするミクスチャー系ナンバー「ケテルビー」で本編を終了させた。
アンコールは1人ステージに現れた三柴によるインストゥルメンタルナンバー「Arion~Hommage a Claude Debussy」からスタート。ほかのメンバーが合流し、MCを挟みつつ「ミルクと毛布」「13歳の刺客」「アベルカイン」を披露したのち「渋谷CLUB QUATTROまで、ひとまずおしまい!」「『パナギアの恩恵』ツアー、じゃあな!」と叫ぶ大槻とともにバンドが「じゃあな」をプレイすると、フロア全体が幸福感に包まれ、ツアー最終日の幕は閉じた。
「『パナギアの恩恵』発売記念ツアー013」セットリスト
01. オム・ライズ
02. バーバレラ
03. ヨギナクサレ
04. 薔薇園 オブ ザ デッド
05. くちびるはUFO
06. 文豪ボースカ
07. GO GO! マリア
08. 人として軸がぶれている
09. タイムトランスポーター2「最終回 ジャンヌダルク護送指令・・放棄」
10. 桜の雨
11. テレパシー
12. 戦え!ヌイグルマー
13. 綿いっぱいの愛を!
14. 5年後の世界
15. 林檎もぎれビーム!
16. ケテルビー
<アンコール>
17. Arion~Hommage a Claude Debussy
18. ミルクと毛布
19. 13歳の刺客 エピソード1
20. アベルカイン
21. じゃあな
「『パナギアの恩恵』発売記念ツアー013」追加公演
2013年5月22日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
リンク
- 大槻ケンヂ公式ウェブ
- StarChild:特撮
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音楽ナタリー @natalie_mu
ミスドの店員と巨大イカ! 特撮「パナギア」ツアー大団円 http://t.co/CFysCaxO