日本では5万人規模の会場でのライブ経験もあるPerfumeだが、今回のツアーではデビュー当時からライブを大切にしてきた彼女たちにとって原点とも言えるライブハウス会場が選ばれた。この日は観客との距離が近いだけに会場の熱気がステージ上の3人と同化し、舞台装置は最小限ながらクオリティの高いライブとなった。ライブの内容や演出はこの海外ツアーのために特別に用意されたもの。セットリストはアジアでもリリースされたアルバム「Perfume Global Compilation "LOVE THE WORLD"」の収録曲を中心に選曲され、メジャーデビュー時から最新の楽曲までを織り交ぜた、海外に向けての名刺代わりと言えるステージとなった。
フロアでは曲が始まるたびに3人の声を掻き消さんばかりの大きな歓声が沸き上がり、観客がジャンプで盛り上がる中、Perfumeは前日に中正記念堂など台北の名所を観光してきたことをMCで説明。「台湾のバイクが信号待ちしている姿のかわいらしさ」「台湾の信号機と日本の信号機の違い」などをジェスチャーを交えて寸劇風に話し、現地のファンを爆笑の渦に巻き込んでいた。
また彼女たちのライブの魅力のひとつである、メンバーと観客とのコミュニケーションは台湾公演でも健在。初めての海外ワンマンにもかかわらず一緒に力いっぱい手を振る観客との一体感を感じ、思わず感極まったあ~ちゃんは「台湾、很讃!(台湾、最高!)」と連呼していた。
ライブ終盤であ~ちゃんは、この日のステージに立つまでのデビューからの長い道のりと、海外公演に込めた思いをオーディエンスに説明。ライブを終えた現在の心境を「大それた夢だと思っていたけど、叶わないかなとも思っていたけど、自信に変わりました」と語った。さらにライブの最後にのっちは「大切な仲間ができたなと思えて、すごくうれしいです」とコメント。かしゆかは「みんなが日本語で一緒に歌ってくれるなんて思わなくて、すっごく楽しかったです」と感想を伝えていた。その後あ~ちゃんは、これからPerfumeの海外向けファンクラブを発足させることも発表。「今日は初めての場所なのにこんな大きな会場でできたなんて本当に信じられない! でも今で満足してません! 今回のツアーは“1st”ですから!」と意気込みを語った。
終演後、客席の照明がついて店内にBGMが流れだしてから、観客の間で「Dream Fighter」の大合唱が自然と発生する場面もあり、メンバーが舞台袖からマイクで「みんな! ありがとう!」と感謝の言葉を述べて会場は拍手に包まれたが、アンコールの声はその後もしばらく止むことはなかった。
アジアツアーは残すところ香港、韓国、シンガポールの3公演。シンガポール公演の模様は、日本国内の映画館へ同時生中継されることが決定しており、初めての土地で新たな挑戦に挑むPerfumeを日本でも映画館のスクリーンでリアルタイムに応援することができる。またライブビューイングは、あまりの反響の大きさを受けて急遽、東京・お台場シネマメディアージュ、東京・T・ジョイ大泉、千葉・T・ジョイ蘇我、福岡・T・ジョイリバーウォーク北九州の4劇場が新たに追加され、計66館での上映が決定。さらにライブを終えたばかりの台湾からも最終日の生中継を望む声が多数寄せられ、台北市のVie Show Hsin Yiでも上映が行われることになった。
関連商品
リンク
- Perfume Official Site
- Perfume WORLD FANCLUB OPEN!!
- Live Viewing Japan
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
muta⛵(青き民) @muta_0515
@mrmt0517 おそらく形状的にはWT1の時の衣装かと思います。
光の関係でピンクに見えているようです
http://t.co/icKCxNNrbE