ビートルズ影響下アルバムを紹介する新感覚ディスクガイド

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THE BEATLESに影響を受けた音楽を系統立ててひとつにまとめた書籍「ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」が10月12日に刊行されることが決定した。

「ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」表紙

「ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」表紙

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この書籍では1960年代から現在までに発表された、THE BEATLESの遺伝子を引き継いださまざまなジャンルのアルバムを350枚以上紹介。「THE BEATLES作品はたくさんありすぎて、どこから手を付けていいのか分からない」という人にとっては、自分の好きなアーティストがTHE BEATLESのどこに影響を受けているのか確認し、そこからTHE BEATLESに出会うための「逆引き辞典」のような使い方も可能だ。なおディスクガイドの「JAPAN『日本』に撒かれたビートルズの遺伝子」の項目では、奥田民生や中村一義、ホフディラン、Mr.Childrenなどに混ざって猛毒、きゃりーぱみゅぱみゅなども紹介されている。

コラム「ビートルズは作れるのか?」ではTHE BEATLESの作曲法、特徴的なアレンジ、使用楽器やスタジオ機材、音作りの秘密に接近。1960年代のビンテージ機材が集められたプライベートレコーディングスタジオ・GRAND-FROG STUDIOを作り出したTHE NEATBEATSの真鍋"MR.PAN"崇(Vo, G)への機材に関するインタビューが掲載される。

そのほかコラムでは「アイドル映画」や「ガールパワー」「ダンスミュージック」「ヒップホップ」など、今までになかった切り口でTHE BEATLESの影響を分析。親の影響でTHE BEATLESを知ったという新世代フォロワーの代表・内田万里(ふくろうず)へのインタビューや、アニメ「魔法騎士レイアース」のキャラクターソングアルバムを装って自身のビートルマニアぶりを開放した異色作「WITH RAYEARTH」を作り出した永井ルイへのインタビューも掲載される。

本書は「シューゲイザー・ディスク・ガイド」「プライベート・スタジオ作曲術」で知られる黒田隆憲と、ブログ「マフスのはてな」の岡俊彦が監修を担当。上野功平、小熊俊哉、佐藤一道、杉山仁、鈴木惣一朗(WORLD STANDARD)、DARTHREIDER、速川真(スーパーリスナークラブ)、保坂隆純、松永良平、美馬亜貴子が執筆を手がけている。

書籍「ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」目次

・はじめに
・after 00s 「拡散」するビートルズの遺伝子
・Column 1 ビートルズは作れるのか?
・90s ビートルズの「隔世遺伝」
・Column 2 ダンス・ミュージックとビートルズ
・Column 3 ヒップホップとビートルズ
・80s ビートルズという「踏み絵」
・Column 4 ビートルズ遺伝子を継承するプロデューサーたち
・70s 「手本」だったビートルズ
・Column 5 サイケDNAで繋がるビートルズと21世紀
・Column 6 モンティ・パイソンなくしてビートルズなし
・60s ビートルズは「ライヴァル」
・Column 7 アイドル映画はビートルズによって更新された
・JAPAN 「日本」に撒かれたビートルズの遺伝子
・Column 8 永井ルイのビートルズ観 ~名作『WITH RAYEARTH』の裏側を初めて明かす
・Column 9 女力(ガールパワー)とビートルズ
・索引
・あとがき
・執筆者紹介

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読者の反応

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千晃@LEOPON JET CITY @LEOPONchiaki

@TaCaesar7 劇場版けいおん‼︎的にはこのディスクガイドを脇に置いておけばいつでも系統樹をさかのぼれますぞ https://t.co/yWnbjz0gu9

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