L'Arc-en-Ciel大阪公演初日で「クリスマスの予行練習」

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L'Arc-en-Cielの全国ツアー「20th L'Anniversary TOUR」のセミファイナル公演が、12月3日に大阪・京セラドーム大阪にて行われた。

写真は12月3日のライブの様子。

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12月3日のライブより、hyde。

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12月3日のライブより、ken。

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12月3日のライブより、tetsuya。

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12月3日のライブより、yukihiro。

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このツアーはL'Arc-en-Cielの結成20周年を記念し、9月10日のさいたまスーパーアリーナ公演を皮切りに全国5会場10公演にわたって行われたもの。ツアー中最大規模の会場となる京セラドーム大阪には、約4万人のファンが集結した。

オープニングを飾る映像が流れた後、真っ暗になったステージでhyde(Vo)がピンスポットを浴びながらアカペラで「虹」を歌い始める。深みのある美しい声に4万人が聴き入る中、ステージが明るく照らし出されken(G)、tetsuya(B)、yukihiro(Dr)、そしてストリングス隊が現れる。壮大なアレンジの「虹」が始まると、集まったオーディエンスからはため息と拍手が沸き起こった。

「Caress of Venus」のイントロに乗せてhydeは「大阪ー!」と絶叫。tetsuyaは色とりどりのレーザー光線が飛び交う長い花道を行き来しながら、力強いベースラインを奏でる。「GOOD LUCK MY WAY」ではメンバー4人の作り上げる疾走感あふれるサウンドと華麗なストリングスの音色が絡み合い、奥行きのあるアンサンブルで観客を魅了した。

「20歳になりました、L'Arc-en-Cielです。大人になったんで、北新地に行こうと思います(笑)。今日はちょっと広めの会場なんだけど、すみっこまでかわいがってやるからよ!」というhydeの挨拶に続き、kenがクリアな音色を涼やかに響かせる「winter fall」「fate」へ。そして初期を代表する名曲「As if in a dream」のイントロをkenが奏で始めると、場内からは驚きの声が上がる。ken、tetsuya、yukihiroの流麗なハーモニーとhydeの鮮やかなボーカルが、20年のキャリアの重さを改めて印象付けるひとときとなった。

中盤の「forbidden lover」ではステージを赤いライトが染め上げ、yukihiroの力強いスネアの音色とhydeの厳かなボーカル、重厚なストリングスが独特の世界を作り出す。続く「MY HEART DRAWS A DREAM」のイントロでは、kenがストリングスに乗せてギターソロを披露。彼の音色に合わせてステージ床面全体と後方に張り巡らされたLEDが光り輝き、ファンタジックな光景を展開した。「REVELATION」の前にはken、tetsuya、yukihiroがカートに乗りこみ、アリーナ席に向けてスモークを発射するというドーム会場ならではのファンサービスも。さらに輿に乗ったhydeがアリーナ後方に現れ、そのまま曲を歌い始める。目の前でhydeが熱唱する姿を目撃した観客は、一様に大興奮の表情を見せていた。

ステージに戻ったhydeが「さあ、暴れてくれ!」と叫んだ後は、アッパーチューンを立て続けに演奏。「SEVENTH HEAVEN」ではhydeのボーカルとtetsuyaのコーラスが高らかに響き渡り、「Blurry Eyes」ではhydeの煽りに応えて4万人が大合唱する。本編ラストを飾った「READY STEADY GO」で会場のテンションはピークへ。ラストはyukihiroのドラムソロで締めくくられた。

続くアンコールの1曲目で演奏されたのは「花葬」。hyde、ken、tetsuyaはステージ上方に腰を降ろしたアコースティックスタイルで、楽曲の持つ優しくも切ない雰囲気をアピールする。さらに10月にリリースされたシングル「X X X」、そして12月21日にリリースされるニューシングル「CHASE」へ。重厚なアンサンブルで妖艶な世界を描き出した「X X X」、デジタルサウンドを全面に取り入れた痛快なロックナンバー「CHASE」と、タイプの異なる最新曲2曲で、彼らの音楽性の幅広さを見せつけた。

ここでkenがオーディエンスに向けて近況報告をする一幕が。「ゴルフやるときに旗が見えなくて下手だから、メガネを買ったんよ。で、『これって京セラドームでかけてみたらよく見えるんじゃないかな』って思ったからかけてみていい?」と、貴重なメガネ姿を披露すると、客席からは大歓声が起こる。しかし「メガネして演奏しようかと思ったけど、曇ったら恥ずかしいじゃん! もう既にちょっと曇ってんの!」と、照れた表情を見せる。続いて「もうすぐクリスマスですけど、みんなはどんなクリスマスを過ごすんですか? クリスマスの予行練習でもしとくか! メリークリスマス! Hurry Xmas!」というkenの叫びから「Hurry Xmas」が始まる。この時期しか聴けない貴重なナンバーが美しいストリングスの音色とともに披露され、ドームの天井にはレーザー光線で「Hurry Xmas」の文字が描かれる。彼らからのひと足早いクリスマスプレゼントに、会場は大いに沸き返った。

最後のMCでhydeは結成の地、大阪のファンに向けて「ただいまー……この街からL'Arc-en-Cielが始まったんですよね」と感慨深そうに語りかけ、「昨日の夜中、難波ROCKETSに行って記念写真撮ってきました」と結成当時のホームグラウンドを訪れたことを明かしてファンを驚かせた。「その頃から20年も経ってしまって、びっくりしますよね。感謝以外の言葉が見当たらへん。ほんまにありがとうございます。これからも楽しみにしててください」とファンへの感謝を述べ、いよいよ最後の曲「BLESS」が始まる。彼らの言葉を裏付けるような丁寧な演奏と美しい音色のひとつひとつが、集まった観客の心にじっくりと染み入っていた。

L'Arc-en-Ciel 20th L'Anniversary TOUR
2011年12月3日 京セラドーム大阪 セットリスト

01. 虹
02. Caress of Venus
03. GOOD LUCK MY WAY
04. the Fourth Avenue Café
05. winter fall
06. fate
07. As if in a dream
08. 風の行方
09. forbidden lover
10. MY HEART DRAWS A DREAM
11. REVELATION
12. HONEY
13. SEVENTH HEAVEN
14. Blurry Eyes
15. READY STEADY GO

16. 花葬
17. X X X
18. CHASE

19. Hurry Xmas
20. Link

21. BLESS

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