POLYSICS新体制ツアー終了「We are Backして良かった」

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POLYSICSの全国ツアー「We are Back!! POLYSICS!!!」のツアーファイナル公演が、11月5日にLIQUIDROOM ebisuで行われた。

「ツアーファイナルだから思う存分ハミ出していこうぜ!」とオーディエンスを盛り上げたハヤシ(G, Vo, Programming)。

「ツアーファイナルだから思う存分ハミ出していこうぜ!」とオーディエンスを盛り上げたハヤシ(G, Vo, Programming)。

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強力なプレイでステージとオーディエンスをひとつに結びつけたフミ(B, Vo, Syn)。

強力なプレイでステージとオーディエンスをひとつに結びつけたフミ(B, Vo, Syn)。

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タイトなドラムはもちろん、MCでも大活躍したヤノ(Dr)。

タイトなドラムはもちろん、MCでも大活躍したヤノ(Dr)。

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12月8日リリースのミニアルバム「eee-P!!!」には、この日披露された新曲5曲がすべて収録される。

12月8日リリースのミニアルバム「eee-P!!!」には、この日披露された新曲5曲がすべて収録される。

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今年3月の日本武道館ワンマンライブをもってカヨ(Syn, Vo, Vocoder)がバンドを卒業し、8月の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010」から3人体制での再スタートを切ったPOLYSICS。10月から始まったこのツアーは新体制での本格始動を告げる公演として、大きな注目を集めていた。

ツアーファイナルのこの日、オープニングSEの「Heavy POLYSICK」が暗くなった場内に鳴り響くと、リキッドのフロアを埋め尽くしたオーディエンスが早くもステージ前に殺到。グレーのつなぎに身を包んだメンバー3人が登場すると、その興奮はますます高まる。最初のナンバーはハヤシ(G, Vo, Programming)のボコーダーボイスで始まる「BUGGIE TECHINICA」。観客はカヨ在籍時と同じ振り付けを綺麗に決め、一体感は急速に高まっていく。「トイス! トイス! トイス! こんばんは、POLYSICSです! 帰ってきたぜ恵比寿!」というハヤシの挨拶に続き「シーラカンス イズ アンドロイド」。ハヤシとフミ(B, Vo, Syn)のハーモニーで、場内の熱気は早くもピークに近づいていた。

そしてハヤシは「早速新曲やるぞ!」と叫び、新曲「Mach肝心」を披露。この曲はフミのアグレッシブなベースリフから始まり、複雑な曲調の変化を見せるナンバー。さらに「Tei! Tei! Tei!」の後にはまたしても新曲「How are you?」。フミがボーカルをとり、サビでは早口言葉のような高速ボーカルでフロアを沸かせた。

「帰ってきたぜリキッドルーム! 本番前は搬入口で待ってるんだけど、あの寒い感じがいいんだよね(笑)」と、ハヤシはひさびさのリキッドライブにうれしそうな表情を見せる。そして続くパートでも新曲「Boil」を演奏する。間奏ではハヤシの奏でるシンセとフミのベース、ヤノ(Dr)のドラムが見事に絡み合い、ストイックな雰囲気を醸し出していた。新曲を続々と披露していく一方、おなじみの曲も新体制ならではのアレンジで演奏。打ち込みのシンセリフにハヤシが華麗なギターの音色を重ねる「Time Out」、フミのベースがよりグルーヴ感を増した「人生の灰」などでは大きな歓声が沸き起こった。

ライブ中盤「Too Much Tokyo」の間奏では、このツアーの恒例企画としてヤノがMC。「トイス! トイス! トイス! どうもヤノです! 東京は久しぶりです。外は寒いけど、ここはめっちゃあったかいじゃないですか」と、直球なトークで場内に挨拶する。その後のハヤシのMCでは「ツアーの最初のころはやたらと『トイス!』の部分が長かったんだよね(笑)。たまに客入れの前に練習してたし」と、舞台裏を暴露されていた。そしてハヤシはリキッドの思い出として、2007年9月に行ったMySpace主催の招待制イベントについて語り始める。フミに「思い出って言ってもライブじゃないでしょ?(笑)」と突っ込まれたとおり、この日一番印象的だったのはヤノのアンビエントなDJだったとのこと。「会場が凍った(笑)」(ハヤシ)、「すごいちゃんとしたDJで、ハヤシとの温度差が……」(フミ)という振り返りに、ヤノは「ほら、DJハヤシ前の“落とし”みたいな意味で」と弁明していた。

そしてライブはいよいよラストパートへ。「Digital Coffee」ではハヤシがマイクを握ってオーディエンスを煽りまくり、「Young OH! OH!」ではハヤシとフミの声に合わせて全員がリズミカルに腕を突き上げる。「カジャカジャグー」はカラフルなシンセの音色からスタートし、間奏はオリジナルよりもさらに華やかに。彼らが大きな転機をきっかけにバンドとしてよりたくましく成長したことを、それぞれの楽曲から感じさせていく。本編最後は「Shout Aloud!」。オーディエンスとステージは一体となってシャウトを繰り返し、フロアからは湯気が立ち上っていた。

アンコールを求める「P! O! L! Y! S! I! C! S!」というコールが会場から起こる中、3人が再びステージへ。ハヤシは満足げにフロアを見渡し「あっという間だったねー。なんか10分ぐらいしかやってないんじゃないかって感じ(笑)。ツアーは楽しいね、みんな素敵な笑顔で迎えてくれて。早く“We are Back”してきて本当に良かった」と、しみじみと語った。そしてここで12月8日にミニアルバム「eee-P!!!」をリリースすること、2011年3月4日にはSHIBUYA-AXでワンマンライブを開催することを告知。オーディエンスからは大きな拍手と喜びの声が沸き起こった。

アンコールでもダメ押しとばかりに新曲が披露される。「eee-P!!!」でラストを飾る「踊れHeaven」はサーフロック風のギターリフから始まる、どことなく懐かしさを感じさせる楽曲。天井からはミラーボールが輝き、タイトルどおり観客もそのリズムに乗せられて踊り狂う。その後は「Get Back to 8-bit」「Pretty Good」と怒涛のアッパーチューンの連続。そしてツアーファイナルの最後に放たれたのは「Speed Up」。明るくなった会場にはオーディエンスとメンバーの笑顔が満ち、多幸感にあふれたラストシーンが繰り広げられた。

新編成でのツアーを見事な完成度で大成功させたPOLYSICS。待望の新作リリースやイベント出演ラッシュを経て、春のAXワンマンライブではさらに進化した姿を見せてくれることとなりそうだ。

We are Back!! POLYSICS!!!
2010年11月5日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01. Heavy POLYSICK
02. BUGGIE TECHINICA
03. シーラカンス イズ アンドロイド
04. Mach肝心
05. Tei! Tei! Tei!
06. How are you?
07. FOR YOUNG ELECTRIC POP
08. Boil
09. Time Out
10. Hot Stuff
11. 人生の灰
12. Rock Wave Don't Stop
13. Too Much Tokyo
14. Don't Cry
15. First Aid
16. United
17. Beat Flash
18. Digital Coffee
19. Young OH! OH!
20. ワチュワナドゥー
21. カジャカジャグー
22. URGE ON!!
23. Shout Aloud!
EN-01. 踊れHeaven
EN-02. Get Back to 8-bit
EN-03. Pretty Good
EN-04. Speed Up

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音楽ナタリー @natalie_mu

POLYSICS新体制ツアー終了「We are Backして良かった」 http://natalie.mu/music/news/40265

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