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Negicco、NHKホールに「ただいま!」13年を凝縮した悲願のステージ

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「Negicco 13th Anniversary『Road of Negiiiiii ~TADAIMA~ 2016 Summer at NHKホール』」の様子。

「Negicco 13th Anniversary『Road of Negiiiiii ~TADAIMA~ 2016 Summer at NHKホール』」の様子。

Negiccoが7月30日に東京・NHKホールにて、結成13周年を記念したワンマンライブ「Negicco 13th Anniversary『Road of Negiiiiii ~TADAIMA~ 2016 Summer at NHKホール』」を開催した。

結成2年目の2004年、NHK総合の番組「ポップジャム」への出演で初めてNHKホールのステージに立ったNegicco。これを機に拠点の新潟から全国区へ、と期待した彼女たちだったが、不遇の時代は続き、2015年2月のNHK総合「MUSIC JAPAN」出演まで実に10年以上をかけてNHKホールに再登場した。今回サブタイトルに冠された「TADAIMA」は、「いつかは3人でこのステージに」と願い続けてきた3人の思いが込められたものだ。

ライブはその2度目のNHKホールでのパフォーマンスと、その半年後にもう一度巡ってきた「MUSIC JAPAN」出演時の映像から始まり、ステージの幕が開くと3人はデビュー当時の衣装をモチーフにしたスポーティな新衣装で登場。元メンバーMikuが在籍していた4人時代の「ポップジャム」出演時の映像をバックに、デビュー曲「恋するねぎっ娘」を披露した。Nao☆、Megu、Kaedeはそのまま初期のレパートリーを連発。そして2013年7月発売の1stアルバム「Melody Palette」から、Negiccoを支え続ける音楽プロデューサー・connieへの感謝の思いがつづられたナンバー「Negiccoから君へ」へとつなげた。

ここでメンバーは一旦ステージを去り、再び降ろされた白幕には「昔々、今は新潟と呼ばれている国に、3人の娘がおりました」と、Negiccoが単独でNHKホールに立つこの日までを絵本仕立ての物語にしたムービーが流れる。ユーモアを交えたストーリーとconnieの牧歌的なナレーションに時折ドッと笑いが起こるも、観客は3人の紆余曲折を寓話化したストーリーに引き込まれていく。そして再度幕が上がると、ステージにはすでにおなじみとなったバックバンド・NEGiBANDの面々が。バンドが奏でるオープニングナンバーに乗せて登場したNegiccoは、今年5月にリリースされた3rdアルバム「ティー・フォー・スリー」収録曲「RELISH」でライブを再開。「NHKホール、ただいまー!」という3人の挨拶に、観客は「おかえりー!」と割れんばかりの歓声で返した。

前半は「ティー・フォー・スリー」の楽曲が続き、3人は冒頭の元気はつらつなパフォーマンスから一転、息の合ったハーモニーとダンスパフォーマンスで観客を魅了した。Nao☆が自由な言動で暴走するグッズ紹介コーナーを挟みつつ、アコースティックコーナーでは「Falling Stars」「おやすみ」「Good Night ねぎスープ」の3曲をじっくりと聴かせる。温かい拍手に包まれる中、Meguの「Negiccoは夏に結成したから夏の曲がすごく多いんですよ。なので次はあの曲を」という前振りから、田島貴男(ORIGINAL LOVE)が新潟の海をモチーフに描いたサマーソング「サンシャイン日本海」へ。そこから「虹」「カナールの窓辺」とさわやかな楽曲が続き、終盤は「SNSをぶっとばせ」「トリプル!WONDERLAND」などのアッパーチューンが畳みかけられた。間奏のラインダンスが定番の「圧倒的なスタイル」では1階席から3階席まで、観客が横一列で肩を組み踊る圧巻の光景が広がった。

リーダーNao☆が「NHKホールは自分たちにとって、初心を思い出させてくれる場所です。ここに帰ってくるまでに11年かかりましたが、今日がまた新しいスタートだと思ってがんばりたいと思います。今まで支えてくださったファンの皆さん、新潟の皆さん、本当にありがとうございます」とメンバーを代表して挨拶し、ラストは「光のシュプール」でフィニッシュ。念願のステージを実現させたNegiccoを祝福するかのように、3人の頭上には雪のような紙吹雪が舞った。

メンバーとバンドが舞台を去ると、客席からはほどなく「アンコール、ネギ!」の声が上がり、3人はもう一度ステージへ。ここでNao☆は、昨年8月の東京・日比谷野外大音楽堂公演で自身が宣言した「来年は日本武道館に立ちます」という目標について、「この1年の活動を通じて、今の私たちには厳しいと実感しました。ずっと立ちたいと思っていた場所に勢いで立つものではないなって」と打ち明ける。そして「Negiccoは今まで1歩ずつ進んできて、いろんな夢を叶えてきましたけど、これからも1歩ずつがんばって、Negiccoを将来ずっと続けていけるグループにしたいし、自分たちが胸を張って『武道館に立てる』と思えた日が来たら、みんなで一緒にうれしさを分かち合えたりしたらいいなと思いました」と告げると、NHKホールに大きな歓声と拍手がこだました。3人は改めてNEGiBANDを呼び込み、アンコールで「自由に」「恋のシャナナナ」「ねぇバーディア」の3曲を披露。「ねぇバーディア」のセリフパートではMeguが「ねえ Mikuちゃん覚えてる?」、Kaedeが「あのポップジャムの日の出来事!」とセリフを替えて叫んだ。

Kaedeは「まさか13年、同じメンバーでここまで来れるとは思っていなかったですし、いろんな夢を叶えさせてもらってます、2人に」と年上のメンバー2人に感謝を述べ、Meguは「14年目に突入して初めてのワンマンライブでこのNHKホールのステージに戻ってくることができて、本当にうれしいです」と涙ぐみつつも、「NHKホール、ただいまー!」「おかえりー!」という再度のやりとりで笑顔に戻った。最後にリーダーNao☆は「1ヶ月間限定の長ねぎを宣伝するグループが、まさか13年続くとは思ってませんでした。Mikuちゃんも今日NegiccoがNHKホールに立てることを喜んでくれました。またこのステージに帰って来れるように、これからもぽんちゃ(Megu)とかえぽ(Kaede)と3人でがんばっていきます」と締めくくった。3人はさらにもう1曲、坂本真綾が作詞した「私へ」を、真藤敬利(Key / Standard Prototype)が演奏するピアノのみをバックに歌い、深々と頭を下げてステージをあとにした。

Negiccoはこのあと、秋に地元新潟のホール会場を回る「ホームでホール」と、ネギの産地を回る「ネギの産地でこんにちネギネギ」という2種類のツアーを同時開催。2017年新春には私立恵比寿中学とのジョイントライブ(タイトル未定)を行う。

Negicco 13th Anniversary「Road of Negiiiiii ~TADAIMA~ 2016 Summer at NHKホール」
2016年7月30日(土)NHKホール セットリスト

01. 恋するねぎっ娘
02. ねぎねぎRock~ 私もお家に連れてって~
03. ネギさま!Bravo☆
04. トキメキ★マイドリーム
05. Negiccoから君へ
06. RELISH
07. マジックみたいなミュージック
08. 矛盾、はじめました。
09. 土曜の夜は
10. 江南宵唄
11. Falling Stars
12. おやすみ
13. Good Night ねぎスープ
14. サンシャイン日本海
15. 虹
16. カナールの窓辺
17. SNSをぶっとばせ
18. トリプル!WONDERLAND
19. さよならMusic
20. ときめきのヘッドライナー
21. 圧倒的なスタイル
22. 光のシュプール
<アンコール>
23. 自由に
24. 恋のシャナナナ
25. ねぇバーディア
26. 私へ

Negicco Tour2016「ホームでホール」

2016年10月2日(日)新潟県 新潟市秋葉区文化会館 ホール
2016年10月10日(月・祝)新潟県 柏崎市文化会館アルフォーレ マルチホール
2016年10月15日(土)新潟県 マリンドリーム能生 マリンホール
2016年10月22日(土)新潟県 魚沼市小出郷文化会館 小ホール

Negicco Tour2016「ネギの産地でこんにちネギネギ」

2016年10月1日(土)静岡県 浜松市浜北文化センター 小ホール
2016年10月28日(金)埼玉県 深谷市花園文化会館アドニス 大ホール
2016年10月29日(土)千葉県 柏市民文化会館 小ホール
2016年11月5日(土)群馬県 下仁田町文化ホール
2016年11月12日(土)東京都 東京芸術センター 天空劇場

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